DataStax Enterprise 3.0から3.2へのアップグレード
DataStax Enterprise 3.0.xからDataStax Enterprise 3.2.xにアップグレードします。
DataStax Enterprise 3.0.xからDataStax Enterprise 3.2.xにアップグレードするには、以下の情報を確認し、手順に従います。
dse.yaml
dse.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール |
/etc/dse/dse.yaml |
tarボール・インストール |
install_location/resources/dse/conf/dse.yaml |
cassandra.yaml
cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール |
/etc/cassandra/cassandra.yaml |
tarボール・インストール |
install_location/conf/cassandra.yaml |
Analyticsノード
クラスターのアップグレード時に、Hadoopインターフェイスを通じて作成されたカラム・ファミリーの一部が、データを含んでいるように見えないことがあります。アップグレード・プロセスが完了すると、データは再度表示されます。
パーティショナー
cassandra.yamlファイルを編集して、前のパーティショナーと一致するようにパーティショナーの設定を変更します。デフォルトのRandomPartitioner(org.apache.cassandra.dht.RandomPartitioner)は、Apache Cassandra™ 1.2よりも前のデフォルトのパーティショナーでした。
CQL 3
すべてのノードがアップグレードされ、スキーマの不一致が解決されるまで、CQL 3クエリーを発行しないでください。
セキュリティ上の推奨事項
クライアントとノード間のSSLを有効にするためのclient_encryption_options
は、3.1.2以降では dse.yaml から削除されました。クライアントとノード間のSSLを有効にするには、 cassandra.yamlファイルでオプションを設定します。
dse_auth
キースペースのレプリケーション係数を1より大きく構成します。- Kerberos
- オブジェクト・パーミッション管理(内部権限管理)
- 内部認証
dse_auth
のレプリケーション係数を調整します。cassandra.yamlファイルを更新してノードを再起動した後、nodetool repair
を実行して、パーティショナーにより返される、キースペースの最初の範囲をリペアします。nodetool repair dse_auth -pr
完了までにかかる時間は、ほんの数秒です。
- authenticator
- authorizer
- auth_replication_strategy
- auth_replication_options
- その他の差分
- authenticator: com.datastax.bdp.cassandra.auth.PasswordAuthenticator
- authorizer: org.apache.cassandra.auth.CassandraAuthorizer
INFO [NonPeriodicTasks:1 ] 2013-06-22 15:01:08,173
Auth.java (line 208 ) Migration of legacy auth data is complete.
You should now switch to org.apache.cassandra.auth implementations in cassandra.yaml.
すべてのノードがアップグレードされた後、これらのオプションを新しいCassandra 1.2の値に変更し、後述するローリング再起動を実行します。
- 正式なApacheバージョンの
PasswordAuthenticator
およびCassandraAuthorizer
に切り替わるように、cassandra.yamlを編集します。authenticator: org.apache.cassandra.auth.PasswordAuthenticator authorizer: org.apache.cassandra.auth.CassandraAuthorizer
- cassandra.yamlファイルから、以下のオプションを除去またはコメント・アウトします。
- auth_replication_strategy
- auth_replication_options
- replication_factor
注:auth_replication_strategy
およびreplication_factor
のどちらも無効にしていない場合は、エラーが表示されます。エラーの修正方法の詳細については、「DataStax Enterprise 3.2.5リリース・ノートの問題点」を参照してください。 - 任意で、
system_auth
キースペースのレプリケーション係数を調整します。通常、このキースペースのデータは少量であり、クラスター間でレプリケートされるままにしておいても、比較的負担が少なくて済みます。
仮想ノード(vnode)
vnodeは、Cassandraワークロードを実行しているデータ・センターのみで使用することを推奨します。HadoopワークロードまたはSolrワークロードを実行するデータ・センターでvnodeを無効にするには、cassandra.yamlでnum_tokensを1に設定します。
Solr
アップグレード後にSolrノードの構成を変更する場合は、「Solr型マッピング・バージョンの構成」で説明しているように、型マッピングを正しく設定する必要があります。ノードの使用再開
- さらに72時間が経過するまで、ノードを使用再開しないでください。
- 72時間後にノードを使用再開する必要がある場合は、nodetool gossipinfoを実行します。STATUS行をチェックして、使用廃止したノードのトークンが存在しないことを確認します。存在しない場合は、ノードが削除されているため、ノードの使用再開を安全に行うことができます。
- クラスターのノードの使用再開を必要とする場合は、ノードを強制終了する方法について、サポートまでお問い合わせください。