DataStax Enterprise 6.0.xパッチ・リリースのアップグレード

パッチ(ポイント)リリース間のDataStax Enterprise 6.0のアップグレード手順。

DataStax Enterprise 6.0.0から6.0.2にアップグレードするような、パッチ(ポイント)リリース間でのDataStax Enterprise(DSE)のアップグレードについては、この情報を確認してください。

重要: アップグレードの前にこれらの手順を読み、理解しておいてください。計画およびアップグレード手順を細かく確認しておくと、スムーズなアップグレードが保証され、不備や不満が生じるのを避けることができます。

DataStaxドライバーの変更点

DataStaxドライバーには2つのタイプがあります。

  • DataStax Enterprise用DataStaxドライバー:DSE 4.8以降用
  • Apache Cassandra™用DataStaxドライバー:Apache Cassandra™およびDSE 4.7以前のバージョン用
注: Apache Cassandraドライバー用のDataStaxドライバーは、DSE 5.0以降のクラスターに接続できますが、DSEドライバーにアップグレードすることを強くお勧めします。DSEドライバーでは、DataStax Enterpriseのすべての機能を使用できます。
表 1. アップグレードの情報は、各ドライバーのガイドに含まれています。
DataStax Enterprise用DataStaxドライバー Apache Cassandra用DataStaxドライバー
C/C++ C/C++
C# C#
Java Java
Node.js Node.js
Python Python
メンテナンス・モード・ドライバー
DataStaxでサポートされますが、新しいバージョンには重大なバグの修正のみが含まれます。
PHP PHP
Ruby Ruby
追加のドライバーのドキュメント
すべてのドライバー バージョンの互換性

DataStax EnterpriseおよびApache Cassandra™の構成ファイル

構成ファイル Installer-Servicesおよびパッケージ・インストール Installer-No Servicesおよびtarボール・インストール
DataStax Enterpriseの構成ファイル
byoh-env.sh /etc/dse/byoh-env.sh install_location/bin/byoh-env.sh
dse.yaml /etc/dse/dse.yaml install_location/resources/dse/conf/dse.yaml
logback.xml /etc/dse/cassandra/logback.xml install_location/resources/logback.xml
spark-env.sh /etc/dse/spark/spark-env.sh install_location/resources/spark/conf/spark-env.sh
spark-defaults.conf /etc/dse/spark/spark-defaults.conf install_location/resources/spark/conf/spark-defaults.conf
Cassandraの構成ファイル
cassandra.yaml /etc/cassandra/cassandra.yaml install_location/conf/cassandra.yaml
cassandra.in.sh /usr/share/cassandra/cassandra.in.sh install_location/bin/cassandra.in.sh
cassandra-env.sh /etc/cassandra/cassandra-env.sh install_location/conf/cassandra-env.sh
cassandra-rackdc.properties /etc/cassandra/cassandra-rackdc.properties install_location/conf/cassandra-rackdc.properties
cassandra-topology.properties /etc/cassandra/cassandra-topology.properties install_location/conf/cassandra-topology.properties
jmxremote.password /etc/cassandra/jmxremote.password install_location/conf/jmxremote.password
Tomcatサーバーの構成ファイル
server.xml /etc/dse/resources/tomcat/conf/server.xml install_location/resources/tomcat/conf/server.xml

一般的な推奨事項

必ずDataStax Enterprise 6.0リリース・ノートを読んでください。

DataStaxでは、最新のDSE 6.0.4へのアップグレードを推奨しています。

アップグレード・プロセス中の一般的な制限事項

制限事項は、クラスターの一部が部分的にアップグレードされている状態で適用されます。クラスター内のすべてのノードがアップグレードされるまで、クラスターはDataStax Enterpriseの以前のバージョンであるかのように機能し続けます。

