DSE Advanced Replication（DSE拡張レプリケーション）キースペースの概要

キースペースとテーブルは、DSE Advanced Replication（DSE拡張レプリケーション）の初回実行時にソース・クラスター上に自動的に作成されます。dse_systemとdse_advrepの2つのキースペースが使用されます。各キースペースの構成は異なります。

dse_systemキースペースは、デフォルトでEverywhereStrategyレプリケーション・ストラテジを使用します。この設定は変更しないでください。dse_advrepキースペースは、デフォルトでSimpleStrategyレプリケーション・ストラテジを使用するように構成されています。この設定は、データ喪失を防ぐために実稼働環境では更新する必要があります。クラスターを起動した後、NetworkTopologyStrategyレプリケーション・ストラテジを使用するようにキースペースを変更し、レプリケーション係数とデータ・センターを適切に設定します。たとえば、CQL文でNetworkTopologyStrategyを使用するDC1データ・センターのレプリケーション係数を3に構成します。

ALTER KEYSPACE dse_advrep
WITH REPLICATION = {
   'class': 'NetworkTopologyStrategy', 
   'DC1': '3'};

DSE Advanced Replication（DSE拡張レプリケーション）を使用するほとんどの環境では、レプリケーション係数3が適しています。拡張レプリケーション・ソースとして機能するすべてのデータ・センターでこのストラテジを構成する必要があります。

変更されたキースペースをリペアするには、影響を受けるデータ・センターの各ノードでnodetool repairを実行する必要があります。

nodetool repair -full dse_advrep