オブジェクトに関して収集される統計

DataStax Enterprise Performance Service(DataStax Enterpriseパフォーマンス・サービス)でオブジェクトに関して収集される統計についての情報。

キースペース、テーブル、またはクライアントの中で、どのオブジェクトの平均レイテンシーが最大かを特定するために、Performance Service(パフォーマンス・サービス)は、ノードあたり、テーブルあたりの読み取り/書き込みの平均レイテンシーを記録するテーブルと、読み取り/書き込み操作の合計数を記録するテーブルの2つのレイテンシー順テーブルを維持します。

  • object_read_io_snapshot
  • object_write_io_snapshot

これらの2つのテーブルは、実質的に同じデータのビューですが、順序が異なります。これらのテーブルを使用することで、ノード上のどのデータ・オブジェクトの書き込み/読み取りのレイテンシーが最大になっているかを特定できます。これは時間が重視されるデータであるため、データ・オブジェクトに一定時間アクティビティーがないと、これらのテーブルにはデータは記録されません。

これらの2つのテーブルの他に、Performance Service(パフォーマンス・サービス)は、これより長い保持ポリシーで、オブジェクトごとのレイテンシー情報もobject_ioテーブルに保持します。このテーブルも同様に、読み取り/書き込みの両方の操作の平均レイテンシー値と合計カウント値を保持しますが、特定のデータ・オブジェクトに関する統計値を(キースペース・レベルまたはテーブル・レベルで)クエリーできます。このテーブルを使用することで、特定のノード上の全テーブルの統計を取り込むことができます。また、取り込む結果を、指定したキースペースまたはテーブルに限定するオプションがあります。

ユーザー別に分類されたテーブル・アクティビティーは、object_user_read_io_snapshot、object_user_write_io_snapshot、object_user_ioの各テーブルに保持されます。最初の2つのテーブルは、レイテンシーの平均値の順に並んでいるため、特定のデータ・オブジェクト上で現在、レイテンシーが最大のクライアントを素早く特定することができます。ノード上のホットなテーブルを特定することで、ドリル・ダウンして、それらのオブジェクトにアクセスしているユーザーの詳細を確認することができます。これらのテーブルは、アクティビティーの最新日付のビューが表示されるように定期的に更新されますが、user_object_ioテーブルは、それより長い期間データを保持するので、ノードおよびユーザー別にクエリーすることができ、さらに、キースペースまたはテーブルを限定するオプションもあります。