DSEFSの有効化

DataStax Enterpriseノード上でDSEFSを有効にするためのステップ。

DSEFSは、デフォルトでは無効になっています。DataStax Enterpriseクラスターの任意のノードで、DSEFSを有効にすることができます。DataStax Enterpriseノードごとに1つのDSEFSサーバーのデプロイメントを計画します。DSEFSではLOCAL_QUORUMデータ整合性を使用するため、1つのデータセンターには1つのDSEFSしか存在できません。

dse.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
Installer-Services /etc/dse/dse.yaml
パッケージ・インストール /etc/dse/dse.yaml
Installer-No Services install_location/resources/dse/conf/dse.yaml
tarボール・インストール install_location/resources/dse/conf/dse.yaml

始める前に

DataStax Enterprise 5.0以降が必要です。.

手順

各ノードで、次のようにします。

  1. dse.yamlファイルで、DSEファイル・システム・オプションのプロパティを設定します。
    dsefs_options:
    enabled:false
    keyspace_name:dsefs
    work_dir:/var/lib/dsefs
    public_port: 5598
    private_port: 5599
    data_directories:
    - dir:/var/lib/dsefs/data
    storage_weight: 1.0
    min_free_space:5368709120
    1. DSEFSを有効にします。
      enabled:true
    2. DSEFSメタデータを格納するためのキースペースを定義します。
      keyspace_name:dsefs
      オプションで、単一のデータ・センターで複数のDSEFSファイル・システムを構成できます。
    3. ローカル・ノードのDSEFSメタデータを格納するための作業ディレクトリーを定義します。作業ディレクトリーは、他のDSEFSノードと共有できません。
      work_dir:/var/lib/dsefs
    4. DSEFSがクライアントをリッスンする際のパブリック・ポートを定義します。
      public_port: 5598
      DataStaxでは、クラスター内のすべてのノードに同じ値を割り当てることを推奨しています。ファイアウォールは信頼できるクライアントにこのポートを開く必要があります。このポートのサービスはRPCアドレスに結び付けられます。
    5. DSEFSのノード間通信用のプライベート・ポートを定義します。
      private_port: 5599
      このポートをファイアウォールに開かないでください。このプライベート・ポートは、クラスターの外側から見えてはいけません。
    6. ファイル・データ・ブロックが各ノードでローカルに格納されるデータ・ディレクトリーを設定します。
      data_directories:
      - dir:/var/lib/dsefs/data
      デフォルトの/var/lib/dsefs/dataデータ・ディレクトリーを使用する場合は、そのディレクトリーが存在し、自分がrootアクセス権を持っていることを確認してください。それ以外の場合は、独自のディレクトリーの場所を定義するか、そのディレクトリーの所有権を変更するか、またはその両方を行います。
      sudo mkdir -p /var/lib/dsefs/data; sudo chown -R  $USER:$GROUP /var/lib/dsefs/data
      データ・ディレクトリーがDataStax Enterpriseユーザーによって書き込み可能であることを確認します。Cassandraデータベース以外の物理デバイスにデータ・ディレクトリーを配置します。JBOD上で複数のデータ・ディレクトリーを使用すると、パフォーマンスや容量が向上します。
    7. データ・ディレクトリーごとに、重み係数を設定してこのディレクトリーに配置するデータの量を指定します。この柔軟な制約によってDSEFSがデータを分散する方法が決められます。たとえば、値が3.0のディレクトリーに送り込まれるデータは、値が1.0のディレクトリーよりも3倍近く多くなります。を指定します。
      data_directories:
      - dir:/var/lib/dsefs/data
      storage_weight: 1.0
    8. データ・ディレクトリーごとに、ファイル・データ・ブロックの格納に使用されない保留スペース(バイト単位)です。測定単位のサフィックスを使用して、他のサイズ単位を指定できます。例:テラバイト(1tb)、ギガバイト(10g)、メガバイト(5000mb)などです。を定義します。
      data_directories:
      - dir:/var/lib/dsefs/data
      storage_weight: 1.0
      min_free_space: 5368709120
  2. ノードを再起動します。
  3. 残りのノードについてもステップを繰り返します。
  4. オプション: 高度なDSEFSプロパティを調整する場合は、DataStax Enterprise Expertサポートからの指示を受けるようにしてください。
    # DSEFSの高度なプロパティ
    # service_startup_timeout_ms: 30000
    # service_close_timeout_ms: 600000
    # server_close_timeout_ms: 600000
    # gossip_options:
    #   round_delay_ms: 5000
    #   startup_delay_ms: 5000
    #   shutdown_delay_ms: 30000
    # rest_options:
    #   request_timeout_ms: 330000
    #   connection_open_timeout_ms: 55000
    #   client_close_timeout_ms: 60000
    #   server_request_timeout_ms: 300000
    # transaction_options:
    #   transaction_timeout_ms: 3000
    #   conflict_retry_delay_ms: 200
    #   execution_retry_delay_ms: 1000
    #   execution_retry_count: 3
    service_startup_timeout_ms
    サービスのブートストラップ待機中にDSEFSサーバーがタイムアウトするまでの待機時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 30000
    service_close_timeout_ms
    サービス終了の待機中にDSEFSサーバーがタイムアウトするまでの待機時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 600000
    server_close_timeout_ms
    DSEFSサーバーが、シャットダウン時に保留の接続がすべて閉じるまで待機する時間(ミリ秒単位)。
    gossip options
    DSEFSゴシップ・ラウンドを構成するためのオプション。
    # round_delay_ms:
    ゴシップ・ラウンド間の遅れ(ミリ秒単位)。デフォルト: 5000
    startup_delay_ms
    場所を登録しCassandraから他の場所をリード・バックするまでの遅延時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 5000
    shutdown_delay_ms
    シャットダウンを通知しノードがシャットダウンするまでの遅延時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 30000
    rest_options
    DSEFSの静止時間を構成するためのオプション。
    request_timeout_ms
    指定された要求に対応する応答をクライアントが待機する時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 330000
    connection_open_timeout_ms
    クライアントが新しい接続を確立するまで待機する時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 55000
    client_close_timeout_ms
    接続を閉じるまでにクライアントが保留の転送を実行するまで待機する時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 60000
    server_request_timeout_ms
    サーバー静止コールが完了するまで待機する時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 300000
    transaction_options
    DSEFSのトランザクション時間を構成するためのオプション。
    transaction_timeout_ms
    トランザクションがタイムアウトと見なされて、ロールバックするまでのトランザクション実行時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 3000
    conflict_retry_delay_ms
    競合のために終了したトランザクションをリトライするまでの待機時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 200
    execution_retry_delay_ms
    失敗したペイロード・トランザクションの実行をリトライするまでの待機時間(ミリ秒単位)。デフォルト: 1000
    execution_retry_count
    エラーの合図をアプリケーションに送信するまでのペイロード実行のリトライ回数。デフォルト: 3
  5. DSEFSの使用を続行します。