分析キースペースのレプリケーション係数の設定

DSE Analyticsノードでキースペースのレプリケーション係数を設定するガイドラインと手順。

実稼働環境でDSE Analyticsを使用する場合は適切なレプリケーション係数を構成する必要があります。DSE Analyticsのレプリケーション係数の変更が必要なキースペースは、以下のとおりです。
  • cfs
  • cfs_archive
  • dse_leases
  • dsefs
  • "HiveMetaStore"
  • spark_system
DSEFSキースペースのレプリケーション係数については、「DSEFSの使用」を参照してください。

デフォルトのレプリケーション係数

cfsdsefs、およびcfs_archiveシステム・キースペースのデフォルトのレプリケーション係数は1です。

ただし、マルチ・データ・センターの最初のノードのみ、dse_leasesキースペースのレプリケーション係数は1です。新しいデータ・センターの場合、最初のノードは、そのデータ・センターについてのdse_leasesキースペースのレプリケーション係数が1に設定されて作成されます。ただし、追加するデータ・センターのレプリケーション係数は0で、DSE Analyticsノードを起動する前に構成する必要があります。複数の分析データ・センターについて、dse_leasesキースペースのレプリケーション係数を変更する必要があります。
重要: 新しいデータ・センターを追加するたびに、新しいDSE Analyticsデータ・センターのdse_leasesキースペースのレプリケーション係数を手動で大きくする必要があります。また、クラスターでDataStax EnterpriseまたはSparkのセキュリティ・オプションが有効になっている場合は、すべての論理データ・センターでdse_securityキースペースのレプリケーション係数を大きくする必要があります。
  • 単一ノードの開発およびテスト時のみレプリケーション係数1が適していますが、実稼働環境には適していません。
  • 実稼働クラスターの場合、分析を実行している論理データ・センターごとにレプリケーション係数を3以上にしてください。

クラスター内のノードの数によってレプリケーション係数が決定します。

手順

これらのキースペースのレプリケーション係数を変更するには、以下のようにします。
  1. キースペースを確認します。
    例を次に示します。
    DESCRIBE KEYSPACE dse_leases
  2. レプリケーション係数を3以上に変更します。
    ALTER KEYSPACE dse_leases
      WITH REPLICATION = {'class' : 'NetworkTopologyStrategy', 'Analyticsdc1' : 3};
    注: データ・センター名では大文字と小文字が区別されます。dsetool statusなど、使用しているユーティリティの大文字と小文字を確認してください。
  3. データ欠落の問題やデータ使用不可の例外が発生するのを回避するため、変更した各キースペースでfullオプションを指定してnodetool repairを実行します。