DataStax Enterpriseのアップグレードの計画

ダウンタイムと中間アップグレードの要件を最小限に抑えます。

Repair Service

ノードの修復は、OpsCenter Repair Serviceまたはnodetool repairを使用して行うことができます。
OpsCenter Repair Service nodetool repair
6.7 DSE 6.7
6.5 DSE 6.0
6.1 DSE 5.1
6.0 Cassandra 3.0
5.2 Cassandra 2.1
5.1 Cassandra 2.1
5.0 Cassandra 2.0

DataStaxドライバーの変更点

DataStaxドライバーには2つのタイプがあります。

  • DataStax Enterprise用DataStaxドライバー:DSE 4.8以降用
  • Apache Cassandra用DataStaxドライバー:Apache CassandraおよびDSE 4.7以前のバージョン用
注: Apache Cassandraドライバー用のDataStaxドライバーは、DSE 5.0以降のクラスターに接続できますが、DSEドライバーにアップグレードすることを強くお勧めします。DSEドライバーでは、DataStax Enterpriseのすべての機能を使用できます。
1. アップグレードの情報は、各ドライバーのガイドに含まれています。
DataStax Enterprise用DataStaxドライバー Apache Cassandra用DataStaxドライバー
C/C++ C/C++
C# C#
Java Java
Node.js Node.js
Python Python
メンテナンス・モード・ドライバー
DataStaxでサポートされますが、新しいバージョンには重大なバグの修正のみが含まれます。
PHP PHP
Ruby Ruby
追加のドライバーのドキュメント
すべてのドライバー バージョンの互換性

DataStax Enterpriseのアップグレード・プロセスは、ダウンタイムの最小化(ゼロ・ダウンタイムが理想)を実現します。プロセス中、他のノードがオンラインで稼働し続けている状態でノードを1つずつアップグレードして再起動します。若干の例外はありますが、クラスター内のすべてのノードがアップグレードされるまで、クラスターはDataStax Enterpriseの以前のバージョンであるかのように機能し続けます。

アップグレードの計画時に考慮が必要な要因:

リスクの軽減
継続的なアップグレード戦略を採用して製品の改善点や新機能へのアクセスを提供し、バージョンへの影響を減らすことで、リスクと労力を軽減することができます。ノードを必ず定期的に リペア します。ノード・リペアは、レプリカ上のデータが他のノード上のデータと確実に整合するようにします。
バージョンの影響
アップグレードは、アップグレード前のバージョンとアップグレード後のバージョンによって影響を受けます。現在のバージョンとターゲット・バージョン間のギャップが大きいほど、アップグレードは複雑になります。
注: ドライバーの互換性を必ず確認してください。ドライバー・バージョンによっては、クライアント・アプリケーション・コードの再コンパイルが必要になる場合があります。DataStaxドライバーの変更点」を参照してください。
DSE 4.8からアップグレードするには、DSE 5.0への中間アップグレードが必要です。
DataStaxインストーラーの寿命(EOL)
DataStaxインストーラーは、DSE 6.0以降ではサポートされていません。DSE 5.1またはDSE 5.0がDataStaxインストーラーでインストールされた場合、DSE 6.0以降に更新する前に、まずスタンドアロン・インストーラーでのインストールから同じDSEバージョンのtarボールまたはパッケージ・インストールに変更する必要があります。「DataStaxインストーラー・インストールからDSE 6.0またはDSE 6.7へのアップグレード」を参照してください。
現行バージョンの最新パッチ・リリースへのアップグレード

メジャー・バージョンにアップグレードする場合は、まず現行バージョンの最新のパッチ・リリースにアップグレードします。最新のパッチ・リリースに含まれている修正によって、アップグレード・プロセスが向上するか、スムーズになる場合があります。

OpsCenter 6.5 Lifecycle Manager (LCM)を使用して、データ・センターまたはノードで、構成プロファイルの複製およびアップグレード・ジョブの実行ができます。アップグレード・ジョブは、DSE 5.0.x以降のDSEリリース・シリーズ内のアップグレードについてサポートされています。

DataStax Enterpriseの最新バージョンは次のとおりです。
  • DSE 6.7.0
  • DSE 6.0.4
  • DSE 5.1.12
  • DSE 5.0.14
データのバックアップ

DataStaxでは、バージョン・アップグレードの前に、ログ、カスタム構成などのデータをバックアップすることを推奨しています。バックアップすることによって、必要に応じて前のバージョンで使用したすべてのデータに戻したり、そのデータを復元したりすることができます。

ヒント: OpsCenterでは、Backup Service(バックアップ・サービス)が提供されます。このサービスは、DataStax Enterpriseクラスターの企業全体のバックアップ操作と復元操作を管理します。OpsCenter 6.5以降が推奨されます。
アップグレードの順序
アップグレードの順序は重要です。ノードは以下の順序でアップグレードします。
  1. 複数データ・センター・クラスターでは、1つのデータ・センター内のすべてのノードをアップグレードしてから、別のデータ・センターへと進みます。
  2. データ・センター内のシード・ノードを最初にアップグレードします。
  3. ノード・タイプは以下の順序でアップグレードします。
    1. DSE Analyticsノードまたはデータ・センター。

      DSE Hadoopを使用するDSE Analyticsノードでは、Job Trackerノードを最初にアップグレードします。次にHadoopノード、Sparkノードの順にアップグレードします。

    2. トランザクション/DSE Graphノードまたはデータ・センター。
    3. DSE Searchノードまたはデータ・センター。