別のユーザーとしてエージェントを実行するためのパーミッションの設定

cassandraというDataStax Enterpriseのデフォルト・ユーザー以外のユーザーとしてエージェントを実行する場合に必要なディレクトリーとファイルのパーミッションについて説明します。

DataStax Enterpriseを実行しているユーザーと同じユーザーとしてエージェントを実行することを強く推奨します。この場合、ディレクトリーとファイルのパーミッションを手動で設定する必要はありません。デフォルトでは、debまたはrpmパッケージでインストールされたDataStaxエージェントは、DSEと同じユーザー(cassandra)として実行されます。tarボールからエージェントをインストールする場合は、別のユーザーとしてエージェントとDSEを実行するように手動で構成する必要があります。

始める前に

エージェントを実行するユーザーまたはグループに必要な読み取りと書き込みのパーミッションが設定されていることを確認します。
1. ディレクトリーとファイルのパーミッション
機能 必要なパーミッション
一般的なエージェント機能 cassandra.yamlの読み取りパーミッション
クラスターの構成 構成ディレクトリーとファイルの読み取り/書き込みパーミッション。
バックアップと復元
  • 構成ディレクトリーとファイルの読み取り/書き込みパーミッション。
  • Cassandraデータ・ディレクトリーの読み取り/書き込みパーミッション。
    注: 新しいテーブルとデータのグループ・パーミッションに対応するようにumaskも設定する必要があります。
  • コミット・ログ・アーカイブが有効な場合、DataStax Enterpriseプロセスには、エージェントのアーカイブ・スクリプトを実行するパーミッションと、構成されたバックアップ・ディレクトリーの書き込みパーミッションも必要です。
2. ディレクトリーとファイルの場所
ディレクトリ/ファイル 場所
cassandra.yaml 以下の構成ディレクトリーとファイルを参照してください。
構成ディレクトリーとファイル
  • DataStax Enterprise パッケージおよびInstaller-Servicesのインストール: /etc/dse
  • DataStax Enterprise tarボールおよびInstaller-No Servicesのインストール: install_location/conf
データ・ディレクトリー デフォルト:/var/lib/cassandra
注: 場所はユーザーが構成可能です。cassandra.yamlで設定します。
コミット・ログ・アーカイブ・スクリプト
  • エージェント・パッケージのインストール:/usr/share/datastax-agent/bin/archive_commitlog.sh
  • エージェントtarボールのインストール:install_location/bin/archive_commitlog.sh

手順

umaskを設定するには:
  1. ターミナルを開きます。
  2. 新しいテーブルとデータの読み取り/書き込みパーミッションを付与するには、DataStaX Enterprise環境の適切なシェル・ファイルを編集します。
    ファイル場所
    dse-env.sh
    • /etc/dse/
    • install_location/conf/
    cassandra-env.sh
    • /etc/cassandra
    • install_location/conf
  3. ファイルの先頭にコマンドumask 002を追加します。
    Cassandraは、デフォルトで新しいディレクトリーまたはファイルを0700(読み取り/書き込みパーミッションなし)として作成するため、umaskを002に設定する必要があります。
    umask 002