DSE Advanced Replication（DSE拡張レプリケーション）のCQLクエリー
DSE Advanced Replication（DSE拡張レプリケーション）でサポートされている、ソース・クラスターとデスティネーション・クラスターのクエリー実行についてのCQLクエリーとベスト・プラクティスのガイドライン。
ここでは、DSE Advanced Replication（DSE拡張レプリケーション）でサポートされているCQLクエリーとレプリケーションの概念の概要として、サポートされているCQLクエリーとベスト・プラクティスのガイドラインについて説明します。
DSE Advanced Replication（DSE拡張レプリケーション）は、ソース・クラスターからデスティネーション・クラスターにデータをレプリケートします。レプリケーションは、ソースでCQLクエリーを受け取り、変更バージョンのクエリーを再作成して、デスティネーションでそれを実行します。DataStax Enterpriseでは、データ操作のための有効なCQLクエリーの制限リストがサポートされています。DSE Advanced Replication（DSE拡張レプリケーション）では、デスティネーションにデータをレプリケートするために使用される生成されたCQLクエリーにも同じ制限が適用されます。
制限はプライマリ・キーに適用されます。プライマリ・キーは、パーティション・キーとクラスター化キーの2つの部分で構成されています。プライマリ・キー部分と任意指定のフィールド値がデータベース行を構成します。
ソース・テーブルのプライマリ・キーとデスティネーション・テーブルのプライマリ・キーに相違がある場合は、CQLクエリーがサポートされている制限が適用されます。
ベスト・プラクティス
- ソース・テーブルとデスティネーション・テーブルのスキーマ構造
-
- 同一のプライマリ・キー（パーティション・キーとクラスター化キー）形式を同じ順序、同じカラムで維持します。
- 任意指定の
source_idを最初のクラスター化カラムとして追加します。 - フィールド値のすべてまたはサブセットを維持します。
注:source_idカラムがソース・テーブル・スキーマに含まれていても、そのカラムに挿入される値は無視されます。レコードをレプリケートするときには、構成されているsource-id値が使用されます。 - パーティション・キー・カラム
- パーティション・キーのサポートと制限の詳細を以下に示します。
- デスティネーション・テーブルでは、追加の任意指定の
source_idカラムのみがパーティション・キーでサポートされています。その他のデスティネーション・テーブルのパーティション・キー・カラムはサポートされていません。source_idには、クラスター化カラムとパーティション・キーのいずれかを指定できますが、両方を指定することはできません。 - デスティネーション・テーブルのソース・テーブル・パーティション・キー・カラムのサブセットを使用すると、上書きされる可能性があります。行エントリーには多対一のマッピングがあります。
- 順序はレプリケーションに関係ありません。すべての配列がサポートされています。
- CQL
UPDATEクエリーでは、すべてのパーティション・キー・カラムが完全に制限されている必要があります。=またはIN（単一カラム）制限を使用してパーティション・キー・カラムを制限します。 - CQL
DELETEクエリーでは、すべてのパーティション・キー・カラムが完全に制限されている必要があります。=またはIN（単一カラム）制限を使用してパーティション・キー・カラムを制限します。
- デスティネーション・テーブルでは、追加の任意指定の
クラスター化カラム
- デスティネーション・テーブルでは、追加の任意指定の
source_idカラムのみがクラスター化カラムでサポートされています。その他のデスティネーション・テーブルのパーティション・キー・カラムはサポートされていません。source_idには、クラスター化カラムとパーティション・キーのいずれかを指定できますが、両方を指定することはできません。 - デスティネーション・テーブルのソース・テーブル・クラスター化カラムのサブセットを使用すると、上書きされる可能性があります。行エントリーには多対一のマッピングがあります。
- CQL
INSERTクエリーとUPDATEクエリーを使用する場合、順序はレプリケーションに関係ありません。すべての配列がサポートされています。 - CQL
DELETEクエリーを使用する場合、順序はレプリケーションに関係あります。配列のサポートには制限があり、すべての配列がサポートされているわけではありません。 - CQL
UPDATEクエリーでは、すべてのクラスター化カラムが完全に制限されている必要があります。=またはIN（単一カラム）制限を使用してパーティション・キー・カラムを制限します。 - CQL
DELETEクエリーでは、最後に指定されたクラスター化カラムが=/>/>=/</<=（1つまたは複数のカラム）またはIN（1つまたは複数のカラム）を使用して制限されている必要があります。最後に指定されたクラスター化カラムに先行するすべてのクラスター化カラムも、=またはINを使用して制限されている必要があります。 - クラスター化カラムの制限は任意です。ただし、クラスター化カラムを制限する場合は、制限する最初と最後（この順番で）のクラスター化カラムの間にあるすべてのクラスター化カラムが制限されている必要があります。
フィールド値
- ソース上のフィールド値のサブセットまたはすべてが、デスティネーションへのレプリケーションでサポートされています。
- ソースには存在するが、デスティネーションには存在しないフィールドは、レプリケートされません。
- デスティネーションには存在するが、ソースには存在しないフィールドに、データは追加されません。
ソースID（source_id）
source_idは、ソース・クラスターと、そのソース・クラスターからのすべての挿入を識別します。source_idのサポートと要件の詳細を以下に示します。- source_id構成キーがメタデータに存在し、正しくなければなりません。
source_idは、クラスター化カラムの最初の位置にあるか、またはパーティション・キーのいずれかでなければなりません。そうでない場合、CQLの
INSERTクエリーとUPDATEクエリーは動作しますが、クラスター化カラムの一部が制限されているCQLDELETEクエリーは失敗する可能性があります。source_idは、CQLのDELETEクエリーとUPDATEクエリーでは、常に制限されます。クラスター化キーが完全に制限されておらず、source_idが最初のクラスター化カラムでないDELETE文は、サポートされていません。