NodeSyncメトリクスのMBean
データ検証操作の追跡に使用します。
NodeSync MBeanは、ノードに対するデータ検証操作を追跡します。
NodeSync MBeanを探して使用するには、次の構文を使用します。
- グローバル・メトリック名の構文:
com.datastax.nodesync:type=NodeSyncMetrics,name=metric_name
- テーブルごとのメトリック名の構文:
org.apache.cassandra.metrics:type=Table,keyspace=keyspace_name,scope=table_name,name=metric_name
jconsole
を使用したグローバルMBeanを次の画面に示します。NodeSyncメトリクス
オブジェクト・メトリクス
NodeSyncはデータとオブジェクトを修復します。オブジェクトとしては行、範囲トゥームストーン、および削除情報があります。
- NodeSyncObjectsRepaired
- NodeSyncが検証してリペアした整合性のないオブジェクト(行+範囲トゥームストーン)。行および範囲トゥームストーンの数は
NodeSyncDataRepaired
と同じです。 - NodeSyncObjectsValidated
- 不整合性がないか確認することによってNodeSyncが検証したオブジェクトの数(行+範囲トゥームストーン)。行および範囲トゥームストーンの数は
NodeSyncDataValidated
と同じです。 - NodeSyncRepairObjectsSent
- レプリカのリペアに必要な、送信されたオブジェクトの数。この属性は、整合性のない、リペアされた100バイトのデータを複数のレプリカに送信できるため、ノード間で生成されたリペア・トラフィックがより正確に表現されるという点で
NodeSyncDataRepaired
とは異なります。
データ・メトリクス
- NodeSyncDataValidated
- 不整合性がないか確認することによってNodeSyncが検証したデータの量(単位はバイト)。
- NodeSyncDataRepaired
- NodeSyncが検証してリペアした整合性のないデータ。
- NodeSyncRepairDataSent
- NodeSyncによって検出された不整合性をリペアするために送信されたデータのサイズ(単位はバイト)。このメトリックは、
NodeSyncDataRepaired
とは異なります。NodeSyncDataRepaired
では、特定のサイズの行に不整合性がある場合、その数値がカウントされます。ただし、NodeSyncRepairDataSent
でカウントされる数値はNodeSyncDataRepairedの場合とほぼ同じです。それは、不整合な行は複数のノードにわたる場合があるため、その一部のみ不整合性がある(そのため、送信される)ものとして処理されるためです。
ページ・メトリクス
NodeSyncは、ページ別にデータを検証します。ページ別に検証されるデータは、NodeSyncが処理する最も粒度が低いデータです。NodeSyncは、結果別にページを収集し、結果として得られる数値は比較の際に役立ちます。このような数値としては、たとえば、既に完全同期されており、かつリペアを必要としなかったページの割合などがあります。
- NodeSyncFailedPages
- 予期しないエラーのために検証されなかったページの数。
- NodeSyncFullInSyncPages
- 完全検証された(すべてのレプリカが応答した)ページのうち、不整合性がなかった数。
- NodeSyncFullRepairedPages
- 完全検証された(すべてのレプリカが応答した)ページのうち、不整合性があり、かつ正常にリペアされた数。
- NodeSyncPartialInSyncPages
- 部分検証された(一部のレプリカが応答した)ページのうち、不整合性がなかった数。
- NodeSyncPartialRepairedPages
- 部分検証された(一部のレプリカが応答した)ページのうち、不整合性があり、かつ正常にリペアされた数。
- NodeSyncProcessedPages
- 前回のノードの再起動後に処理されたページの合計数(他のページ・カウンターすべての合計として計算)。
- NodeSyncUncompletedPages
- 処理に失敗した
NodeSyncProcessedPages
のサブセット。ノードが1つしか稼働していないためページがスキップされた、処理中にレプリカに障害が発生した、予期しないエラーが発生した、などが理由として考えられます。
NodeSync MBean attributes
次の各メトリクスは、NodeSync MBean属性の一部またはすべてを返すことができます。
- MeanRate
- OneMinuteRate、FiveMinuteRate、およびFifteenMinuteRate属性の平均。
- OneMinuteRate
- 1分間に所定のMBeanについて処理されたオブジェクトの数。
- FiveMinuteRate
- 5分間に所定のMBeanについて処理されたオブジェクトの数。
- FifteenMinuteRate
- 15分間に所定のMBeanについて処理されたオブジェクトの数。
- RateUnit
- レート処理の測定単位(イベント数/秒)。
- Count
- 所定のMBeanについて処理されたオブジェクトの合計数。
例
ノードのグローバル平均レートを返すには:
nodetool sjk mx -b "com.datastax.nodesync:type=NodeSyncMetrics,name=NodeSyncObjectsValidated" -f MeanRate -mg
オブジェクト名と値が結果に表示されます。
com.datastax.nodesync:type=NodeSyncMetrics,name=NodeSyncObjectsValidated
2.542410005904823