スニッチのタイプ

DataStax Enterpriseで使用可能なスニッチの概要。

cassandra-topology.properties

cassandra-topology.propertiesファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール /etc/dse/cassandra/cassandra-topology.properties
tarボール・インストール installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra-topology.properties

cassandra-rackdc.properties

cassandra-rackdc.propertiesファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール /etc/dse/cassandra/cassandra-rackdc.properties
tarボール・インストール installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra-rackdc.properties

DataStax Enterprise(DSE)では、以下のタイプのスニッチを用意しています。

DseSimpleSnitch(デフォルト)
このスニッチは、開発のデプロイのみを目的として使用してください。このスニッチは、データ・センターまたはラック情報を認識しません。 このスニッチを使用する際は、SimpleStrategyを使うようにキースペースを定義して、レプリケーション係数を指定します。
GossipingPropertyFileSnitch
プロダクション環境にはこのスニッチを推奨します。これは、 cassandra-rackdc.propertiesファイルで定義されたローカル・ノードのラックとデータ・センターの情報を使用し、この情報をゴシップで他のノードに伝搬します。構成するには、「cassandra-rackdc.propertiesファイル」を参照してください。
Ec2Snitch
このスニッチは、クラスターのすべてのノードが1つのリージョン内にあるAmazon EC2の簡単なクラスター・デプロイに使用します。
EC2デプロイでは、リージョン名はデータ・センター名として扱われ、アベイラビリティー・ゾーンはデータ・センター内のラックとして扱われます。たとえば、ノードがus-east-1リージョンにある場合、us-eastはデータ・センター名で、1がラックの場所です。(ラックはレプリカの分散には重要ですが、データ・センターの命名には重要ではありません。) プライベートIPが使用されるため、このスニッチは複数のリージョンにわたっては機能しません。構成するには、「Ec2Snitch」を参照してください。
Ec2MultiRegionSnitch
クラスターが複数のリージョンにまたがるAmazon EC2にデプロイする場合は、このスニッチを使用します。
cassandra.yamlファイルと、Ec2MultiRegionSnitchが使用するプロパティ・ファイル(cassandra-rackdc.properties)の両方で設定を構成する必要があります。構成するには、「Ec2MultiRegionSnitch」を参照してください。
GoogleCloudSnitch
DSEをGoogle Cloud Platformの1つ以上のリージョンにデプロイする場合は、このスニッチを使用します。リージョンはデータ・センターとして扱われ、アベイラビリティー・ゾーンはデータ・センター内のラックとして扱われます。すべての通信は、同じ論理ネットワーク内のプライベートIPアドレスを介して行われます。構成するには、「Google Cloud Platformスニッチの構成」を参照してください。
CloudstackSnitch
Apache Cloudstack環境では、このスニッチを使用します。Apache Cloudstackではゾーン命名規則がないため、このスニッチでは、<国> <場所> <アベイラビリティ・ゾーン>表記を使用します。構成するには、「CloudstackSnitch」を参照してください。
PropertyFileSnitch
このスニッチは、ラックとデータ・センターによって決まる近接度を決定します。このスニッチは、cassandra-topology.properties ファイルで指定されているネットワークの詳細を使用します。このスニッチを使用する場合は、標準規則を使用してデータ・センター名を定義し、このデータ・センター名がキースペース定義のデータ・センターの名前と関連していることを確認します。クラスターのノードをすべてcassandra-topology.propertiesファイルに記述しなければならず、このファイルは、クラスター内のすべてのノードで同じである必要があります。
RackInferringSnitch
このスニッチは、データ・センターとラックごとにノードの近接度を決定します。これらの場所は、ノードのIPアドレスのそれぞれ2番目と3番目のオクテットに対応していると見なされます。このスニッチは、カスタム・スニッチ・クラスを作成する場合(これがデプロイ規則に一致しない場合を除く)の例として使用するのに最適です。