グラフの作成
グラフの作成。
DataStax Studioは、DSE Graphスキーマ・モードに応じて異なる動作をします。プロダクション・モードの場合、DataStax Studioはグラフを自動作成しません。グラフはGremlin Consoleで作成する必要があります。開発モードの場合、DataStax Studioはグラフを作成し、作成された接続ごとに自動的にグラフの別名をグラフ探索に設定します。
DataStax Studioは、作成された接続ごとにグラフを自動作成します。Gremlin Consoleでは、グラフを手動で作成する必要があります。クエリーを実行するには、グラフの作成に加え、グラフ探索のためにグラフの別名を作成する必要があります。
手順
- DSE Graphを起動します。
- Studioをインストールして起動します。必要に応じ、Studioノートブックも作成します。
- DataStax Studioで、接続を作成します。グラフ名を選びます。使ったことのないグラフ名であれば、なんでもかまいません。
-
DataStax Studioで、ノートブックを作成します。前回の手順で作成した接続を選択します。
空白のノートブックを開くと、1つのセルがあります。DSE Graphは、各DSEノード上でGremlin Server
tinkerpop.server
を実行します。DataStax Studioは自動的にGremlin Serverに接続し、グラフが存在しない場合は、接続情報を使用してグラフを作成します。グラフは、DSEデータベース・キースペースごとに1つのグラフ・インスタンスとして保存されます。この際、レプリケーション係数は1で、ストラテジはSimpleStrategy
に設定されています。グラフが作成されたら、グラフ探索を実行できるように、グラフ探索gを構成します。グラフ探索は、グラフ・データに対するクエリーを実行し、結果を返します。グラフ探索は、標準OLTP探索エンジンである特定の探索ソースに結合します。
- Gremlin Consoleを起動します。
-
データを保持するために、デフォルト設定の簡素なグラフを作成します。
system.graph('food').create()
==>null
-
デフォルト以外のレプリケーション、systemReplication、および構成設定でグラフを作成します。
system.graph('food2'). replication("{'class' : 'NetworkTopologyStrategy', 'dc1' : 3 }"). systemReplication("{'class' : 'NetworkTopologyStrategy', 'dc1' : 3 }"). option("graph.schema_mode").set("Production"). option("graph.allow_scan").set("false"). option("graph.default_property_key_cardinality").set("multiple"). option("graph.tx_groups.*.write_consistency").set("QUORUM").create()
注意: マルチ・データ・センター・クラスターで作成されたグラフの場合、DSEデータベース設定でNetworkTopologyStrategy
および複数のレプリケーション係数を使用する必要があります。レプリケーション設定のSimpleStrategy
およびレプリケーション係数1でグラフを作成した場合、グラフ・データはグラフ・データ・センターに局所化されるのではなく、複数のデータ・センターにまたがって格納されます。マルチデータ・センター・グラフのデフォルトのレプリケーション係数はNetworkTopologyStrategy
ですが、データ・センターが1つの場合、レプリケーション・ストラテジはデフォルトでSimpleStrategy
になります。ノードの数によってデフォルトのレプリケーション係数が決まります。データ・センターごとのノード数 graph_nameレプリケーション係数 graph_name_systemレプリケーション係数 1-3 データ・センターごとのノード数 データ・センターごとのノード数 4以上 3 5 -
リモートGremlin Serverで、グラフ探索
g
の別名を、food
で指定したグラフ探索に設定します。探索を実行するには、グラフ探索がグラフの別名であることが必要です。:remote config alias g food.g
==>g=food.g