バイナリーtarボールを使用したDataStax Enterprise 6.0のインストール

サポートされているLinuxベースのプラットフォームにDataStax Enterprise(DSE)6.0をインストールする手順。

バイナリーtarボールを使用して、サポートされているLinuxベースのプラットフォームにDataStax Enterprise(DSE)をインストールするには、次の手順を使用します。

DSEのインストールに関して知っておくべきいくつかの事項

  • DataStax Enterprise 6.0の最新バージョンは6.0.7です。
  • バイナリーtarボールからインストールされた場合:
    • DataStax Enterpriseはスタンドアローン・プロセスとして実行されます。
    • rootパーミッションがない場合もある場合もDSEをインストールできます。
  • DSEがインストールされると、データベース内にcassandraユーザーが作成され、このユーザーとして実行されます。実稼働環境ではcassandraユーザーを使用しないでください。cassandraユーザーを使用すると、セキュリティ上のリスクがあります。「superuserログインの追加」を参照してください。

始める前に

実稼働環境での推奨設定」も参照してください。

手順

重要: エンドユーザーライセンス契約(EULA)。このDataStax製品をダウンロードした時点で EULA の条件に同意したものとみなされます。

ターミナル・ウィンドウで、以下の手順を実行します。

  1. 必要なバージョンのJavaがインストールされていることを確認します。
    java -version
    OpenJDKを使用している場合、結果は以下のようになります。
    openjdk version "1.8.0_171"
    OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_171-8u171-b11-0ubuntu0.16.04.1-b11)
    OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.171-b11, mixed mode)
    Oracle Javaを使用している場合、結果は以下のようになります。
    java version "1.8.0_181"
    Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_181-b13)
    Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.181-b13, mixed mode)

    OpenJDK 8もOracle Java 8も使用していない場合は、「支援ソフトウェアのDataStax Enterprise 6.0へのインストール」を参照してください。

  2. libaioパッケージをインストールします。例を次に示します。
    • RHELプラットフォーム:
      sudo yum install libaio
    • Debianプラットフォーム:
      sudo apt-get install libaio1

最新バージョン(6.0.7)のインストール

DSE 6.0.xの特定のバージョンをダウンロードするには、4に移動します。

  1. バイナリーtarボールからインストールする場合、tarボールをダウンロードしてからファイルを抽出するか、curlを使用することができます。
    • 最新のバージョンのtarボール(6.0.7)をダウンロードし抽出します。
      1. Download the tarball (6.0.7)from DataStax download page
      2. ファイルを抽出します。
        tar -xzvf dse-6.0.7-bin.tar.gz
    • curlを使用して最新バージョン(6.0.7)をインストールします。
      注意: 上記の方法を選択する場合、shellの履歴にパスワードが保持されます。このセキュリティ問題を避けるため、DataStaxでは--netrcまたは--netrc-fileオプションとともにcurlを使用することを推奨しています。
      1. curlを使用してtarボールをダウンロードし抽出します。
        curl -L https://downloads.datastax.com/enterprise/dse-6.0.7-bin.tar.gz | tar xz

      ファイルがダウンロードされ6.0ディレクトリーに抽出されます。

特定の6.0.xバージョンのインストール
  1. バイナリーtarボールからインストールする場合、tarボールをダウンロードしてからファイルを抽出するか、curlを使用することができます。
    • 特定の6.0.x tarボールを現在のディレクトリーにダウンロードして抽出します。
      1. DataStax Academyの登録プロファイル名とダウンロード・キーまたは電子メール・アドレスとパスワードを使用して、tarボールをDownload DataStax Enterpriseからダウンロードします。
      2. ファイルを抽出します。
        tar -xzvf dse-6.0.7-bin.tar.gz
    • curlを使用して、特定の6.0.xバージョンをインストールします。
      注意: 上記の方法を選択する場合、shellの履歴にパスワードが保持されます。このセキュリティ問題を避けるため、DataStaxでは--netrcまたは--netrc-fileオプションとともにcurlを使用することを推奨しています。
      ダウンロードして抽出します。
      curl -L https://downloads.datastax.com/enterprise/dse-version_number-bin.tar.gz | tar xz

