Cassandraと比較したDSE Graphの使用タイミング

DSEは、Cassandraを基盤として使用するマルチモデルのデータベースです。DSE Graphのような市販の拡張はそれぞれ、Cassandraの利点を継承していると同時に、グラフやJSONデータ・ストレージのような他のモデルによって企業のニーズに対応する機能が追加されています。

DSEグラフは、以下の特性が要求される場合のデータの格納に最適です。
  • 包括的なデータ・モデル
  • 単一クエリーを使用するデータベース中心のデータである
  • エンティティと関係がクエリーされる
  • 読み取り頻度が高いアプリケーションである
Cassandraは、以下の特性が要求される場合のデータの格納に最適です。
  • 非正規化が多い
  • 複数のクエリーを使用するアプリケーション中心のデータである
  • 個々のエンティティがクエリーされる
  • 書き込み頻度が高いアプリケーションである

DSE GraphはCassandraの拡張であり、データが高度に結び付くことで効果が得られます。グラフ・データ・モデルはわかりやすいモデルです。データのつながりにより、エンティティ間の関係に対する深さと広がりの両方が明らかになります。DSE Graphは、できるだけ多くのクエリーを自動的に並列処理してパフォーマンスを向上させるクエリーの最適化を使用します。グラフ探索を開始する前に、グラフのインデックス構造を使用して、クエリーの最適なエントリー・ポイントを作成します。 グラフのパーティション分割は、頂点を高度なつながりによって処理し、グラフ探索中のホットスポットを回避します。DSE Graphのこれら要素はすべて、DSE Graphデータの格納に使用される基本のCassandraデータベースをうまく利用しています。