単一トークン・アーキテクチャー・データ・センターを初期化する

仮想ノード(vnode)を使用しない場合のデプロイ手順。

仮想ノード(vnode)を使用しない場合、以下の手順だけに従ってください。

大半の状況において、検索、分析、ならびにトランザクションなどの各ワークロードタイプは、異なる仮想データ・センター内に編成されます。ワークロード分離により、リソースの競合を回避します。ただし、分析に対して大きな需要が存在しない場合、ワークロードはSearchAnalyticsノードに組み合わせることができます。一般に、トランザクション(OLTP)と分析(OLAP)ワークロードを組み合わせると、パフォーマンスが低下します。クエリーしたいノードのDSE Graphのみ、有効にします。

CQLを使用してキースペースを作成すると、1つのノードのクラスターであっても、DataStax Enterpriseではクラスターの仮想データ・センターが自動的に作成されます。同じ種類のワークロードを実行するノードを同じデータ・センターに割り当てます。異なる種類のノードを対象とした異なる仮想データ・センターは、こうしたノードからDSE Searchを実行するワークロードと他の種類のワークロードを実行するワークロードを分離します。

始める前に

手順

これらの手順には、1つ以上のデータ・センターを持つクラスターの設定に関する情報が記載されています。
  1. これらのノードにDataStax Enterpriseをインストールするとします。
    • node0 10.168.66.41 (seed1)
    • node1 10.176.43.66
    • node2 10.168.247.41
    • node3 10.176.170.59 (seed2)
    • node4 10.169.61.170
    • node5 10.169.30.138
  2. 単一トークン・アーキテクチャー・ノードのトークンを計算するの説明に従い、トークンの割り当てを計算します。

    単一データ・センターまたは2つのデータ・センターを持つ6ノード・クラスターのトークン。

    1. 単一データ・センター
    ノード Token
    node0 0
    node1 21267647932558653966460912964485513216
    node2 42535295865117307932921825928971026432
    node3 63802943797675961899382738893456539648
    node4 85070591730234615865843651857942052864
    node5 106338239662793269832304564822427566080
    2. 複数データ・センター
    ノード Token オフセット データ・センター
    node0 0 NA DC1
    node1 56713727820156410577229101238628035242 NA DC1
    node2 113427455640312821154458202477256070485 NA DC1
    node3 100 100 DC2
    node4 56713727820156410577229101238628035342 100 DC2
    node5 113427455640312821154458202477256070585 100 DC2
  3. ノードがファイアウォールの背後にある場合は、内外で通信するために、必要なポートを開きます
  4. DataStax Enterpriseが実行されている場合は、ノードを停止してデータを消去します。
    • パッケージおよびInstaller-Servicesのインストール:
      $ sudo service dse stop $ sudo rm -rf /var/lib/cassandra/* ## Remove data from the default directories
    • tarボールおよびInstaller-No Servicesのインストール:
      $ cd installation_location $ sudo rm -rf data/* commitlog/* saved_caches/* hints/* ## Remove all data
      installation_locationが次のいずれかの場合。
      • /var/lib/cassandra/data
      • DataStax Enterpriseをインストールしたディレクトリー。
  5. 各ノードについてcassandra.yamlファイル内のプロパティを設定します。
    注: yaml_diff toolを使用して確認し、cassandra.yaml構成ファイルとdse.yaml構成ファイルに必要な変更を加えます。

    ディスクのレイアウト、共有ライブラリなどに関してクラスター内の各ノードが同じ場合は、すべてのノードでcassandra.yamlファイルの同じコピーを使用できます。

    cassandra-topology.propertiesファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。

    パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール

    /etc/dse/cassandra/cassandra-topology.properties

    tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール

    installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra-topology.properties
    cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。

    パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール

    /etc/dse/cassandra/cassandra.yaml

    tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール

    installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml
    cassandra-rackdc.propertiesファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。

    パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール

    /etc/dse/cassandra/cassandra-rackdc.properties

    tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール

    installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra-rackdc.properties
    dse.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。

    パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール

    /etc/dse/dse.yaml

    tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール

    installation_location/resources/dse/conf/dse.yaml
    • initial_token: token_value_from_calculation
    • num_tokens: 1
    • -seeds: 各シード・ノードのinternal_IP_address
      重要: 各データ・センターから1つ以上のシード・ノードを含める必要があります。DataStaxでは、データ・センターごとに1つ以上のシード・ノードを持つことを推奨しています。すべてのノードをシード・ノードにしないでください。
    • listen_address:

      設定されていないと、システムは、そのホスト名に関連付けられているローカル・アドレスを使用します。場合によっては、listen_addressを指定する必要があります。

    • endpoint_snitch: スニッチ

      endpoint_snitchsnitchesを参照してください。スニッチを変更する場合は、「スニッチの切り替え」を参照してください。

    • auto_bootstrap: false

      bootstrap(この設定は、データなしで新しいクラスターを初期化する場合にのみ追加してください。)

    • 以前のバージョンから、cassandra.yamlまたはdse.yamlファイルを使用している場合、必ず削除された設定のアップグレード・ガイドを確認してください。
    cluster_name: 'MyDemoCluster'
    initial_token: 21267647932558653966460912964485513216
    num_tokens: 1
    seed_provider:
      - class_name: org.apache.cassandra.locator.SimpleSeedProvider
        parameters:
             - seeds: "10.168.66.41,10.176.170.59"
    listen_address:
    endpoint_snitch: GossipingPropertyFileSnitch
  6. ユース・ケースの要件に応じてdse.yamlファイルのプロパティを設定します。
  7. cassandra-rackdc.properties (GossipingPropertyFileSnitch)またはcassandra-topology.properties(PropertyFileSnitch)ファイルで、命名規則を使用してデータ・センターとラックの名前を各ノードのIPアドレスに割り当て、不明なノードにはデフォルトのデータ・センター名とラック名を割り当てます。
    注: 移行情報:ファイルが存在する場合、GossipingPropertyFileSnitchは常に、cassandra-topology.propertiesを読み込みます。新しいクラスター、またはPropertyFileSnitchから移行したクラスターの各ノードから、ファイルを削除します。

    例:

    # Cassandra Node IP=Datacenter:Rack
    10.168.66.41=DC1:RAC1
    10.176.43.66=DC2:RAC1
    10.168.247.41=DC1:RAC1
    10.176.170.59=DC2:RAC1
    10.169.61.170=DC1:RAC1
    10.169.30.138=DC2:RAC1
    
    # default for unknown nodes
    default=DC1:RAC1
  8. すべてのノードにDataStax Enterpriseをインストールして構成したら、シード・ノードを1つずつ起動した後で、残りのノードを起動します。
  9. 自分のクラスターが起動して稼働していることを確認します。
    $ nodetool status
    tarボールおよびInstaller-No Servicesのパス:
    installation_location/bin

タスクの結果

Datacenter: Cassandra
=======================
Status=Up/Down
|/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
-- Address         Load        Tokens    Owns    Host ID             Rack
UN 110.82.155.0    21.33 KB    256       33.3%   a9fa31c7-f3c0-...   RAC1
UN 110.82.155.1    21.33 KB    256       33.3%   f5bb416c-db51-...   RAC1
UN 110.82.155.2    21.33 KB    256       16.7%   b836748f-c94f-...   RAC1