連続マーク・スイープ(CMS)ガーベージ・コレクターの使用

GCをガーベージ・ファーストからCMSへ変更します。

ヒープ・サイズが小さい一部のデプロイの場合、連続マーク・スイープ(CMS)はガーベージ・ファースト(G1)ガーベージ・コレクター(GC)よりもパフォーマンスが高くなります。CMSでは時間のかかる手動調整が必要になります。また、専門知識も必要で、科学的に実行されなかったり、ワークロードが変更された場合にパフォーマンスが低下する可能性があります。

CMSの使用には次のようなデメリットがあります。
  • 時間と専門知識を必要とする手動調整およびテスト。
  • サポートしているのは14ギガバイト(GB)まで。ヒープにさらにメモリーを割り当てると、ガーベージ・コレクション機能により、ヒープ・メモリー内のデータベース・メタデータ量が増すため、パフォーマンスが低下します。
注: CMSの構成についてご不明な点がある場合、DataStaxサービス・チームにお問い合わせください。

jvm.options

jvm.optionsファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール /etc/dse/cassandra/jvm.options
tarボール・インストール installation_location/resources/cassandra/conf/jvm.options

CMSのガイドライン

CMSを構成する場合は、次の基本的な推奨事項に従ってください。
  • CMSを使用するのはワークロードが一定した、つまり、クラスターが常に同じ処理を実行する環境に限定します。
  • 必要とされるレイテンシーが可能な限り低い環境。
    注: G1にはプロファイリングにより、ある程度のレイテンシーが伴います。
  • ヒープ・サイズを構成します。
    • 24 GBを超えるRAMが搭載されたシステムの場合は、14 GBのヒープ・サイズとCASSANDRA-8150の設定を構成します。
    • 24 GBを下回るRAMが搭載されたシステムの場合は、8 GBのヒープを構成し、デフォルト設定を使用します。
    • 8 GBヒープをサポートできないシステムの場合は(通常、プロダクション・ワークロードには向きません)、デフォルト設定を使用します。この場合、利用可能なRAMの¼がヒープに割り当てられます。
注:CMSの調製のヒントについては、「大型のヒープでGCの一時停止を改善するシークレットHotSpotオプション」を参照してください。

手順

  1. jvm.optionsを開きます。
  2. すべての行を、### GI Settingsセクションにコメントアウトします。
  3. すべての### CMS Settingsセクションをコメント解除します。
  4. データベースを再起動します。