Sparkを使用したPortfolio Managerのデモ

Portfolio Managerのデモでは、財務関連のユース・ケースに基づいたアプリケーションが実行されます。株式のポートフォリオを作成するスクリプトを実行します。

Portfolio Managerのデモでは、財務関連のユース・ケースに基づいたアプリケーションが実行されます。株式のポートフォリオを作成するスクリプトを実行します。OLTP（オンライン・トランザクション処理）側の各ポートフォリオには、株式の一覧、購入株数、購入価格が含まれています。このデモの株式市況ユーティリティは、リアルタイムで株式データをシミュレーションします。各ポートフォリオは、全体的価値および購入価格比の増減のパーセンテージに基づいて更新されます。このユーティリティは、株式ごとに100日間の市場データの履歴（終値）も生成します。DSE OLAP（オンライン分析処理）側では、Sparkジョブが、ポートフォリオごとに、10日間の履歴データの最大損失を計算します。これがポートフォリオに関連付けられたリスクの標識となります。この情報は顧客が潜在的損失を測定できるように、リアルタイムのアプリケーションに送り返されます。

手順

デモを実行するには：

注: DataStaxのデモは、LDAPまたは内部権限管理（ユーザー名/パスワード）のいずれかを有効にした状態では動作しません。

ノードのインストール
注: tarボール・インストールを使用する場合、ポートフォリオ・マネージャーのデモは通常のインストールの一部としてインストールされます。パッケージ・インストールを使用する場合は、デモをインストールするためのコマンドを含める必要があります。
- デフォルトのインターフェイスはlocalhost （127.0.0.1）です。デモにはこのIPを使用する必要があります。
DataStax EnterpriseをDSE Analyticsノードとして起動します。
- パッケージ・インストールの場合：
  1. /etc/default/dseで次のように設定します。
```
SPARK_ENABLED=1
```
  2. ノードを起動します。
```
sudo service dse start
```
- tarボール・インストールの場合：
```
installation_location/bin/dse cassandra -k ## Starts node in analytics mode 
```
Portfolio Managerのデモ・ディレクトリーに移動します。
ポートフォリオ・マネージャー・デモのデフォルトの場所は、インストールのタイプによって異なります。
- パッケージ・インストール： /usr/share/dse/demos/portfolio_manager
- tarボール・インストール： installation_location/demos/portfolio_manager
bin/pricerユーティリティを実行して、アプリケーションのストック・データを生成します。
- このユーティリティに使用可能なオプションをすべて表示するには：
```
bin/pricer --help
```
- pricerユーティリティを起動します。
```
bin/pricer -o INSERT_PRICES && 
bin/pricer -o UPDATE_PORTFOLIOS && 
bin/pricer -o INSERT_HISTORICAL_PRICES -n 100
```
pricerユーティリティの実行には数分かかります。
Webサービスを起動します。
```
cd website && 
sudo ./start
```
ブラウザーを開き、http://localhost:8983/portfolioにアクセスします。

リアルタイムのPortfolio Managerデモ・アプリケーションが表示されます。
別のターミナルを開きます。
Spark SQLジョブを10-day-loss.qファイルで実行します。
```
dse spark-sql -f 10-day-loss.q
```
同等のSpark Scalaジョブを10-day-loss.shスクリプトで実行します。

Sparkアプリケーションが実行されるには数分かかります。
```
./10-day-loss.sh
```
同等のSpark Javaジョブを10-day-loss-java.shスクリプトで実行します。
```
./10-day-loss-java.sh
```
ジョブが完了したら、Portfolio Manager Webページを更新します。

各ポートフォリオの10日間の履歴データの最大損失の結果が表示されます。

次のタスク

デモのScalaとJavaのソース・コードはsrcディレクトリーにあります。