実行構成を使用した実行動作の定義

コード・セルの実行動作を定義するための実行構成の管理。

結果の視覚化およびプロファイリング機能を備えたStudioは、アプリケーションで使用される設定を再生成する方法でコードを実行する強力なデバッグ・ツールです。Studioでは、CQL、Gremlin、またはSpark SQLで記述されたコードを実行してDSEを操作することができます。それぞれのセル言語には、実行動作を決める独自の構成オプション・セットが用意されています。

実行構成を使用すると、実行動作をカスタマイズするオプションのセットを渡すことによってさまざまな実行設定を行うことができます。実行構成には永続性があるため、再利用可能です。

以下に、標準的な実行構成を示します。
セルのタイプ 実行構成 設定
CQL CL.ONE
  • 整合性レベル:ONE
  • タイムアウト(ミリ秒):10000
  • 最大結果数:5000
  • CQLトレース:無効
CQL CL.Quorum
  • 整合性レベル:QUORUM
  • タイムアウト(ミリ秒):10000
  • 最大結果数:5000
  • CQLトレース:無効
CQL CL.ALL
  • 整合性レベル:ALL
  • タイムアウト(ミリ秒):10000
  • 最大結果数:5000
  • CQLトレース:無効
CQL CL.ONE.TRACE
  • 整合性レベル:ONE
  • タイムアウト(ミリ秒):10000
  • 最大結果数:5000
  • CQLトレース:有効
Gremlin Transactional OLTP(オンライン・トランザクション処理)の探索ソースg用のリアルタイム(トランザクション)エンジンを使用して文を実行します。
Gremlin Analytic OLAP(オンライン分析処理)の探索ソースa用の分析エンジン(Spark)を使用して文を実行します。
Spark SQL Run Spark SQLクエリー・エンジンをAlwaysOn SQLサービスと併用して文を実行します。
自身の環境に合わせて以下の設定を調整することによって独自のCQL構成を作成できます。
  • 整合性レベル:ANY、ONE、TWO、THREE、QUORUM、ALL、LOCAL_QUORUM、EACH QUORUM、SERIAL、LOCAL_SERIAL、LOCAL_ONE
  • タイムアウト(ミリ秒):ミリ秒
  • 最大結果数:レコード数
  • CQLトレース:有効または無効

手順

  1. コード・セルの右上隅の再生ボタン ▶ にカーソルを重ね、▾ をクリックして既存の構成の一覧を表示します。
    ヒント:
    • CQLセルのデフォルトの実行構成はCL.ONEであるため、再生ボタンは[CL.ONE] ▶ となります。
    • Gremlinセルのデフォルトの実行構成は、リアルタイム(トランザクション)エンジンを使用したExecuteです。したがって、再生ボタンは[Real-time] ▶ です。
    • Spark SQLセルの文はすべて、Spark SQLクエリー・エンジンとAlwaysOn SQLサービスを併用して実行されます。
  2. [Manage Configurations]を選択します。
  3. 既存の構成を選択して設定を表示します。
  4. CQLセルのみの場合:[+ Add New Configuration]をクリックして実行構成を作成します。
    1. 自己記述的な[Name]を入力します。
    2. [Concurrency Level]を選択します。
    3. [Timeout]値をミリ秒単位で入力します。
    4. [Max Results]を入力します。
    5. オプション: [CQL Tracing]チェック・ボックスをオンにしてCQLトレースを有効にします。
  5. [Save]をクリックします。
    CQLノートブック・セルから新しい実行構成を選択できるようになりました。