データ・センターの初期化
ワークロードの種類ごとに、1つのデータ・センター・デプロイを使用するか、複数のデータ・センター・デプロイを使用するかを決定します。
大半の状況において、検索、分析、ならびにトランザクションなどの各ワークロードタイプは、異なる仮想データ・センター内に編成されます。ワークロード分離により、リソースの競合を回避します。ただし、分析に対して大きな需要が存在しない場合、または分析クエリーでDSE Searchインデックスを使用する場合、ワークロードはSearchAnalyticsノードに組み合わせることができます。一般に、トランザクション(OLTP)と分析(OLAP)ワークロードを組み合わせると、パフォーマンスが低下します。
CQLを使用してキースペースを作成すると、1つのノードのクラスターであっても、DataStax Enterpriseではクラスターの仮想データ・センターが自動的に作成されます。同じ種類のワークロードを実行するノードを同じデータ・センターに割り当てます。異なる種類のノードを対象とした異なる仮想データ・センターは、こうしたノードからDSE Searchを実行するワークロードと他の種類のワークロードを実行するワークロードを分離します。
ワークロードの種類別に1つのデータ・センター
1つの物理的なデータ・センターを使用している場合、単一データ・センター・デプロイが役立ちます。
ワークロードの種類別に複数のデータ・センター
複数のデータ・センターを使用している場合は、複数のデータ・センター・デプロイを検討してください。
次の場合は、複数の物理データ・センターを使用することによってメリットがあります。
- データ・センター間のネットワーク接続や停電など、障害が発生した外部インフラストラクチャーからのレプリカの切り離し
- 地理的に分散された複数のノード全体にわたってデータ・レプリケーションを分散する。
- 物理データ・センターのさまざまな物理的ラック間を分離する。
- パブリック・クラウド・プロバイダーとオンプレミス管理型データ・センター間で資産を分散する。
- 生データに対して分析ジョブを実行する開発クラスターによってリアルタイムの分析クラスターの速度が低下するのを防止する。
- 物理データ・センターの仮想データ・センターを使用して特定のデータ・センターからの読み取りがリクエストに対してローカルに行われるように保証する(特に、1より高い整合性レベルを使用する場合)。このストラテジにより、ニューヨークのノードやロサンゼルスのノードからの読み取りが防げるため、レイテンシーを低く抑えることができます。