DataStax Enterprise 4.6へのアップグレード

DataStax Enterpriseバージョン3.2.5~4.5からDataStax Enterprise 4.6にアップグレードする手順。

DataStax Enterpriseバージョン3.2.5~4.5からDataStax Enterprise 4.6にアップグレードするには、以下の手順に従います。

重要: すべての手順を読むようにという推奨事項をご覧になったことと思います。アップグレード手順を細かく確認することで、大きな差が出てきます。やるべきことを前もって理解しておくことにより、スムーズなアップグレードが保証され、落とし穴やフラストレーションを避けることができます。

アップグレードの前にこれらの手順を読み、理解しておいてください。

このページに含まれる内容:

Cassandraのバージョン変更

DataStax Enterprise 3.2.5から4.6へのアップグレードには、Cassandraのメジャー・バージョン の変更が含まれます。SSTableをアップグレードするための推奨事項に必ず従ってください。

一般的な推奨事項

DataStaxでは、バージョン・アップグレードの前にデータをバックアップすることをお勧めしています。バックアップすることによって、必要に応じて前のバージョンで使用したすべてのデータに戻したり、そのデータを復元したりすることができます。

OpsCenterでは、バックアップ・サービス が提供されます。このサービスは、DataStax Enterpriseクラスターの企業全体のバックアップ操作と復元操作を管理します。

アップグレードの制限事項

制限事項は、クラスターの一部が部分的にアップグレードされている状態で適用されます。

これらの例外により、クラスター内のすべてのノードがアップグレードされるまで、クラスターはDataStax Enterpriseの以前のバージョンであるかのように機能し続けます。

一般的なアップグレード制限事項
  • 新しい機能を有効にしないでください
  • nodetool repairを実行しないでください。OpsCenter Repair Serviceが構成されている場合は、Repair Serviceをオフにします。
  • アップグレード中は、ノードをブートストラップしたり、使用廃止にしたりしないでください。
  • ローリング再起動中に、DDLTRUNCATEのような種類のCQLクエリーを実行しないでください。
  • アップグレード中、異なるバージョン上のノードでスキーマの不一致が発生する場合があります。
  • 必要なときにSSTableをアップグレードしなかった場合、パフォーマンスが大幅に低下し、ディスク使用量が増加します。アップグレードは、SSTableがアップグレードされるまで完了しません。
DSE Analytic(HadoopおよびSpark)ノードの制限事項
  • すべてのノードがアップグレードされるまで、分析ジョブを実行しないでください。
  • ノードを停止して新しいバージョンをインストールする前に、すべてのSparkワーカー・プロセスを強制終了してください。
DSE Analytic(Spark)ノードの制限事項
  • すべてのノードがアップグレードされるまで、分析ジョブを実行しないでください。
  • ノードを停止して新しいバージョンをインストールする前に、すべてのSparkワーカー・プロセスを強制終了してください。
DSE Search(Solr)ノードの制限事項
  • スキーマを更新しないでください。
  • アップグレード中にDSE Searchノードにインデックスを付け直さないでください。
  • ローリング再起動中に、DDLTRUNCATEのような種類のクエリーを実行しないでください。
  • バージョンが混在しており、DataStax Enterprise 4.7または4.8ではページネーションがサポートされていますが、旧バージョンではサポートされていないという状況でのクラスター上のアップグレード・プロセス中には、アップグレードされたノードからクエリーを実行すると、フェッチサイズの結果しか返されません。
任意の種類のセキュリティを使用するノードの制限事項
  • アップグレードの完了後まで、セキュリティ認証情報またはパーミッションを変更しないでください。
  • Kerberosをまだ使用していない場合は、アップグレードの前にKerberos認証を設定しないでください。最初にクラスターをアップグレードしてからKerberosをセットアップしてください。
任意の種類のセキュリティを使用するノードの制限事項
  • アップグレードの完了後まで、セキュリティ認証情報またはパーミッションを変更しないでください。
ドライバー・バージョンに互換性がない場合のドライバーのアップグレードと被る可能性のある影響
ドライバーの互換性を必ず確認してください。ドライバー・バージョンによっては、クライアント・アプリケーション・コードの再コンパイルが必要になる場合があります。DataStaxドライバーのアップグレード」を参照してください。
クラスターでドライバーのバージョンが混在している場合、アップグレード中にドライバー固有の影響がある場合があります。クラスターにバージョンの混在がある場合、プロトコル・バージョンはドライバーが接続する最初のホストとネゴシエートされます。アップグレード中にドライバー・バージョンの非互換性を回避するには、以下の回避策のいずれかを使用してください。
  • 起動時のプロトコル・バージョンを強制する。たとえば、アップグレード中はJavaドライバーをv2のままにしておきます。クラスター全体がアップグレードしてから、はじめてJavaドライバーv3に切り替えてください。
  • 初期のコンタクト・ポイントのリストに、最も古いドライバー・バージョンのあるホストのみが含まれることを確認します。たとえば、初期のコンタクト・ポイントにはJavaドライバーv2のみが含まれます。
プロトコル・バージョンのネゴシエーションの詳細については、ご使用のJavaドライバー・バージョン(たとえばJavaドライバー)の「混在クラスターのあるプロトコル・バージョン」を参照してください。

