Lifecycle ManagerとDSE OpsCenter 6.7を使用したDataStax Enterprise 6.7クラスターのインストール

Lifecycle Manager(LCM)を使用すると、DataStax Enterpriseクラスターを簡単にプロビジョニング、構成、およびインストールすることができます。

OpsCenterのLifecycle Manager(LCM)を使用すると、DataStax Enterprise(DSE)クラスターを簡単にプロビジョニング、構成、およびインストールできます。

LCMを使用する際のワークフローでは、まずOpsCenterを専用サーバーにインストールし、次にLCMを使用してDSEクラスターでノードを構成およびインストールします。

始める前に

以下の手順では、次のことを想定しています。
  • ターゲット・マシンはすべてサポートされるプラットフォームを実行している。
  • DSEのインストール先となる各マシンの認証資格(ユーザー名またはパスワード、あるいはSSHキー)がある。
  • DSEのインストール先のマシンにOpsCenterのインストール先のマシンがネットワークを介してアクセスできる。
  • パブリックDSEリポジトリ、または組織が設定した内部ミラーリングにアクセスできる。

クラスターのトポロジーは重要です。開始する前に、各データ・センター内に必要なクラスター、データ・センター、およびノードの数を知っておく必要があります。クラスター内のワークロードの編成方法を決定します。データ・センターごとに単一のワークロードを使用するか、または混在ワークロード・クラスターを使用するかを決定します。

この手順では、データ・センター、トランザクション・ワークロード専用のDSE Graphが有効な3つのノードで構成されるクラスターを、インストールする方法を示しています。すべてのノードでノード間暗号化、クライアント暗号化、および認証および権限管理の両方が有効になっています。

例では、それぞれ3つのノードを持つ2つのデータ・センターで構成されるクラスターをインストールする方法を示します。1つのデータ・センター、dc1は、トランザクション・ワークロード専用です。もう1つのデータ・センター、dc2は、分析ワークロード専用です。両方のデータ・センターはDSE Graphを使用します。ノード間およびクライアント暗号化はクラスタ内のすべてのノードで有効になり、内部認証と権限管理が有効になります。

手順

  1. 選択したインストール方法を使用して、ターゲット・マシンの1つにOpsCenterをインストールして起動します。
  2. Webブラウザーでhttp://OpsCenter host:8888に移動します。
  3. OpsCenterがロードされたら、[Create a new cluster]が選択されていることを確認して、[Get Started]をクリックします。Lifecycle Managerが別のウィンドウにロードされます。
  4. Lifecycle Managerで[SSH Credentials]をクリックして、[Add Credential]をクリックします。クラスターで使用するユーザーまたはキーの追跡のために、個々の各ユーザーに名前またはキーを割り当てます。
    1. パスワード認証を使用している場合は、[Login User]および[Login Password]でノードごとにユーザー認証情報を追加して、[Save]をクリックします。
    2. 秘密鍵を使用している場合は[Login User]でユーザー名を入力し、[Private Key]を選択してキーをペーストし、[Save]をクリックします。
  5. Lifecycle Managerで[Config Profiles]をクリックしてから、[Add Config Profile]をクリックします。
    1. [Name]に構成プロファイルの名前を入力します。たとえば、dse60などです。
    2. [DataStax Enterprise Version]でDataStax Enterpriseのバージョンを選択します。たとえば、dse v6.7.0などです。
  6. [Config Profiles]で、Cassandraの下の左ペインで[cassandra.yaml]を選択します。
    1. [server_encryption_options][internode_encryption][all]に、設定します。[keystore_password][truststore_password]を新しい値に設定します。
    2. [client_encryption_options][enabled]を選択します。[keystore_password][truststore_password]を新しい値に設定します。
  7. [Config Profiles]で、[dse.yaml]を選択します。
    1. [authentication_options][DSE Authenticator Options]セクションで、[enabled]を選択します。
    2. [authorizer_options][DSE Authorizer Options]セクションで、[enabled]を選択します。
  8. [Save]を選択して、指定したConfig Profileを保存します。
  9. クラスターでDSEをインストールおよびアップグレードするには、Lifecycle Managerで[Repositories]に続いて[Add Repository]をクリックし、DSEリポジトリを追加します。
    1. このリポジトリの名前を[Name]に入力します。たとえば、dseなどです。
    2. 内部リポジトリを使用している場合は、[Access Private Repo]をクリックしてからリポジトリのURLとURLキーを入力します。
    3. [Username][Password]にリポジトリの認証情報を入力します。
  10. Lifecycle Managerで[Clusters]をクリックしてから、[Adding a Cluster]をクリックします。これにより、[Add Cluster]ダイアログが表示されます。
    1. このクラスターの名前を[Name]に入力します。
    2. クラスター内のすべてのマシンで同じSSH認証情報(パスワードまたはキー)を使用する場合は、構成した認証情報の名前を[SSH Credentials]で選択します。
    3. [Config Profile]で入力した構成プロファイルの名前を選択します。パスワードを入力するよう求められます。最初のインストールでは、[Old Password]cassandraを入力し、cassandraユーザー用に新しいパスワードを入力します。
    4. [Repository]で入力したリポジトリの名前を選択します。
    5. [Save]をクリックします。
  11. 入力したクラスターの名前をクリックしてから、[Datacenters]の横にある[Add]アイコンをクリックします。これにより、[Add Datacenter]ダイアログが表示されます。
    1. データ・センターの追加


