Lifecycle Managerの概要

DataStax Enterprise(DSE)クラスターのプロビジョニングと構成の一元管理を行うLifecycle Manager(LCM)の紹介。Lifecycle Managerを使用するとDataStax Enterpriseクラスターのデプロイと構成が容易になります。

Lifecycle Managerとは

Lifecycle Manager(LCM)は、DataStax Enterprise(DSE)クラスターで使いやすいように設計された、強力なプロビジョニングおよび構成管理システムです。グラフィック・ワークフローによって、DataStax Enterpriseを効率よくインストールして構成できるので、プラットフォームに関する広範な知識がなくてもDataStax Enterpriseクラスターを効果的に管理できます。

Lifecycle Managerクラスター・トポロジー・モデルを使用すると、データ・センターとノードのトポロジーを含むクラスター構成を完全に定義することができます。LCMモデルは、あらゆる領域のDSE設定が完全に組み込まれている、柔軟性の高い構成可能なプロファイル・システムと連動して動作します。宣言型モデルによって、クラスター、データ・センター、ノードの各レベルでDataStax Enterpriseをインストールして構成する際に構成プロファイルなどを簡単に継承できます。
  • クラスター、データ・センター、ノードの各レベルに適用する構成プロファイルを定義することで、構成ドリフトを効果的に監視して防止します。各データ・センターのワークロードに対して目的のベースライン構成に従う統一された構成を適用できます。
  • 安全に格納された認証情報によって、マシンとパッケージ・リポジトリへのアクセスが自動化され、インストール・ジョブと構成ジョブを行う際に認証情報を何度も入力する必要はありません。

ジョブ・ステータスに簡単にアクセスして監視し、記録されたデプロイ・プロセスの各ステップをタイムスタンプ付きで詳細に把握できます。便利な[Jobs]ワークスペースでジョブの詳細にドリル・ダウンしてプロビジョニング・ジョブや構成ジョブのトラブルシューティングを行うことができるため、さまざまなログを急いで調べて情報を集める必要はありません。

注: Lifecycle Managerのデータ(クラスターのトポロジー・モデル、構成プロファイル、認証情報、リポジトリ、ジョブ履歴など)はlcm.dbデータベースに格納されています。lcm.dbデータベースのバックアップは、組織の責任で行ってください。さらに、lcm.dbをミラーリングするようにフェイルオーバーも構成する必要があります。

DataStax Enterpriseクラスターを作成する場合、Lifecycle Managerではいくつのノードをサポートできますか?

Lifecycle Managerでは、最大300個のノードを持つDataStax Enterpriseクラスターを作成できます。それよりも大きいクラスターは、LCM Web UIでは管理できません。十分なヒープ・メモリーを使用できる場合は、APIを使用してさらに大きなクラスターを直接管理できます。

OpsCenterとLCMは、ノードの使用廃止をサポートしていますか?

OpsCenterは、ノードの使用廃止をサポートしています。LCMは現在、ノードの使用廃止をサポートしていません。

OpsCenterとLCMは、複数インスタンスのノードをサポートしていますか?

OpsCenterは、複数インスタンスのノードの監視をサポートしています。
注: Lifecycle Managerは現在、DataStax Enterprise Multi-Instanceノード(「高密度ノード」とも呼ばれる)の管理をサポートしていません。

LCMは、どのスニッチをサポートしていますか?

現時点では、Lifecycle ManagerによるDataStax Enterpriseクラスターの管理とインポートでは、GossipingPropertyFileSnitch(GPFS)のみがサポートされています。

LCMは、どのパーティショナーをサポートしていますか?

LCMは、どのオペレーティング・システムをサポートしていますか?

Lifecycle Managerは、OpsCenterでサポートされているLinux環境でのみ動作します。
注: OpsCenterおよびLifecycle Manager 6.1.3以降では、インストールするDSEのバージョンについて、サポートされているOSプラットフォームのチェックがLCMにより自動的に実行されます。詳細については、「DSEインストールに関するサポートされているOSプラットフォームのチェック」を参照してください。

lcm.db

Lifecycle Managerデータベースlcm.dbの場所は、インストールのタイプによって異なります。

  • パッケージ・インストール:/var/lib/opscenter/lcm.db
  • tarボール・インストール:install_location/lcm.db
注: Lifecycle Managerのデータ(クラスターのトポロジー・モデル、構成プロファイル、認証情報、リポジトリ、ジョブ履歴など)はlcm.dbデータベースに格納されています。データベースのバックアップはそれぞれの組織で行ってください。さらに、lcm.dbをミラーリングするようにフェイルオーバーも構成する必要があります。