3.2.5以降から4.6へのアップグレードの準備。

ヒント: DataStaxインストーラーは、DataStax Enterpriseをアップグレードし、多数のアップグレード・タスクを自動的に実行します。
DataStaxインストーラーを使用しない場合、DataStax Enterprise 3.2.5以降からDataStax Enterprise 4.6へのアップグレードに備えるには、各ノードで以下の手順に従います。
  1. アップグレードの前に、各ノードに十分な量の空きディスク領域があることを確認してください。

    必要なディスク領域は、コンパクション戦略によって異なります。「DataStax Enterpriseデプロイの計画とテスト」の「ディスク領域」を参照してください。

  2. 現在の製品バージョンを確認します。4.6にアップグレードする前に、必要に応じて、次のいずれかの中間バージョンにアップグレードします。
    • DataStax Enterprise 3.2.5以降
    • DataStax Communityまたはオープン・ソースのApache Cassandra™ 1.2.16
  3. すべてのSSTableが最新バージョンとなるように、各ノード上のSSTableをアップグレードしてください。
    これは、 Cassandraのメジャー・バージョン の変更を含むDataStax Enterpriseのアップグレードに必要です。
    警告: 必要なときにSSTableをアップグレードしなかった場合、パフォーマンスが大幅に低下し、ディスク使用量が増加します。
    $ nodetool upgradesstables

    SSTableが既に現在のバージョンになっている場合、このコマンドは即座に終了し、アクションは発生しません。

  4. 3.2.xからのアップグレードの場合のみ:このcassandra.yaml ファイルを編集して、以下のオプションを除去またはコメント・アウトします。
    # auth_replication_options:
    # replication_factor: 1
  5. Searchノードのある4.0.0から4.5へのアップグレードの場合のみ:searchノードのあるDataStax Enterprise 4.0.0からのアップグレード」を参照してください。
  6. Java Runtimeバージョンを確認し、推奨バージョンにアップグレードしてください。
    $ java -version
    Oracle Java SE Runtime Environment 7または8、あるいはOpenJDK 7の最新バージョンが推奨されます。開発および実稼働システムではJDKを推奨しています。JDKには、jstack、jmap、jps、jstatなどのJREにはないトラブルシューティング用のツールがあります。
    注: Oracle Java 7を使用する場合は、最低でも1.7.0_25を使用する必要があります。Oracle Java 8を使用する場合は、最低でも1.8.0_40を使用する必要があります。
  7. このリリースの変更点と機能について十分理解してください。
    • DataStax Enterprise 4.6のリリース・ノート。
      エンドポイント・スニッチ:DataStax Enterprise 4.6からは、エンドポイント・スニッチは cassandra.yamlで設定され、dse.yamlでは設定されませn。com.datastax.bdp.snitch.DseDelegateSnitchは、cassandra.yaml内でcom.datastax.bdp.snitch.DseSimpleSnitchで置き換えられ、endpoint_snitchオプションはdse.yamlから削除されました。
      注: DataStaxインストーラーは、自動的にデフォルトのendpoint_snitchDseSimpleSnitchに設定し、dse.yamlファイルからこのオプションを削除します。
    • アップグレードに関する一般的なアドバイスおよびApache Cassandraの機能については、NEWS.txtに記載されています。以前のリリースからアップグレードする場合は、NEWS.txtで現在ご使用のバージョンに関する箇所まですべてお読みください。
    • Apache Cassandraでの変更点については、CHANGES.txtに記載されています。
  8. 使用する 構成 ファイルを、コマンドを通常実行するディレクトリーにないフォルダーにバックアップします。