  12. トランザクション・データ・センターを構成します。
    1. [Name]にデータ・センターの名前を入力します。
    2. データ・センターごとに異なるSSH認証情報がある場合は、このデータ・センターに対応するSSH構成の名前を選択します。
    3. [Workload]でこのデータ・センターのワークロードを選択します。最初のデータ・センターについて、[Workload]の設定をCassandraのままにしてトランザクション・ワークロードを作成します。
    4. [DSE Graph]を選択します。
    5. [Save]をクリックします。
  13. データ・センターの横にある[Add]アイコンをクリックし、2番目の分析データ・センターを追加して構成します。
    1. [Name]にデータ・センターの名前を入力します。
    2. データ・センターごとに異なるSSH認証情報がある場合は、このデータ・センターに対応するSSH構成の名前を選択します。
    3. [Workload]でこのデータ・センターのワークロードを選択します。2番目のデータ・センターについては、[Workload]を[Spark]に設定し、分析ワークロードを作成します。
    4. [DSE Graph]を選択します。
    5. [Save]をクリックします。
  14. データ・センターにノードを追加します。
    1. データ・センター名を選択し、[Nodes]の横にある[Add]アイコンをクリックします。
      2. データ・センターへのノードの追加


    2. [Name]にノードの名前を入力します。たとえば、dse-transactional-1などです。
    3. [SSH IP Address]にノードのIPアドレスを入力します。
    4. ノードごとに異なるSSH認証情報がある場合は、[SSH Credentials]でSSH構成の名前を選択します。
    5. デフォルト値([SSH IP Address])をオーバーライドする場合は、[Native Transport (RPC) Address]にIPアドレスを入力します。
    6. [Save]を選択します。
    7. 各データ・センター内のノードごとに以上の手順を繰り返します。
  15. [Clusters]でクラスター名を選択してから、そのクラスター名の右にあるドロップ・メニューをクリックし、[Install]をクリックして[Run Installation Job]ダイアログを開きます。
    3. インストール・ジョブの実行


    1. [Submit]をクリックします。Lifecycle Managerでインストール・ジョブがキューに入れられました。
    2. インストールの進行状況を追跡するには、[View Job Summary]をクリックします。

次のタスク

[OpsCenter Monitoring]をクリックして、メインOpsCenterインターフェイスに移動します。