DataStax Enterpriseをサービスとして起動

RHELパッケージまたはDebianパッケージからDataStax Enterpriseがインストールされた時点でDataStax Enterpriseサービスを起動する手順。

RHELパッケージまたはDebianパッケージからDataStax Enterpriseがインストールされた時点でDataStax Enterprise(DSE)サービスを起動する手順。

すべてのノード・タイプは、DataStax Enterpriseノードで、データベースを実行します。

クラスター開始時の検討事項

DataStax Enterpriseクラスターの起動時には、以下の点をご留意ください。

ノードは必ずデータ・センターで分離する
トランザクション、DSE Search、DSE Analytics、SearchAnalyticsノードは、別々のデータ・センターに分離する必要があります。たとえば、DSE Searchとトランザクション・ノードの両方を持つクラスターでは、すべてのDSE Searchノードは1つまたは複数の検索データ・センター内に、すべてのトランザクション・ノードは1つまたは複数のデータ・センター内に収まっている必要があります。

DSE Graphは、任意のデータ・センターのどのノードでも有効にできます。

混在ワークロード・クラスターをデプロイする
ノードのタイプごとに、1つまたは複数のデータ・センターをデプロイする場合、トランザクション、分析、DSE Graphのみ、DSE Graphとその他のタイプ、DSE Search、そしてSearchAnalyticsノードとして、どのノードを開始するのかを最初に決めます。次の順でデプロイします。
  1. 分析シード・ノード。
  2. トランザクションまたはDSE Graphのみのシード・ノード。
  3. DSE Searchシード・ノード。
  4. SearchAnalyticsノード。
  5. 残りのノード一度に1つずつ。「ワークロードの種類別に複数のデータ・センターを初期化する」を参照してください。
DSE Analyticsノード
DSE Analyticsノードを開始する前に、replication factorが、分析キースペース用に正しく構成されていることを確かめます。新しいデータ・センターを追加するたびに、新しいDSE Analyticsデータ・センターに備えて、dse_leasesキースペースのレプリケーション係数を手動で大きくする必要があります

コマンドの起動

ノードのタイプを/etc/default/dseファイルに設定します。(起動スクリプトは、/etc/init.dにもあります。)
コマンド 説明
GRAPH_ENABLED=1 ノードをDSE Graphノードとして起動します。
SPARK_ENABLED=1 ノードをSparkノードとして起動し、Spark Masterサービスを開始します。
SOLR_ENABLED=1 ノードをDSE Searchノードとして起動します。
トランザクション専用またはBYOSノード NODE_TYPES=0または存在しません。
1.
ノードのタイプ 設定
Spark Analyticsノード
SPARK_ENABLED=1
SOLR_ENABLED=0
GRAPH_ENABLED=0
または
SPARK_ENABLED=1
注: エントリなしは、無効にするのと同じです。
Spark Analytics、DSE Graph、DSE Searchノード
SPARK_ENABLED=1
GRAPH_ENABLED=1
SOLR_ENABLED=1
BYOS(Bring Your Own Spark)

Sparkノードは、DataStax以外のベンダーから別々のSparkクラスターで実行されます。

BYOSノードをトランザクション・ノードとして設定します。

All_NODE_TYPES=0または存在しません。

DSE GraphおよびBYOS
GRAPH_ENABLED=1
SearchAnalyticsノード

統合されたDSE SearchAnalyticsクラスターでは、CQLクエリーを使用して分析ジョブを実行できます。

SPARK_ENABLED=1
SOLR_ENABLED=1

始める前に

クラスター開始時の検討事項を必ずお読みください。

OpsCenterを使用して、ノードを開始および停止することもできます。

手順

  1. DataStax Enterpriseが実行中の場合、ノードを停止します
  2. ノードのタイプを/etc/default/dseファイルに設定します。たとえば、Sparkノードに対しては次のようになります。
    SPARK_ENABLED=1
    SOLR_ENABLED=0
    GRAPH_ENABLED=0
    注: あるいは、他の起動エントリーを省略し、SPARK_ENABLED=1だけを使用します。
  3. DataStax Enterpriseを起動します。
    sudo service dse start
    以下のエラーが表示された場合、「起動時のDataStax Enterpriseのタイムアウト」を参照してください。
    WARNING: Timed out while waiting for DSE to start. 
  4. クラスターが稼働していることを確認する方法。
    nodetool status
    注: DSEを起動するのに問題がある場合、「DSEの起動およびインストールのトラブルシューティング」を参照してください。

    nodetoolコマンドには、ノード・タイプとステータスが表示されます。通常ステータス(UN)で実行されているトランザクション・ノードの場合、仮想ノード(vnode)が有効な状態で次のように表示されます。

    Datacenter: Cassandra
    =====================
    Status=Up/Down
    |/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
    --  Address    Load       Tokens  Owns    Host ID                               Rack
    UN  127.0.0.1  82.43 KB   128     ?       40725dc8-7843-43ae-9c98-7c532b1f517e  rack1

    たとえば、DSE Analyticsの通常ステータス(UN)で実行されているノードの場合、仮想ノード(vnode)が無効な状態で次のように表示されます。

    Datacenter: Analytics
    =====================
    Status=Up/Down
    |/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
    --  Address         Load       Owns    Host ID                               Token                 Rack
    UN  172.16.222.136  103.24 KB  ?       3c1d0657-0990-4f78-a3c0-3e0c37fc3a06  1647352612226902707   rack1