      ファイルがダウンロードされ6.0ディレクトリーに抽出されます。

  2. デフォルトのデータおよびロギング・ディレクトリーの場所を使用するか、自分の場所を定義できます。
    • ディレクトリーのデフォルトの場所:データおよびロギング・ディレクトリーのデフォルトの場所を使用する場合は、次の所有権を作成および変更します。
      • /var/lib/cassandra
      • /var/log/cassandra
      sudo mkdir -p /var/lib/cassandra; sudo chown -R  $USER:$GROUP /var/lib/cassandra &&
        sudo mkdir -p /var/log/cassandra; sudo chown -R  $USER:$GROUP /var/log/cassandra &&
        sudo mkdir -p /var/lib/dsefs; sudo chown -R  $USER:$GROUP /var/lib/dsefs && 
        sudo mkdir -p /var/lib/spark; sudo chown -R  $USER:$GROUP /var/lib/spark && 
        sudo mkdir -p /var/log/spark; sudo chown -R  $USER:$GROUP /var/log/spark &&
        sudo mkdir -p /var/lib/spark/rdd; sudo chown -R  $USER:$GROUP /var/lib/spark/rdd  &&
        sudo mkdir -p /var/lib/spark/worker; sudo chown -R  $USER:$GROUP /var/lib/spark/worker
    • 独自のディレクトリーの場所を定義する:独自のデータおよびロギング・ディレクトリーの場所を定義するには:
      1. installation_locationに、データおよびロギング・ディレクトリー用のディレクトリーを作成します。例を次に示します。
        mkdir dse-data &&
          cd dse-data && 
          mkdir commitlog && 
          mkdir saved_caches &&
          mkdir hints && 
          mkdir cdc_raw
      2. cassandra.yamlファイルを含むディレクトリーに移動します。
        cd installation_location/resources/cassandra/conf
      3. cassandra.yaml ファイルの次の行を更新してカスタムの場所に一致させます。
        data_file_directories:  
          - full_path_to_installation_location/dse-data
          commitlog_directory: full_path_to_installation_location/dse-data/commitlog
          saved_caches_directory: full_path_to_installation_location/dse-data/saved_caches
          hints_directory: full_path_to_installation_location/dse-data/hints
          cdc_raw_directory: full_path_to_installation_location/cdc_raw
  3. オプション: デフォルトのSparkデータおよびロギング・ディレクトリーの場所を使用するか、自分の場所を定義できます。
    • ディレクトリーのデフォルトの場所:Sparkディレクトリーのデフォルトの場所を使用する場合は、次の所有権を作成および変更します。
      • /var/lib/dsefs
      • /var/lib/spark
      • /var/log/spark
      sudo mkdir -p /var/lib/dsefs; sudo chown -R $USER:$GROUP /var/lib/dsefs && 
        sudo mkdir -p /var/lib/spark; sudo chown -R $USER:$GROUP /var/lib/spark && 
        sudo mkdir -p /var/log/spark; sudo chown -R $USER:$GROUP /var/log/spark &&
        sudo mkdir -p /var/lib/spark/rdd; sudo chown -R $USER:$GROUP /var/lib/spark/rdd  &&
        sudo mkdir -p /var/log/spark/master; sudo chown -R $USER:$GROUP /var/log/spark/master  &&
        sudo mkdir -p /var/log/spark/alwayson_sql; sudo chown -R $USER:$GROUP /var/log/spark/alwayson_sql  &&
        sudo mkdir -p /var/lib/spark/worker; sudo chown -R $USER:$GROUP /var/lib/spark/worker
    • 独自のディレクトリーの場所を定義する:独自のSparkディレクトリーの場所を定義するには:
      1. installation_locationに、データおよびロギング・ディレクトリー用のディレクトリーを作成します。例を次に示します。
        mkdir dsefs &&
          mkdir spark &&  
          cd spark && 
          mkdir log &&
          mkdir rdd && 
          mkdir worker &&
          cd log &&
          mkdir worker &&
          mkdir master &&
          mkdir alwayson_sql
      2. spark-env.shファイルを含むディレクトリーに移動します。
        cd installation_location/resources/spark/conf
      3. spark-env.shファイルの次の行のコメントを解除して更新します。
        export SPARK_WORKER_DIR="full_path_to_installation_location/spark/worker"
          export SPARK_EXECUTOR_DIRS="full_path_to_installation_location/spark/rdd"
          export SPARK_WORKER_LOG_DIR="full_path_to_installation_location/spark/log/worker"
          export SPARK_MASTER_LOG_DIR="full_path_to_installation_location/spark/log/master"
          export ALWAYSON_SQL_LOG_DIR="full_path_to_installation_location/spark/log/alwayson_sql"
      4. dsefs_optionsファイルを含むディレクトリーに移動します。
        cd installation_location/resources/dse/conf
      5. dse.yamlのDSEFSディレクトリーのコメントを解除して更新します。
        work_dir: full_path_to_installation_location/dsefs
    DataStax Enterpriseは、追加の構成を開始できる状態です。「次のタスク」を参照してください。
  4. オプション: 単一ノード・クラスターでのインストールのみ:
    1. インストール・ディレクトリーからDataStax Enterpriseを起動します。
      bin/dse cassandra
      ここで、インストール・ディレクトリーは以下のいずれかです。
      • /usr/share/dse
      • DataStax Enterpriseのインストール・ディレクトリー
      注: その他の起動オプションについては、「DataStax Enterpriseをスタンドアローン・プロセスとして起動」を参照してください。
    2. installation directoryからDataStax Enterpriseが実行されていることを確認します。
      bin/nodetool status
      vnodeを使用している場合:
      Datacenter: Cassandra
      =====================
      Status=Up/Down
      |/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
      --  Address    Load       Tokens  Owns    Host ID                               Rack
      UN  127.0.0.1  82.43 KB   128     ?       40725dc8-7843-43ae-9c98-7c532b1f517e  rack1
      vnodeを使用していない場合:
      Datacenter: Analytics
      =====================
      Status=Up/Down
      |/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
      --  Address         Load       Owns    Host ID                               Token                 Rack
      UN  172.16.222.136  103.24 KB  ?       3c1d0657-0990-4f78-a3c0-3e0c37fc3a06  1647352612226902707   rack1

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