Cassandraシステム・プロパティ
DataStax EnterpriseデータベースのネイティブCassandraシステムのプロパティを起動時に変更します。
cassandra.yaml
cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。パッケージ・インストール | /etc/dse/cassandra/cassandra.yaml |
tarボール・インストール | installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml |
- -Dcassandra.auto_bootstrap
- ノードの初期設定時にauto_bootstrapを
false
に設定して、 cassandra.yamlファイルでデフォルト設定をオーバーライドします。デフォルト:
true
。 - -Dcassandra.available_processors
- DSEで使用可能なプロセッサー数。マルチインスタンスのデプロイでは、各インスタンスは個別にすベてのCPUプロセッサーを使用できるものと想定しています。使用できるプロセッサーの数を減らすには、この設定を使用します。
デフォルト:all_processors。
- -Dcassandra.config
- cassandra.yaml ファイルのディレクトリ場所に設定されます。
デフォルト:インストールのタイプにより異なります。
- -Dcassandra.consistent_rangemovement
true
に設定すると、ブートストラップの動作効率が向上します。デフォルト:
false
。- -Ddse.consistent_replace
- ノードの置換時に要求される整合性のレベルを指定します(
ONE
、QUORUM
、またはLOCAL_QUORUM
)。デフォルト値はONE
で、古いデータが読み取られる可能性がありますが、システム・リソースはあまり消費されません。QUORUM
またはLOCAL_QUORUM
に設定すると、置き換えノードは、置き換えストリーミングと同時にレプリカのクォーラム(ローカル)でリペアを調整します。リペア時に差異が置き換えノードに転送され、QUORUM
またはLOCAL_QUORUM
整合性レベルを使用してデータが挿入されたという前提で、置換プロセスが終了ときに他のレプリカと整合していることが確認されます。注: 整合性のある置き換えの値は、アプリケーションの読み取り整合性の値と一致する必要性があります。デフォルト:ONE
- -Ddse.consistent_replace.parallelism
- 整合性のある置き換え時に同時にリペアされる範囲数を指定します。並列処理の値が高くなると、クラスター全体のリソースの消費量が増加し、クラスター全体のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。使用する場合は、
Dcassandra.consistent_replace
と組み合わせる必要があります。デフォルト:
2
- -Ddse.consistent_replace.retries
- 置き換え中の失敗したリペアのリトライ回数を指定します。リトライがすべて失敗すると、置き換えは失敗になります。使用する場合は、
Dcassandra.consistent_replace
と組み合わせる必要があります。デフォルト:
3
- -Ddse.consistent_replace.whitelist
- 整合性のある置き換えを実行する際のキースペースとテーブルを指定します。キースペースとテーブルは、“
ks1, ks2.cf1
”として指定できます。デフォルトは空白で、この場合すべてのキースペースとテーブルが置換されます。使用する場合は、Dcassandra.consistent_replace
と組み合わせる必要があります。デフォルト:
blank
(未設定) - -Dcassandra.disable_auth_caches_remote_configuration
- trueに設定すると、認証情報、パーミッション、およびロールに使用されるキャッシュなどの認証キャッシュが無効になります。これにより、これらの構成オプションはcassandra.yamlでのみ(永続的に)設定できるようになり、新しい値を有効にするには再起動が必要になります。
デフォルト:
false
。 - -Dcassandra.expiration_date_overflow_policy
- ストレージ・エンジン、
2038-01-19T03:14:06+00:00
によってサポートされている最大値を超えたTTL(Time To Live)タイムスタンプにポリシー(REJECT
またはCAP
)を設定します。2038年問題のため、データベース・ストレージ・エンジンでは、January 19 2038 03:14:07 UTC
のみをエンコードできます。REJECT
:2038-01-19T03:14:06+00:00
以降の有効期限タイムスタンプを含んでいるリクエストを拒否します。CAP
:要求を許可し、2038-01-19T03:14:06+00:00
以降の有効期限タイムスタンプを2038-01-19T03:14:06+00:00
として挿入します。CAP-NOWARN
:要求を許可し、2038-01-19T03:14:06+00:00
以降の有効期限タイムスタンプを2038-01-19T03:14:06+00:00
として挿入します。ただし、警告を生成しません。
