コレクションの作成

コレクション型は、テーブル・カラムにデータをグループ分けして格納する方法として使用できます。

DataStax Enterpriseには、カラムにデータをグループ分けして格納する方法としてコレクション型があります。たとえば、リレーショナル・データベースで、ユーザーの複数の電子メール・アドレスなどのグループ分けはユーザー・テーブルと電子メール・テーブルの間の多対一結合関係に関連しています。DataStax Enterpriseでは、ユーザー・テーブルのコレクション・カラム内にユーザーの電子メール・アドレスを格納することによって、2つのテーブル間の結合を回避します。各コレクションは、維持されているデータのデータ型を指定します。

コレクションは、コレクション・ストレージのデータが制限される場合に、適しています。秒刻みで送信されるメッセージや登録されるセンサー・イベントのように、データが無限に成長する可能性がある場合は、コレクションを使用しないでください。代わりに、クラスター化カラムにデータを格納する複合プライマリ・キーを持つテーブルを使用してください。

CQLには、以下のコレクション型があります。

以下のコレクションの制限事項を確認してください。

  • クエリー可能な項目数は最大で20億個であるため、コレクションに20億を超える項目を挿入しないでください。
  • mapコレクションのキーの最大数は65,535です。
  • listコレクションまたはmapコレクションの項目の最大サイズは2 GBです。
  • setコレクションの項目の最大サイズは65,535バイトです。
  • クエリー中の遅延を防ぐために、コレクションは小さいサイズを維持してください。

    コレクションはスライスできません。DataStax Enterpriseはコレクション全体を読み取るため、パフォーマンスに影響します。したがって、コレクションはリストされた上限よりはるかに小さくする必要があります。コレクションは内部でページングされません。

  • 一部の挿入操作では、リストは「書き込み前の読み取り」操作を招く場合があります。可能な限り、リストよりもセットが優先されます。
注: コレクションに指定されている制限は、frozen以外のコレクションに関するものです。

個々のTime To Live(TTL)プロパティを設定することで、コレクションの各要素の有効期限を設定できます。

コレクションでのfrozenの使用」も参照してください。