速度の設定

速度の影響を見積もり、速度を設定します。

cassandra.yaml

cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール /etc/dse/cassandra/cassandra.yaml
tarボール・インストール installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml

速度設定の影響の見積もり

rate_in_kbは、ローカルNodeSyncサービスのノードごとの速度を設定します。データ検証に使用される秒あたりの最大バイト数を制御します。NodeSyncによるデータの検証速度とそれによるリソースの消費量の間には基本的なトレードオフが存在します。この速度は、使用されるリソース量に対する制限でもあり、内部の自動調整よってNodeSyncが達成しようとする目標でもあります。新しいクラスターまたは小さいクラスターでは検証が低速で実行される可能性があったり、ノードでは一時的または永続的に使用できるリソースが不足している場合があるため、実際にはこの設定速度が達成されない場合があります。

速度の初期設定

すべてのノードでの同じ速度での検証を維持するための強力な要件は存在しません。ノードの中には、他のノードよりも多くのデータをシンプルに検証するものもあります。速度を設定する場合は、デフォルト値を用いてシンプルな方法を使用します。

  1. nodesyncセクションのrate_in_kb設定を確認します。この設定は、 cassandra.yamlファイルにあります。
  2. 実行時に値の増減を試みます。
    nodetool nodesyncservice setrate value_in_kb_sec
  3. 構成された速度を確認します。
    nodetool nodesyncservice getrate
    ヒント: 構成された速度は効果的な速度とは異なり、NodeSync Serviceメトリクスで確認できます。

速度のシミュレーション

速度を調整する場合は、NodeSync速度シミュレーターを使用して、許容されているデッドライン内のすべてのテーブルを検証するために必要な速度を計算して構成設定を決定できます。
NodeSyncは、以下のような多くの未知の係数や予測が困難な係数も取り扱うため、完璧な値は存在しません。
  • 障害 - ノードで障害が発生した場合、オフライン状態ではNodeSyncの検証に関与しません。
  • 一時的過負荷 - 予期しないイベントなど、過負荷状態になっている間のノードは構成された速度を達成できません。
  • データ・サイズの検証 - 固定された時間内ですべてのテーブルをリペアするために必要な速度は、検証するデータのサイズによって異なり、通常、目標は変化し続けます。
これらすべての係数は、NodeSync全体の速度に影響を与える可能性があります。したがって、構成された速度内で安全域を構築します。NodeSyncServiceRateシミュレーターは速度の設定に役立ちます。