ガーベージ・ファーストMaxGCPauseMillisパラメーターの変更

ガーベージ・ファースト・ガーベージ・コレクターのパラメーターを、jvm.options ファイルで設定します。

jvm.options

jvm.optionsファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール /etc/dse/cassandra/jvm.options
tarボール・インストール installation_location/resources/cassandra/conf/jvm.options

一時停止中は、すべての操作が一時中断します。一時停止はネットワーキングに影響するため、クラスター内の他のノードに対して、そのノードはダウンしていると表示される場合があります。SELECT文とINSERT文が待機するため、読み取りと書き込みのレイテンシーが増加します。一時停止が1秒を超えたり、1秒間に複数の一時停止が発生することのないようにしてください。

メモリー領域が満杯で、継続するには、JVMが空き領域を作成する必要がある場合、一時停止が発生します。データがメモリに格納されるレートがデータが削除されるレートを超えると、領域が満杯になる場合があります。JVMを調整する場合は、ストップ・ザ・ワールド・イベントとも呼ばれるガーベージ・コレクションの一時停止を最小限に抑えてください。詳細については、「ガーベージ・コレクションの一時停止」を参照してください。

MaxGCPauseMillis は、環境で予測されるされるピーク一時停止時間を設定します。DataStax Enterpriseではデフォルトで、最大値が500ミリ秒に設定されます(-XX:MaxGCPauseMillis=500)。500~2000 msに設定することをお勧めします。最大値を、予測ピーク一時停止長(ターゲット一時停止長ではない)に設定します。GC(ガーベージ・コレクション)の一時停止を調整する場合、レイテンシーとスループットの間に必ずトレードオフが生じます。
  • 一時停止が長いほど、レイテンシーとスループットが増加します。
  • 一時停止が短いほど、レイテンシーとスループットが減少します。
注意: MaxGCPauseMillisを500 msより低い値に設定して低レイテンシー・コレクションを強制すると、意図する効果が得られない可能性があります。値が低く設定されると、GCが強引かつ非効率に実行されるため、それほどメリットもなくサイクルだけ無駄に消費されます。