すべての暗号化アルゴリズムおよびAES-256サポート用のJCEのインストール

すべての暗号化アルゴリズムがサポートされるように、またOracle Javaを使用する場合のために、DataStaxではJCE Unlimited Strength Jurisdiction Policyファイルをインストールすることを推奨します。

すべての暗号化アルゴリズムがサポートされるように、また特にOracle Javaを使用する場合のKerberos用AES-256のサポートのために、DataStaxではJCE Unlimited Strength Jurisdiction Policyファイルをインストールすることを推奨します。

cassandra.yaml内のserver_encryption_optionsのデフォルト・セットの一部の暗号化スイートは、Java Cryptography Extension (JCE) Unlimited Strength Jurisdiction Policyファイルにのみ含まれています。すべての暗号化アルゴリズムがサポートされるように、JCE Unlimited Strength Jurisdiction Policyファイルをインストールしてください。

Kerberosは、デフォルトでAES-256暗号化を使用します。DataStaxでは、AES-256暗号化を使用することを推奨します。OpenJDKにはAES-256が含まれていますが、一部諸国への輸出制限のため、Oracle JavaにはAES-256暗号化は含まれていません。Oracle JavaとともにAES-245を使用するには、JCE Unlimited Strength Jurisdiction Policyファイルをインストールしてください。

JCE Unlimited Strength Jurisdiction Policyは、次のいずれかの方法でインストールできます。

RHELベースのシステムでのJCEのインストール

次のようにEPELリポジトリをインストールします。
sudo yum install epel-release

DebianベースのシステムでのJCEのインストール

webupd8 PPA repositoryを使用して、次のようにJCEをインストールします。

sudo apt-get install oracle-java8-unlimited-jce-policy

Oracle JARを使用してのJCEのインストール

  1. Cryptography Extension (JCE) Unlimited Strength Jurisdiction PolicyファイルをOracle Java SEダウンロード・ページからダウンロードします。
  2. ダウンロードしたファイルを解凍します。
  3. local_policy.jarUS_export_policy.jar$JAVA_HOME/jre/lib/securityディレクトリーにコピーして、既存のJARSを上書きします。

AES-256の削除

AES-256設定を削除するための手順。

AES-256を使用しない場合は、AES-256設定を各Kerberosプリンシパルで許可された暗号化として削除してから、krbtgtプリンシパルのキーを再生成する必要があります。

始める前に

これらの方法を使用する場合は、KDCでKerberos 5-1.2が必要です。

手順

AES-256設定を以下のいずれかの方法で削除します。

  • プリンシパルを作成していない場合は、-eフラグを使用してencryption:salt型のペアを指定します。例:-e "arcfour-hmac:normal des3-hmac-sha1:normal"を使用します。
  • プリンシパルをすでに作成している場合は、上記の説明のとおり、-eフラグを使用してKerberosプリンシパルを変更してから、キータブ・ファイルを再作成します。
    あるいは、/etc/krb5kdc/kdc.confファイルで、DataStax Enterpriseノードがメンバーに含まれているレルムのsupported_enctypes変数からaes256が含まれているエントリーを削除することもできます。その後で、krbtgtプリンシパルのキーを変更します。
    注: KDCがその他のアプリケーションによって使用されている場合は、krbtgtプリンシパルのキーを変更すると、既存のチケットが無効になります。これを防ぐには、change_passwordコマンドを使用するときに、-keepoldオプションを使用します。例:
    'cpw -randkey krbtgt/krbtgt/REALM@REALM'を使用します。

次のタスク

Kerberos用の環境のセットアップ