dse client-tool
外部クライアントをDataStax Enterpriseノードに接続し、共通のユーティリティ・タスクを実行するdse client-toolアプリケーションに関する参考情報。
構文
dse client-tool [connection_options]
cassandra subcommand |
configuration byos-export options file |
configuration import file connection_options |
spark subcommand
構文規則 | 説明 |
---|---|
イタリック体 |
変数値。ユーザー定義値と置き換えます。 |
[ ] |
任意。角かっこ([] )で任意指定のコマンド引数を囲みます。角かっこは入力しないでください。 |
( ) |
グループ。丸かっこ(( ) )は、選択肢を含むグループを示します。丸かっこは入力しないでください。 |
| |
または。縦棒(| )で代替要素を区切ります。要素のいずれかを入力してください。縦棒は入力しないでください。 |
[ -- ] |
コマンドライン・オプションとコマンド引数は、2つのハイフン(-- )で区切ります。この構文は、引数がコマンドライン・オプションと間違われる可能性がある場合に役立ちます。 |
$ dse client-tool --helpdse client-toolサブコマンドのコマンドライン・ヘルプを表示するには:
$ dse client-tool help subcommand
dse client-toolの接続オプション
構成プロパティのさまざまなソースを使用して、外部クライアントをDSEノード、すなわちdse.yamlとcassandra.yamlのDSE構成に接続します。
認証情報はいくつかの方法で指定できます。「認証対応クラスターへの接続」を参照してください。dse client-toolサブコマンドは、dsetoolなどのJMX認証ではなく、Javaや他の言語ドライバーなどのDSE Unified Authentication(DSE統合認証)を使用します。
dse client-toolを使用するKerberos認証がサポートされています。
ネイティブ・プロトコルのRPCパーミッションでは、DSE認証とロールベースのアクセス機能を活用します。DataStax Enterpriseコマンドへの外部クライアント・アクセスを構成するには、「CQL実行のリモート・プロシージャ・コールの権限を管理する」を参照してください。
$ dse client-tool connection_options
接続オプション | 説明 |
---|---|
--cipher-suites ssl_cipher_suites |
SSLが有効になっているときにDSEに接続するためのSSL暗号化スイートのコンマ区切りリスト。 |
--host address |
DSEホストのRPCブロードキャスト・アドレス。 |
--kerberos-enabled true|false |
trueに設定すると、DSEへの接続にKerberosが有効になります。たとえば、--kerberos-enabled true と指定します。 |
--keystore-password ssl_keystore_password |
SSLクライアント認証が有効になっているときにDSEに接続するためのキーストア・パスワード。 |
--keystore-path ssl_keystore_path |
SSLクライアント認証が有効になっているときにDSEに接続するためのキーストアへのパス。 |
--keystore-type ssl_keystore_type |
SSLクライアント認証が有効になっているときにDSEに接続するためのキーストアのタイプ。 |
-p password |
DSEアカウントのパスワード。DSE_PASSWORD環境変数を使用できます。 |
--port port |
ネイティブ・プロトコルのRPC接続ポート(Thrift)。 |
--sasl-protocol-name sasl_protocol_name |
SASLプロトコル名はDSEサービス・プリンシパル名です。 |
--ssl-enabled true|false |
trueに設定すると、DSEへの接続にSSLが有効になります。 |
--ssl-protocol ssl_protocol |
SSLが有効になっているときにDSEに接続するためのSSLプロトコル。たとえば、--ssl-protocol=ssl4 と指定します。 |
-t delegation_token |
Kerberosが使用されている場合、ログインに使用されるデリゲーション・トークン。DSE_TOKEN環境変数を使用できます。 |
--truststore-password ssl_truststore_password |
SSLが有効になっているときにDSEに接続するためのトラストストア・プロトコル。 |
--truststore-path ssl_truststore_path |
SSLが有効になっているときにDSEに接続するためのトラストストアへのパス。 |
--truststore-type ssl_truststore_type |
SSLが有効になっているときにDSEに接続するためのトラストストア・タイプ。 |
-u username |
DSE認証アカウントのユーザー名。DSE_USERNAME環境変数を使用できます。 |
--use-server-config |
他の構成ファイルから読み取る代わりにサーバーYAMLファイル(dse.yamlおよびcassandra.yaml)から接続構成を読み取ります。コマンドが実行されるDSEインストールの対象が実行中のノードである場合にのみ使用します。 |
操作サブコマンド
$ dse client-tool cassandra subcommand
サブコマンド | 説明 |
---|---|
generate-token |
現在のユーザーをトークンの更新者としてデリゲーション・トークンを生成します。更新者は指定されず、DSEプロセスによってのみトークンを更新できます。非KerberosクラスターからKerberos DSEにアクセスするために使用します。Kerberos認証モードが必要です。 |
generate-token --token-renewer username |
指定したユーザーをトークンの更新者としてデリゲーション・トークンを生成します。指定されたユーザーは、トークンを更新および取り消すことができます。Kerberos認証モードが必要です。 |
パーティショナー |
ノードによって使用されているパーティショナーを返します。 |
renew-token token |
指定したトークンを更新します。 |
cancel-token token |
指定したダイジェスト認証トークンを取り消します。Kerberos認証モードが必要です。 |
構成サブコマンド
dse client-tool configuration subcommand [options]
サブコマンド | 説明 |
---|---|
export file |
リモート・ノードで、ノード構成をJARファイルにエクスポートします。構成設定は、実行中のDSEノードから取得されます。「リモート・クラスターに対してSparkコマンドを実行する」を参照してください。 |
byos-export [options] file |
DSEクラスター構成を取得して、Sparkプロパティ・ファイルにエクスポートします。「DSEクラスター構成のエクスポート」を参照してください。 |
