リペアについて

異なる種類のノード・リペアの概要。

データベースは分散型であるため、時間の経過によってレプリカ間のデータの不整合が発生する可能性があります。ノード・リペアでは、すべてのノードに最新の同じデータが含まれるよう、不整合を修正します。ノード・リペアは、すべてのDataStax Enterprise(DSE)クラスターの定期メンテナンスの重要な要素です。データベース設定またはさまざまなDSEツールを使用して、各タイプのリペアを構成します。

DataStax Enterpriseでは、以下のリペア・プロセスを用意しています。次のリンクでは、各リペア・タイプをいつ使用するか、およびどのように構成するかについて詳しく説明します。
NodeSync:連続的なバックグラウンド・リペア
NodeSyncサービスはオーバーヘッドが少なく、一貫したパフォーマンスを提供し、DataStaxクラスターでリペア操作を実行するための手動作業を事実上無くします。nodesyncテーブル・プロパティは、レプリカ間でのデータの整合性をバックグラウンドで継続的に検証します。NodeSyncはテーブルごとに有効にできます。
ヒンテッド・ハンドオフ
ノードが特定の書き込みを受け取ることができなくなると、書き込みのコーディネーター・ノードは、書き込まれるデータをヒントのセットとして保存します。ノードがオンラインに復旧すると、コーディネーターは、そのノードが必要な書き込みに追いつくことができるように、ヒントを渡します。
読み取りリペア
読み取りパス中、クエリーはいくつかのノードからのデータをまとめます。読み取りのコーディネーター・ノードは、各レプリカ・ノードからのデータを比較します。いずれかのレプリカ・ノードに古いデータがある場合、コーディネーター・ノードはそのデータを最新のバージョンに送信します。このタイプのリペアの範囲は、キースペースのレプリケーション係数によって異なります。読み取り中、データベースはレプリケーション係数を満たすのに十分なレプリカ・データのみを収集し、その読み取り操作に加わるノードにのみ読み取りリペアを実行します。
アンチエントロピー・リペア
DataStax Enterpriseでは、レプリカ間でデータの整合性を確保するためのnodetool repairツールを提供しています。このツールは、すべてのレプリカ間のデータを比較し、最新のバージョンにデータを更新します。定期メンテナンス作業の一環として、nodetool repairを使用してください。
重要: DataStaxでは、トポロジーの変更中、リペア操作を停止することを推奨しています。Repair Service(リペア・サービス)は自動的にこの操作を実行します。トポロジーの変更中に実行されるリペアは、移動範囲が伴う場合、エラーになることがよくあります。