サブ範囲リペアのスロットルの調整または無効化

サブ範囲リペア・サイクルのスロットルを調整または無効にします。Repair Service(リペア・サービス)は、サーバー負荷を軽減し、指定された完了までの時間内に不要なリペアを繰り返さないために、すぐに完了すると予想されるリペアを自動的にスロットルし、そのリペアを動的に広く分散させます。

サブ範囲リペア・サイクルのスロットルを調整または無効にします。
注: この機能は、サブ範囲リペアにのみ適用されます。インクリメンタル・リペアには影響しません。

Repair Service(リペア・サービス)は、現在のリペア・サイクルが完了までの時間で指定された期限より大幅に早く終了すると予想される場合、サブ範囲リペアを自動的にスロットルします。リペア・プロセスのサーバー負荷を軽減するため、リペア間のスロットルは長時間スリープ状態になり、割り当てられた時間内にリペア・ジョブを実行するように動的に調整されます。スロットルが有効になっていないと、すぐに完了するリペア・プロセスでは不要なリペアが繰り返されます。たとえば、クラスターのリペアに3日かかるところ、Repair Service(リペア・サービス)が9日で完了するように構成されている場合、スロットルされたRepair Service(リペア・サービス)は、9日間にわたり1回のリペアを分散させます。一方、スロットルされていないサービスでは、同じ9日間で3回のリペア・サイクルが実行されます。

time_to_completion_target_percentage構成オプションは、サブ範囲リペア・プロセスの間隔と速度を制御します。スロットルは、クラスターの過負荷を防ぐために必要に応じてリペアを遅延させるか、パラレル・リペア・プロセスを低減しながら、[Time to completion]の値で指定されている特定の時間内でリペア・サイクルを完了します。リペアを完了する目標率のデフォルト値は65%です。

この設定の調整は通常不要です。スロットルは、サブ範囲リペアが短期間(1日など)で完了する小さいクラスターで特に役立ちます。

頻繁にリペアを実行することによるサーバーのワークロードへの影響を心配する必要がない場合や、max_parallel_repairsmin_repair_timeなどの高度なオプションを構成する予定がある場合に限り、スロットルを無効にしてください。

opscenterd.conf

opscenterd.confファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。

  • パッケージ・インストール:/etc/opscenter/opscenterd.conf
  • tarボール・インストール:install_location/conf/opscenterd.conf

cluster_name.conf

cluster_name.confファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。

  • パッケージ・インストール:/etc/opscenter/clusters/cluster_name.conf
  • tarボール・インストール:install_location/conf/clusters/cluster_name.conf

手順

  1. すべてのクラスターについて編集する場合はopscenterd.confを開き、特定のクラスターについて編集する場合はcluster_name.confを開きます。
  2. お使いの環境に応じて構成を調整します。
    割合をゼロに設定すると、スロットルが無効になります。
    [repair_service]
    time_to_completion_target_percentage=0

    maximum_parallel_repairsなどのオプションを手動で構成する予定がない限り、スロットルを無効にすることは推奨されません。「パラレル・サブ範囲リペアの最大値の設定」を参照してください。

    スロットルを無効にすると、動作変更を知らせるメッセージがRepair Service(リペア・サービス)のログに記録されます。

    目標率を100に設定すると、サブ範囲リペアが完了までの時間全体にわたって配置されるため、リペアを予定時間内に完了できない可能性があります。
    [repair_service]
    time_to_completion_target_percentage=100

    目標率100%では、ワークロードは長時間にわたって分散されるため、特定の時点でのクラスターへの影響は少なくなります。ただし、デフォルトの目標率(65%)で余分な時間のバッファーを追加しておかないと、完了までの時間で指定された期限を超えてしまう可能性が高くなります。

  3. opscenterdを再起動します
  4. [Status]タブでサブ範囲リペアの進行状況を監視します。
  5. Repair Service(リペア・サービス)ログのメッセージで、お使いの環境におけるスロットルの再キャリブレーションの影響を確認します。