nodetool settraceprobability
要求をトレースする確率を設定します。
特定の要求をトレースする確率の値を設定します。
確率的トレースは、断続的なクエリー・パフォーマンスの問題の原因となっているクエリーを特定します。クラスターに送信された一部またはすべての文をトレースできます。通常、要求をトレースするには、最低でも10行を挿入する必要があります。
1.0の確率を指定するとすべてがトレースされ、それより小さい値(0.10など)を指定すると特定の割合の文のみがサンプリングされます。大規模でアクティブなシステムでは注意が必要です。システム全体をトレースすると、パフォーマンスに影響が及ぶためです。負荷が非常に軽くない限り、すべての要求をトレースする(1.0の確率)と、システムのパフォーマンスが低下する可能性が高くなります。0.001などの小さい確率から始めて、必要に応じて値を大きくしてください。
トレース情報はsessionsとeventsのテーブルを格納するsystem_tracesキースペースに保存されます。これらは、トレースを開始してから最も時間のかかったクエリーはどれかなどの疑問に答えるために簡単にクエリーできます。確率的トレース情報を得るには、system_traces.sessionsテーブルおよびsystem_traces.eventsテーブルのparametersマップとthreadカラムをクエリーします。
構文
nodetool [connection_options] settraceprobability [--] value
構文規則 | 説明 |
---|---|
大文字 | リテラル・キーワード。 |
小文字 | リテラル以外。 |
Italics |
変数値。有効なオプションまたはユーザー定義値と置き換えます。 |
[ ] |
任意。角かっこ( [] )で任意のコマンド引数を囲みます。角かっこは入力しないでください。 |
( ) |
グループ。丸かっこ(( ) )は、選択肢を含むグループを示します。丸かっこは入力しないでください。 |
| |
または。縦棒(| )で代替要素を区切ります。要素のいずれかを入力してください。縦棒は入力しないでください。 |
... |
繰り返し可能。省略記号(... )は、構文要素を必要な回数だけ繰り返すことができることを示します。 |
'Literal string' |
単一引用符( ' )でCQL文内のリテラル文字を囲みます。大文字を維持するには、単一引用符を使用します。 |
{ key:value } |
マップ・コレクション。中かっこ( { } )でマップ・コレクションまたはキーと値のペアを囲みます。コロンでキーと値を区切ります。 |
<datatype1,datatype2> |
セット、リスト、マップ、またはタプル。山かっこ(< > )で、セット、リスト、マップまたはタプル内のデータ型を囲みます。データ型をカンマで区切ります。 |
cql_statement; |
CQL文の終了。セミコロン( ; )ですべてのCQL文を終了します。 |
[ -- ] |
コマンドライン・オプションとコマンド引数は、2つのハイフン(-- )で区切ります。この構文は、引数がコマンドライン・オプションと間違われる可能性がある場合に役立ちます。 |
' <schema> ...</schema> ' |
検索CQLのみ:単一引用符( ' )でXMLスキーマ宣言全体を囲みます。 |
@xml_entity='xml_entity_type' |
検索CQLのみ:スキーマ・ファイルおよびsolrconfigファイル内のXML要素を上書きする実体とリテラル値を示します。 |
定義
短い形式と長い形式のパラメーターはカンマで区切られています。
接続オプション
- -h, --host hostname
- リモート・ノードのホスト名またはIPアドレス。省略した場合、デフォルトはローカル・マシンです。
- -p, --port jmx_port
- JMXポート番号。
- -pw, --password jmxpassword
- セキュアなJMXで認証するためのJMXパスワード。パスワードを入力しないと、入力するように求められます。
- -pwf, --password-file jmx_password_filepath
- JMX認証用の資格情報を格納するファイルへのファイルパス。
- -u, --username jmx_username
- セキュアなJMXで認証するためのユーザー名。
コマンド引数
--
- オプションと間違えられる可能性のある引数とオプションを区切ります。
- value
-
- 0 - トレース確率を無効にします。デフォルト。
- 0~1の数値 - パーセンテージを示すトレース確率。
- 1 - すべての要求に対して有効。
例
要求をトレースする確率を60%に設定します
nodetool settraceprobability 0.6
すべての要求のトレースを有効にします
nodetool settraceprobability 1
要求のトレースを無効にします
nodetool settraceprobability 0