import file [options] |
外部の実行中のDSEクラスターに接続するように、統合されたクライアント・アプリケーションのDSEインストールを設定します。「DSEクラスター構成のインポート」を参照してください。 |
DSEクラスター構成のエクスポート
dse client-tool configuration byos-export options file
構成byos-exportサブコマンドは、DSEクラスター構成を取得し、Sparkプロパティ・ファイルにエクスポートします。--filesパラメーターを含むファイル分散オプションについては、Sparkのドキュメントを参照してください。
サブコマンド | 説明 |
---|---|
--default-properties path_to_existing_properties_file |
デフォルトのSparkプロパティをDataStax Enterprise Sparkプロパティとマージします。例を次に示します。$ dse client-tool configuration byos-export --default-properties \ /usr/lib/spark/conf/spark-defaults.conf /home/user1/.dse/byos.conf |
--dsefs-as-default |
デフォルトのファイル・システムとしてDSEFSを設定します。 |
--export-credentials |
構成ファイルに現在のDataStax Enterpriseユーザーとパスワードを格納します。 |
--generate-token |
現在のユーザーをトークンの更新者としてデリゲーション・トークンを生成します。更新者は指定されず、DSEプロセスによってのみトークンを更新できます。非KerberosクラスターからKerberos DSEにアクセスするために使用します。Kerberos認証モードが必要です。 |
--set-keystore-path path |
SSLクライアント認証が有効になっている場合のSSLキーストアへのパス。すべてのノードは、同じ場所にキーストアを格納します。 |
--set-keystore-type type |
SSLクライアント認証が有効になっている場合のキーストアのタイプ。指定しない場合、デフォルトはJKSになります。 |
--set-keystore-password password |
SSLクライアント認証が有効になっているときにデータベースに接続するためのキーストア・パスワード。 |
--set-truststore-path path |
トラストストアのパス。 |
--set-truststore-type type |
トラストストアのタイプ。指定しない場合、デフォルトはJKSになります。 |
--set-truststore-password password |
トラストストアのパスワード。 |
--token-renewer username |
指定したユーザーをトークンの更新者としてデリゲーション・トークンを生成します。指定されたユーザーは、トークンを更新および取り消すことができます。Kerberos認証モードが必要です。 |
DSEクラスター構成のインポート
$ dse client-tool configuration import file connection_options
エクスポートされた構成設定は外部の未構成ノードにインポートでき、これによって、DSEクライアント・アプリケーションは実行中のDSEクラスターにリモートでアクセスできるようになります。
クライアント・ノードでは、このコマンドを実行して、インポートされたファイルの設定で構成ファイルとcqlshrcファイルを生成します。構成インポート・コマンドでは、実行中の外部DSEクラスターに接続するように、統合されたクライアント・アプリケーションのDSEインストールを設定します。
オプション | 説明 |
---|---|
--set-truststore-type type |
トラストストアのタイプ。指定しない場合、デフォルトはJKSになります。 |
--set-truststore-path path |
トラストストアのパス。 |
--set-truststore-password password |
トラストストアのパスワード。 |
--set-keystore-type type |
SSLクライアント認証が有効になっている場合のキーストアのタイプ。指定しない場合、デフォルトはJKSになります。 |
--set-keystore-path path |
SSLクライアント認証が有効になっている場合のSSLキーストアへのパス。すべてのノードは、同じ場所にキーストアを格納します。 |
--set-keystore-password password |
SSLクライアント認証が有効になっているときにデータベースに接続するためのキーストア・パスワード。 |
--cqlshrc file |
DSEクライアント・ノードのcqlshrcファイルを生成します。ファイルを指定しない場合、デフォルトのファイルは~/.cassandra/cqlshrcファイルになります。 |
--force |
既存の構成ファイルの上書きを強制的に実行します。デフォルトでは、構成ファイルが既に存在する場合、インポート・コマンドは失敗します。 |
Sparkサブコマンド
dse client-tool spark subcommand
サブコマンド | 説明 |
---|---|
master-address | ホスト・アドレスの決定に従って、接続しているデータ・センターのSparkマスターの現在のアドレスを返します。SparkマスターのアドレスはURIで返されます。dse://ip:port?connection.local_dc=dc_name;connection.host=cs_list_contactpoints connection.host=cs_list_contactpointsは、追加のコンタクト・ポイントのIPアドレスのコンマ区切りリストです。追加のコンタクト・ポイントは、データ・センターからランダムに選択された最大5つのノードです。 |
leader-address | クライアント・ツールが接続するデータ・センターに対して現時点で選択されているリーダーのIPアドレスを返します。 |
version | DataStax EnterpriseがバンドルされているSparkのバージョンを返します。 |
sql-schema option | 以下のオプションを指定して、SQLテーブル作成クエリーをエクスポートします。
|
パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール |
/etc/dse/dse.yaml |
tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール |
installation_location/resources/dse/conf/dse.yaml |
パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール |
/etc/dse/cassandra/cassandra.yaml |
tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール |
installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml |