単一トークン・アーキテクチャー・データ・センターを初期化する
仮想ノード(vnode)を使用しない場合は、単一トークン・データ・センターをデプロイします。
仮想ノード(vnode)を使用しない場合、以下の手順だけに従ってください。
大半の状況において、検索、分析、ならびにトランザクションなどの各ワークロードタイプは、異なる仮想データ・センター内に編成されます。ワークロード分離により、リソースの競合を回避します。ただし、分析に対して大きな需要が存在しない場合、または分析クエリーでDSE Searchインデックスを使用する場合、ワークロードはSearchAnalyticsノードに組み合わせることができます。一般に、トランザクション(OLTP)と分析(OLAP)ワークロードを組み合わせると、パフォーマンスが低下します。
CQLを使用してキースペースを作成すると、1つのノードのクラスターであっても、DataStax Enterpriseではクラスターの仮想データ・センターが自動的に作成されます。同じ種類のワークロードを実行するノードを同じデータ・センターに割り当てます。異なる種類のノードを対象とした異なる仮想データ・センターは、こうしたノードからDSE Searchを実行するワークロードと他の種類のワークロードを実行するワークロードを分離します。
cassandra.yaml
cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。パッケージ・インストール | /etc/dse/cassandra/cassandra.yaml |
tarボール・インストール | installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml |
cassandra-topology.properties
cassandra-topology.propertiesファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。パッケージ・インストール | /etc/dse/cassandra/cassandra-topology.properties |
tarボール・インストール | installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra-topology.properties |
dse.yaml
dse.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。パッケージ・インストール | /etc/dse/dse.yaml |
tarボール・インストール | installation_location/resources/dse/conf/dse.yaml |
cassandra-rackdc.properties
cassandra-rackdc.propertiesファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。パッケージ・インストール | /etc/dse/cassandra/cassandra-rackdc.properties |
tarボール・インストール | installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra-rackdc.properties |
始める前に
手順
-
これらのノードにDataStax Enterpriseをインストールするとします。
- node0 10.168.66.41 (seed1)
- node1 10.176.43.66
- node2 10.168.247.41
- node3 10.176.170.59 (seed2)
- node4 10.169.61.170
- node5 10.169.30.138
-
「単一トークン・アーキテクチャ・ノードのトークンを計算する」に説明されている方法に従ってトークン割り当てを計算します。
次の表に、1つまたは2つのデータ・センターを持つ6ノード・クラスターのトークンをリストします。
表 1. 単一データ・センター ノード トークン node0 0 node1 21267647932558653966460912964485513216 node2 42535295865117307932921825928971026432 node3 63802943797675961899382738893456539648 node4 85070591730234615865843651857942052864 node5 106338239662793269832304564822427566080 表 2. 複数データ・センター ノード トークン オフセット データ・センター node0 0 NA DC1 node1 56713727820156410577229101238628035242 NA DC1 node2 113427455640312821154458202477256070485 NA DC1 node3 100 100 DC2 node4 56713727820156410577229101238628035342 100 DC2 node5 113427455640312821154458202477256070585 100 DC2 - ノードがファイアウォールの背後にある場合は、内外で通信するために、必要なポートを開きます。
-
DataStax Enterpriseが実行されている場合は、ノードを停止してデータを消去します。
- パッケージ・インストール: DSEを停止するには:
sudo service dse stop
デフォルトのディレクトリーからデータを消去するには:sudo rm -rf /var/lib/cassandra/*
- tarボール・インストール: インストールの場所からデータベースを停止します。
bin/dse cassandra-stop
すべてのデータを削除します。cd /var/lib/cassandra/data && sudo rm -rf data/* commitlog/* saved_caches/* hints/*
- パッケージ・インストール: DSEを停止するには:
-
クラスター内の他のノードの構成に従って、新しい各ノードでcassandra.yaml のプロパティを構成します。
- ユース・ケースの要件に応じて dse.yaml ファイルのプロパティを設定します。
-
cassandra-rackdc.properties(GossipingPropertyFileSnitch)またはcassandra-topology.properties(PropertyFileSnitch)ファイルで、命名規則を使用してデータ・センターとラックの名前を各ノードのIPアドレスに割り当て、不明なノードにはデフォルトのデータ・センター名とラック名を割り当てます。
注: 移行情報:ファイルが存在する場合、GossipingPropertyFileSnitchは常に、cassandra-topology.propertiesを読み込みます。新しいデータ・センター、またはPropertyFileSnitchから移行したデータ・センターの各ノードから、ファイルを削除します。
# Transactional Node IP=Datacenter:Rack 110.82.155.0=DC_Transactional:RAC1 110.82.155.1=DC_Transactional:RAC1 110.54.125.1=DC_Transactional:RAC2 110.54.125.2=DC_Analytics:RAC1 110.54.155.2=DC_Analytics:RAC2 110.82.155.3=DC_Analytics:RAC1 110.54.125.3=DC_Search:RAC1 110.82.155.4=DC_Search:RAC2 # default for unknown nodes default=DC1:RAC1
注: 構成ファイルを変更したら、ノードを再起動して変更を有効にする必要があります。 -
すべてのノードにDataStax Enterpriseをインストールして構成したら、シード・ノードを1つずつ起動した後で、残りのノードを起動します。
- パッケージ・インストール: DataStax Enterpriseをサービスとして起動
- tarボール・インストール: DataStax Enterpriseをスタンドアローン・プロセスとして起動
-
新しいクラスターが起動して稼働していることを確認します。
dsetool status
注: DSEを起動するのに問題がある場合、「DSEの起動およびインストールのトラブルシューティング」を参照してください。
タスクの結果
Datacenter: Cassandra
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Status=Up/Down
|/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
-- Address Load Tokens Owns Host ID Rack
UN 110.82.155.0 21.33 KB 256 33.3% a9fa31c7-f3c0-... RAC1
UN 110.82.155.1 21.33 KB 256 33.3% f5bb416c-db51-... RAC1
UN 110.82.155.2 21.33 KB 256 16.7% b836748f-c94f-... RAC1