    構成ファイルは、新しいバージョンのインストール中にデフォルト値で上書きされます。

  9. nodetool repairを実行して、各レプリカ上のデータと他のノード上のデータの整合性を確保します。

3.2.5以降から4.6へのアップグレード

DataStax Enterprise 3.2.5以降からDataStax Enterprise 4.6にアップグレードするには、各ノードで以下の手順に従います。
  1. アップグレードの順序は重要です。ノードは以下の順序でアップグレードします。
    • 複数データ・センター・クラスターでは、1つのデータ・センター内のすべてのノードをアップグレードしてから、別のデータ・センターをアップグレードします。
    • データ・センター内のシード・ノードを最初にアップグレードします。

      DSE Hadoopを使用するDSE Analyticsノードでは、Job Trackerノードを最初にアップグレードします。次にHadoopノード、Sparkノードの順にアップグレードします。

    • タイプは以下の順序でアップグレードします。
      1. DSE Analyticsノードまたはデータ・センター
      2. トランザクション/DSE Graphノードまたはデータ・センター
      3. DSE Searchノードまたはデータ・センター
    若干の例外はありますが、クラスター内のすべてのノードがアップグレードされるまで、クラスターはDataStax Enterpriseの以前のバージョンであるかのように機能し続けます。ノードは1つずつアップグレードして再起動してください。クラスター内の他のノードは、すべてのノードがアップグレードされるまで、最も古いバージョンで動作します。
  2. 次のようにnodetool drainを実行し、古いインストールのコミット・ログをフラッシュします。
    $ nodetool drain -h hostname
    この手順により、アップグレード後のノードの起動時に時間が節約されるほか、DSE Searchノードでデータに再度インデックス付けする手間を省くことができます。
    重要: SSTable形式を変更し、前のバージョンのコミット・ログのレンダリングが新しいバージョンと互換性がないCassandraのメジャー・バージョン間でアップグレードを行う場合、この手順は必須です。
  3. DSE Analyticsノード:すべてのSparkワーカー・プロセスを強制終了します。
  4. ノードを停止します(ノードの停止)。
  5. 適切な方法を使用して、サポートされるプラットフォームに新しい製品バージョンをインストールします。
    注: システム上にある同じインストール・タイプを使用して新しい製品バージョンをインストールします。アップグレードではインストール・タイプに関係なくインストールを行うため、問題が発生することがあります。
  6. cassandra.yamlを開き、endpoint_snitchオプションをdse.yamldelegated_snitchで設定したものと同じスニッチに設定します。
    endpoint_snitch: com.datastax.bdp.snitch.DseSimpleSnitch
  7. 古いdse.yamlファイルからdelegated_snitchオプションを削除します。
  8. 新しい製品バージョンを構成するには、バックアップ構成ファイルを使用して必要な変更を新しいバージョンの構成ファイルにマージします。
  9. ノードを起動します。
  10. アップグレード後のデータ・センター名がキースペース・スキーマ定義内のデータ・センター名と一致することを確認します。
    $ nodetool status
  11. 警告、エラー、および例外がないか、ログを確認します。

    多くの場合、警告、エラー、および例外は、アップグレードしたノードの起動時にログに表示されます。これらのログ・エントリーの一部は、固有のアップグレード関連の手順を実行するときに役立ちます。予想しなかった警告、エラー、または例外が表示された場合は、DataStaxサポートまでお問い合わせください。

  12. 推奨される順序に従って、クラスター内の各ノードでアップグレードを 繰り返します
  13. アップグレードにCassandraのメジャー・バージョンが含まれる場合は、新しいバージョンのインストール後にSSTableをアップグレードしてください。
    $ nodetool upgradesstables
    警告: 必要なときにSSTableをアップグレードしなかった場合、パフォーマンスが大幅に低下し、ディスク使用量が増加します。アップグレードは、SSTableがアップグレードされるまで完了しません。

    SSTableが既に現在のバージョンになっている場合、このコマンドは即座に終了し、アクションは発生しません。「SSTableの互換性とアップグレードバージョン」を参照してください。

    同時にアップグレードするSSTableの数を設定するには、--jobsオプションを使用します。デフォルト設定は2です。この設定にすると、クラスターへの影響を最小限に抑えられます。利用可能なすべてのコンパクション・スレッドを使用するには、0に設定します。

dse.yaml

dse.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。

パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール

/etc/dse/dse.yaml

tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール

install_location/resources/dse/conf/dse.yaml

cassandra.yaml

cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。

パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール

/etc/cassandra/cassandra.yaml

tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール

install_location/conf/cassandra.yaml

アップグレード順序

ノードは以下の順序でアップグレードします。
  • 複数データ・センター・クラスターでは、1つのデータ・センター内のすべてのノードをアップグレードしてから、別のデータ・センターをアップグレードします。
  • データ・センター内のシード・ノードを最初にアップグレードします。
  • タイプは以下の順序でアップグレードします。
    1. DSE Analyticsノードまたはデータ・センター
    2. トランザクション/DSE Graphノードまたはデータ・センター
    3. DSE Searchノードまたはデータ・センター
  • DSE Hadoopを使用するDSE Analyticsノードでは、Job Trackerノードを最初にアップグレードします。次にHadoopノード、Sparkノードの順にアップグレードします。
OpsCenter Backup Service

DataStax EnterpriseおよびApache Cassandra™の構成ファイル

構成ファイル Installer-Servicesおよびパッケージのインストール Installer-No Servicesおよびtarボールのインストール
DataStax Enterprise構成ファイル
byoh-env.sh /etc/dse/byoh-env.sh install_location/bin/byoh-env.sh
dse.yaml /etc/dse/dse.yaml install_location/resources/dse/conf/dse.yaml
logback.xml /etc/dse/cassandra/logback.xml install_location/resources/logback.xml
spark-env.sh /etc/dse/spark/spark-env.sh install_location/resources/spark/conf/spark-env.sh
spark-defaults.conf /etc/dse/spark/spark-defaults.conf install_location/resources/spark/conf/spark-defaults.conf
Cassandraの構成ファイル
cassandra.yaml /etc/cassandra/cassandra.yaml install_location/conf/cassandra.yaml
cassandra.in.sh /usr/share/cassandra/cassandra.in.sh install_location/bin/cassandra.in.sh
cassandra-env.sh /etc/cassandra/cassandra-env.sh install_location/conf/cassandra-env.sh
cassandra-rackdc.properties /etc/cassandra/cassandra-rackdc.properties install_location/conf/cassandra-rackdc.properties
cassandra-topology.properties /etc/cassandra/cassandra-topology.properties install_location/conf/cassandra-topology.properties
Tomcatサーバーの構成ファイル
server.xml /etc/dse/resources/tomcat/conf/server.xml /etc/dse/tomcat/conf/server.xml
Apache Cassandraのメジャー・リリースを含むアップグレードには、SSTableのアップグレードが必要です。
  • DataStax Enterprise 5.1はCassandra 3.11を使用します。
  • DataStax Enterprise 5.0はCassandra 3.0を使用します。
  • DataStax Enterprise 4.7~4.8はCassandra 2.1を使用します。
  • DataStax Enterprise 4.0~4.6はCassandra 2.0を使用します。