DSE階層化ストレージ

異なる種類のストレージ・メディア間でのデータのスマートな移動を自動化する機能についてのドキュメント。

パフォーマンスを改善し、手動プロセスを減少させるために、DSE階層化ストレージでは、異なる種類のストレージ・メディア間でのデータのスマートな移動を自動化します。DSE階層化ストレージでは、より高速でより高価なメディアの効率を改善し、最も一般的なクエリーに対する低速なストレージ・メディアのパフォーマンスの影響を緩和します。DSE階層化ストレージを使用することで、データは、要求されるパフォーマンスとコストの特性に従って、最適なドライブ・タイプに適合されます。

DSE階層化ストレージは、古いデータよりも最近のデータのほうが頻繁にアクセスされる、多数の時系列データが存在するソーシャル・メディア・アプリケーションのようなアプリケーションに有益です。DSE階層化ストレージは、最も頻繁に読み取られるデータが最も頻繁に書き込まれる場合に適しています。DSE階層化ストレージは、データ・セット全体がほぼ同じ頻度でアクセスされる場合や、データのアクセス頻度がデータの有効期間と相関関係にない場合には推奨されません。

機能

生産性の向上 ストレージ・メディア間のデータの移動を自動化します。手動によるデータの移動がなくなります。
パフォーマンスの向上 データは有効期間ごとに格納されるため、頻繁にアクセスされるデータはソリッド・ステート・ドライブ(SSD)に格納され、最速のパフォーマンスが得られます。
透過的なデータ・アクセス さまざまなストレージ階層にあるデータへのアクセスは、ユーザーおよび開発者に透過的です。
ストレージ・コストの低減 アクセス頻度の低い履歴データは、回転式ディスクなどの低速で安価なストレージ・メディアに自動的に格納されます。
柔軟な構成オプション さまざまなサーバー構成のサポートおよび構成が簡単です。ディスクのレイアウトがノードごとに構成されているため、クラスター全体をデプロイする前に単一のノードの調整をテストできます。
コンパクション・ストラテジ DateTieredCompactionStrategy(DTCS)を使用します。DTCSは、パーティション有効期間に基づいてコンパクションを実行し、ストレージ・メディア間で行ごとのデータの移動を自動化します。