テーブル・パフォーマンス・メトリクス
テーブル(以前の名称は、カラム・ファミリー)メトリクスを使用すると、パフォーマンス低下の原因となっているアプリケーション・ワークロードの特定の領域をドリルダウンして見つけることができます。OSまたはクラスター・レベルでパフォーマンスの傾向に気付いたときは、テーブル・メトリクスを確認すると、より詳細な情報を得ることができます。
テーブル・メトリクスを使用すると、パフォーマンス低下の原因となっているアプリケーション・ワークロードの特定の領域をドリルダウンして見つけることができます。OSまたはクラスター・レベルでパフォーマンスの傾向に気付いたときは、テーブル・メトリクスを確認すると、より詳細な情報を得ることができます。
KeyCacheヒット、RowCacheヒット、SSTableサイズのメトリクスは、一度に1つのテーブルしか監視できません。その他のテーブル・メトリクスはすべて、ノード上の特定のテーブルにもすべてのテーブルにも使用できます。テーブルの読み取りレイテンシー、書き込みレイテンシー、負荷を監視し、さらに、パフォーマンスについてのキャッシングに依存しているテーブルのキー・キャッシュと行キャッシュのヒット率を監視します。キャッシュから提供される要求が多いほど、応答時間が早くなります。特定のテーブルのSSTableサイズとSSTable数(またはすべてのテーブルの数)を確認すると、コンパクションの調整に役立ちます。
OpsCenterは、数千のテーブルを効率的に処理できるように最適化されています。テーブルのパフォーマンスが急激に低下した場合は、キューに登録されている操作のバックアップについて、「保留タスク・メトリクス」を確認してください。
テーブル・メトリクスは、前にTBLが付きます。
- TBL: Local Writes
- 1秒あたりのローカル書き込み要求。ローカル書き込みはテーブルのmemtableを更新し、commitlogに追加書き込みします。
- TBL: Local Write Latency (percentiles)
- テーブルのmemtableにデータを書き込む応答時間の最小値、中央値、最大値、90、および99パーセンタイル。レプリカがコーディネーターから要求を受け取り、応答を返した時点からの経過時間。
- TBL: Local Reads
- 1秒あたりのローカル読み取り要求。ローカル読み取りは、テーブルのmemtableとディスク上の必要なSSTableからデータを取得します。
- TBL: Local Read Latency (percentiles)
- 特定のテーブルのmemtableおよびsstableからデータを読み取る応答時間の最小値、中央値、最大値、90、および99パーセンタイル。レプリカがコーディネーターから要求を受け取り、応答を返した時点からの経過時間。
- Read Request Latency (percentiles)
- クライアント読み取り数の最小値、中央値、最大値、90、および99パーセンタイル。期間は、ノードがクライアントの読み取り要求を受け取った時点から、ノードがクライアントに応答した時点までです。整合性レベルとレプリケーション係数に応じて、この期間にはデータのレプリカの要求からのネットワーク・レイテンシーが含まれる場合があります。
- TBL: Live Disk Used
- ライブSSTableによって使用されているディスク領域。古いSSTableは含まれていない場合があります。
- TBL: Total Disk Used
- ガーベージ・コレクションを待機中の古いテーブルを含む、SSTableごとにテーブルで使用されているディスク領域。
- TBL: SSTables per Read (percentiles)
- 読み取り中のSSTableへのアクセス数の最小値、中央値、最大値、90、および99パーセンタイル。SSTableから読み取るデータがない場合でも、ブルーム・フィルターのチェックを実行するSSTableが含まれます。
- TBL: Cell Count (percentiles)
- このテーブルのパーティション内に存在するセルの数の最小値、中央値、最大値、90、および99パーセンタイル。
- TBL: Partition Size (percentiles)
- このテーブルのパーティションのサイズ(バイト)の最小値、中央値、最大値、90、および99パーセンタイル。
- TBL: Pending Reads/Writes
- テーブルで保留中の読み取りと書き込みの数。保留中の操作がある場合、Cassandraがワークロードに追いついていないことを示しています。値がゼロの場合は、スループットが正常であることを示しています。Cassandraクラスターでメモリー不足イベントが発生する場合、スループットを妨げている可能性のある操作についてクラスター全体の保留中のタスク数を確認すると役立ちます。
- TBL: Bloom Filter Space Used
- このテーブルのすべてのSSTableのブルーム・フィルターの合計サイズ。
- TBL: Bloom Filter False Positives
- 1秒あたりのブルーム・フィルターの偽陽性数。
- TBL: Bloom Filter False Positive Ratio
- 偽陽性になったブルーム・フィルター検索の割合(%)。
- TBL: Bloom Filter Off Heap
- テーブルのすべてのライブSSTableのブルーム・フィルターで使用された合計オフヒープ・メモリー。
- TBL: Index Summary Off Heap
- テーブルのすべてのライブSSTableのインデックス・サマリーで使用された合計オフヒープ・メモリー。
- TBL: Compression Metadata Off Heap
- テーブルのすべてのライブSSTableの圧縮メタデータで使用された合計オフヒープ・メモリー。
- TBL: Memtable Off Heap
- テーブルの現在のmemtableによって使用されたオフヒープ・メモリー。
- KeyCache Requests
- 1秒あたりのキー・キャッシュ要求の数。
- KeyCache Hits
- 1秒あたりのキー・キャッシュ・ヒットの数。これにより、SSTableのパーティションを検出する際に発生する可能性のあるディスク・シークを回避します。
- KeyCache Hit Rate
- ヒットしたキー・キャッシュ検索の割合(%)。
- RowCache Requests
- 1秒あたりの行キャッシュ要求の数。
- RowCache Hits
- 1秒あたりの行キャッシュ・ヒットの数。
- RowCache Hit Rate
- ヒットした行キャッシュ検索の割合(%)。