Backup Service(バックアップ・サービス)を使用する理由

DataStax Enterpriseには組み込みのレプリケーション機能がありますが、OpsCenter Backup Service(OpsCenter バックアップ・サービス)にはエンタープライズ・データのバックアップと復元の機能が用意されています。

Backup Service(バックアップ・サービス)は、エンタープライズ全体でDataStax Enterpriseクラスターのバックアップおよび復元操作を管理するように設計されています。DSEには強力で柔軟なレプリケーション機能があるのでバックアップは不要だと考える管理者や運用スタッフもいますが、実稼働クラスターに適切なバックアップと復元の手順を実施することは非常に重要です。

レプリケーションは複数の場所、データ・センター、クラウド・アベイラビリティー・ゾーンに存在するデータのコピーを提供しますが、クラスターで実行される操作は、データの損失や誤りをもたらす操作も含め、すべての操作がレプリケートされます。たとえば、誤ってテーブルやデータを削除した場合や、クラスター・データが破損した場合、これらの有害なイベントはそのデータの他のすべてのコピーにレプリケートされます。このような場合、データをバックアップしていないと、失ったデータや破損していないデータを復元する方法はありません。Backup Service(バックアップ・サービス)は、クラスター内のすべてまたは特定のキースペースについて定期的なバックアップや1回限りのバックアップをスケジュールし、格納していたバックアップからデータを復元することができるシンプルなインターフェイスを提供します。

DataStaxは、DataStax Enterpriseを使用している場合、Backup Service(バックアップ・サービス)を使用して適切なバックアップおよび復元計画を作成することを強く推奨します。また、組織に展開されている障害回復計画が実際に意図したとおりに機能することを確認するため、実稼働用以外のクラスターでバックアップおよび復元操作のテストを行うことも推奨します。