セキュリティ・オプション

dsbulkコマンドのセキュリティ・オプション

dsbulkコマンドの権限管理とSSL暗号化のオプションを指定します。SSLの詳細については、「SSLでのOracle Javaガイド」を参照してください。

オプションは、短い形式(-k keyspace_name)でも、長い形式(--schema.keyspace keyspace_name)でも使用できます。

権限管理オプション

--driver.auth.provider(None | PlainTextAuthProvider | DsePlainTextAuthProvider | DSEGSSAPIAuthProvider)
使用するAuthProviderの名前。有効な選択肢は以下のとおりです。
  • None:認証なし。

  • PlainTextAuthProvider:認証にcom.datastax.driver.core.PlainTextAuthProviderを使用します。PLAINメカニズム(プレーン・テキスト認証)を使用してSASL認証をサポートします。

  • DsePlainTextAuthProvider:認証にcom.datastax.driver.dse.auth.DsePlainTextAuthProviderを使用します。PLAINメカニズム(プレーン・テキスト認証)を使用してDSEクラスターのSASL認証をサポートするとともに、オプションのプロキシ認証もサポートします。セキュリティ保護されたDSEクラスターに接続する際は、PlainTextAuthProviderが推奨されます。

  • DseGSSAPIAuthProvider:認証にcom.datastax.driver.dse.auth.DseGSSAPIAuthProviderを使用します。GSSAPIメカニズム(Kerberos認証)を使用してDSEクラスターのSASL認証をサポートするとともに、オプションのプロキシ認証もサポートします。
    注: このプロバイダを使用する場合は、krb5.confファイルを指すようにjava.security.krb5.confシステム・プロパティを設定する必要があります(たとえば、DSBULK_JAVA_OPTS環境変数を-Djava.security.krb5.conf=/home/user/krb5.confに設定します)。詳細については、Oracle Java Kerberosドキュメントを参照してください。

デフォルト:なし

-u,--driver.auth.username string
使用するユーザー名。この設定を受け入れるプロバイダーは以下のとおりです。
  • PlainTextAuthProvider
  • DsePlainTextAuthProvider

デフォルト:未指定

-p,--driver.auth.password string
使用するパスワード。この設定を受け入れるプロバイダーは以下のとおりです。
  • PlainTextAuthProvider
  • DsePlainTextAuthProvider

デフォルト:未指定

--driver.auth.authorizationId string
現在認証されているユーザーが別のユーザーとして振る舞うことを許可する権限管理ID(プロキシ認証)。この設定を受け入れるプロバイダーは以下のとおりです。
  • DsePlainTextAuthProvider
  • DseGSSAPIAuthProvider

デフォルト:未指定

--driver.auth.keyTab string
認証に使用するKerberosキータブファイルのパス。指定されていない場合、認証情報にチケット・キャッシュが使用されます。この設定を受け入れるプロバイダーは以下のとおりです。
  • DseGSSAPIAuthProvider

デフォルト:未指定

--driver.auth.principal email
使用するKerberosプリンシパル。たとえば、user@datastax.comです。指定されていない場合、プリンシパルはチケット・キャッシュまたはキータブの最初のキーから選択されます。この設定を受け入れるプロバイダーは以下のとおりです。
  • DseGSSAPIAuthProvider

デフォルト:未指定

--driver.auth.saslServicestring
使用するSASLサービス名。この値は、DSEサーバーが使用するKerberosサービス・プリンシパルのユーザー名に一致する必要があります。この情報は、kerberos_optionsセクションのkerberos_optionsオプションによってdse.yamlファイルで指定され、特に自動パッケージ・インストーラーを使用してDSEをインストールした場合、DSEインストールごとに異なる場合があります。この設定を受け入れるプロバイダーは以下のとおりです。
  • DseGSSAPIAuthProvider

デフォルト:dse

SSL暗号化オプション

--driver.ssl.cipherSuites list
有効にする暗号スイート。例を次に示します。
cipherSuites = ["TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA", "TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA"]
このプロパティはオプションです。このプロパティが含まれていない場合は、ドライバーによって暗号スイートは明示的に有効にはなりません。JDKドキュメントに従って、"最小Quality of Service"になります。

デフォルト:[ ](空のリスト)

--driver.ssl.keystore.algorithm(SunX509 | NewSunX509)

SSLキーストアに使用するアルゴリズム。

デフォルト:SunX509

--driver.ssl.keystore.password string

キーストアのパスワード。

デフォルト:未指定

--driver.ssl.keystore.path string

キーストア・ファイルのパス。この設定はオプションです。指定されていない場合、クライアント認証は使用されません。

デフォルト:未指定

--driver.ssl.openssl.keyCertChain string

証明書チェーン・ファイルのパス。この設定はオプションです。指定されていない場合、クライアント認証は使用されません。

デフォルト:未指定

--driver.ssl.openssl.privateKey string

秘密鍵ファイルのパス。

デフォルト:未指定

--driver.ssl.provider(None | JDK | OpenSSL)

使用するSSLプロバイダー。JDKはJDK SSLContextを使用し、OpenSSLはOpenSSLのNettyネイティブ・サポートを使用します。OpenSSLを使用すると、パフォーマンスが向上し、生成されるガーベージも減少します。これは、SSLを使用する際の推奨プロバイダーです。

デフォルト:なし

--driver.ssl.truststore.algorithm(PKIX | SunX509)

SSLトラストストアに使用するアルゴリズム。

デフォルト:SunX509

--driver.ssl.truststore.password string

トラストストアのパスワード。

デフォルト:未指定

--driver.ssl.truststore.path string

トラストストア・ファイルのパス。この設定はオプションです。指定されていない場合、サーバー証明書が検証されません。

デフォルト:未指定