デフォルト:
REJECT
。 - -Dcassandra.force_default_indexing_page_size
True
に設定すると、パーティション全体のインデックスを作成する際(初回のインデックス作成/再作成時)に使用するページ・サイズの動的計算が無効になります。ページ・サイズをデフォルトの1ページあたり10000行に固定します。デフォルト:
false
。- -Dcassandra.ignore_dc
true
に設定すると、起動時にデータ・センター名の変更が無視されます。DseSimpleSnitchを使用している場合にのみ適用されます。デフォルト:
false
。- -Dcassandra.initial_token
- DSEで仮想ノード(vnode)を使用しない場合に使用します。ノードの初回起動時の初期パーティショナー・トークンを設定します。
デフォルト:blank(未設定)。
注: vnodeは自動でトークンを選択します。 - -Dcassandra.join_ring
false
に設定すると、起動時にそのノードはリングに参加しません。ヒント: nodetool joinとJMX呼び出しを使用して、後でノードをリングに追加できます。デフォルト:
true
。- -Dcassandra.load_ring_state
false
に設定すると、再起動時のノードのすべてのゴシップ状態が消去されますデフォルト:
true
。- -Dcassandra.metricsReporterConfigFile
- プラグ可能なメトリクス・レポーターを有効にして、指定されたファイルから構成します。
デフォルト:blank(未設定)。
- -Dcassandra.native_transport_port
- CQLネイティブ・トランスポートがクライアントをリッスンするポート番号に設定します。
デフォルト:
9042
。 - -Dcassandra.native_transport_startup_delay_seconds
- ネイティブ・トランスポート・サーバーの起動を遅延させる秒数に設定します。
デフォルト:
0
(遅延なし)。 - -Dcassandra.partitioner
- パーティショナー名に設定します。
デフォルト:
org.apache.cassandra.dht.Murmur3Partitioner
。 - -Dcassandra.partition_sstables_by_token_range
false
に設定すると、トークン範囲による複数のdata_file_directoriesへのJBOD SSTableパーティション分割が無効になります。注意: DataStaxサポートのガイダンスに従って実行する必要がある詳細設定です。デフォルト:
true
。- -Dcassandra.replace_address
- デッド・ノードを新しいノードで置き換える場合、listen_addressまたはbroadcast_addressに設定します。新しいノードは、ブートストラップ前と同じ状態で、そのデータ・ディレクトリーにデータを含んでいない必要があります。注: broadcast_addressのデフォルトは、リングでConfiguring Amazon EC2 multi-region snitchを使用している場合を除き、listen_addressになります。
- -Dcassandra.printHeapHistogramOnOutOfMemoryError
false
に設定すると、OutOfMemoryErrorのヒープ・ヒストグラムのダンプを無効にします。デフォルト:
false
。- -Dcassandra.replace_address_first_boot
- -Dcassandra.replace_addressと同じですが、Cassandraノードの初回起動時にのみ実行されます。 注: このプロパティは、jvm.optionsまたはcassandra-env.shから除されなかった場合に後続の起動に影響がないため、-Dcassandra.replace_addressで推奨されます。
- -Dcassandra.replayList
- アーカイブされているコミット・ログから特定のテーブルを復元します。
- -Dcassandra.ring_delay_ms
- リングに参加する前にノードが他のノードからの応答を待つ時間(ミリ秒数)に設定します。
デフォルト:
30000
。 - -Dcassandra.ssl_storage_port
- 暗号化通信用のSSLポートを設定します。
デフォルト:
7001
。 - -Dcassandra.start_native_transport
- ネイティブ・トランスポート・サーバーを有効または無効にします。start_native_transport(cassandra.yaml)を参照してください。
デフォルト:
true
。 - -Dcassandra.storage_port
- ノード間通信用のポートを設定します。
デフォルト:
7000
。 - -Dcassandra.write_survey
true
に設定すると、コンパクションと圧縮の新しいストラテジをテストするツールが有効になります。write_survey
を指定すると、プロダクション環境のワークロードに影響を及ぼすことなく、異なるストラテジを試し、書き込みパフォーマンスの相違についてベンチマークを行うことができます。「コンパクションと圧縮のテスト」を参照してください。デフォルト:
false
。