アップグレード中のすべてのノードの制限事項
  • 新しい機能を有効にしないでください。
  • nodetool repairを実行しないでください。
  • ノードをブートストラップしたり、使用廃止にしたりしないでください。
  • 必要なときにSSTableをアップグレードしなかった場合、パフォーマンスが大幅に低下し、ディスク使用量が増加します。アップグレードは、SSTableがアップグレードされるまで完了しません。
注: アップグレード中、異なるバージョン上のノードでスキーマの不一致が発生する場合があります。
DSE Analytics(Spark)アップグレードの制限事項
  • すべてのノードがアップグレードされるまで、分析ジョブを実行しないでください。
  • ノードを停止して新しいバージョンをインストールする前に、すべてのSparkワーカー・プロセスを強制終了してください。
DSE Search(Solr)アップグレードの制限事項
  • スキーマを更新しないでください。
  • アップグレード中にDSE Searchノードにインデックスを付け直さないでください。
  • ローリング再起動中に、DDLTRUNCATEのような種類のクエリーを実行しないでください。
セキュリティ・アップグレードの制限事項
  • アップグレードの完了後まで、セキュリティ認証情報またはパーミッションを変更しないでください。
  • Kerberosをまだ使用していない場合は、アップグレードの前にKerberos認証を設定しないでください。最初にクラスターをアップグレードしてからKerberosをセットアップしてください。
DSE Graph
  • 通常、DSE Graphは他のワークロードとともに実行されるため、それらのワークロードについても同じアップグレードの制限事項に従ってください。
  • アップグレード中はグラフやその他のスキーマを作成したりアップデートしたりしないでください。
  • アップグレード中のGremlinやグラフ関連のエラーは無視してもかまいません。

アップグレードの準備

  1. データをバックアップします。 DataStaxでは、バージョン・アップグレードの前に、ログ、カスタム構成などのデータをバックアップすることを推奨しています。バックアップすることによって、必要に応じて前のバージョンで使用したすべてのデータに戻したり、そのデータを復元したりすることができます。
    ヒント: OpsCenterでは、Backup Service(バックアップ・サービス)が提供されます。このサービスは、DataStax Enterpriseクラスターの企業全体のバックアップ操作と復元操作を管理します。OpsCenter 6.5以降が推奨されます。
  2. 現在の製品バージョンを確認します。
    dse -v
  3. アップグレードの前に、各ノードに十分な量の空きディスク領域があることを確認してください。

    必要なディスク領域は、コンパクション戦略によって異なります。「ディスク領域」を参照してください。

  4. DataStax EnterpriseおよびApache Cassandra™の変更点や機能について、よく理解しておいてください。参照先:
    • アップグレード・バージョンのDataStax Enterpriseリリース・ノートを参照し、必要なアクションをすべて完了してください。

      DataStax Enterprise 6.0リリース・ノートには、必要な計画、コンポーネント、変更点、拡張機能、既知の問題、および解決済みの問題が記載されています。

    • 任意のバージョンのアップグレードに関する一般的なアドバイス、およびApache Cassandraの新機能については、NEWS.txtに記載されています。NEWS.txtを現在ご使用のバージョンの箇所まで必ずお読みください。
    • Apache Cassandraでの変更点については、CHANGES.txtに記載されています。
    • DataStaxドライバーの変更点
  5. 使用する 構成 ファイルを、コマンドを通常実行するディレクトリーにないフォルダーにバックアップします。

    構成ファイルは、新しいバージョンのインストール中にデフォルト値で上書きされます。

    OpsCenter 6.5 Lifecycle Manager (LCM)を使用して、データ・センターまたはノードで、構成プロファイルの複製およびアップグレード・ジョブの実行ができます。アップグレード・ジョブは、DSE 5.0.x以降のDSEリリース・シリーズ内のアップグレードについてサポートされています。

  6. nodetool repairを実行して、各レプリカ上のデータと他のノード上のデータの整合性を確保します。
  7. DSE Searchノード:
    • catalina.propertiesおよびcontext.xmlファイルがTomcat confディレクトリーにあることを確認します。これらのファイルが見つからない場合、DSEは起動しません。
      Tomcat confディレクトリーのデフォルトの場所は、インストールのタイプによって異なります。
      • パッケージ・インストール:/etc/dse/tomcat/conf
      • tarボール・インストール:installation_location/resources/tomcat/conf

アップグレード手順

DataStax Enterpriseのアップグレード・プロセスは、ダウンタイムの最小化(ゼロ・ダウンタイムが理想)を実現します。プロセス中、他のノードがオンラインで稼働し続けている状態でノードを1つずつアップグレードして再起動します。若干の例外はありますが、クラスター内のすべてのノードがアップグレードされるまで、クラスターはDataStax Enterpriseの以前のバージョンであるかのように機能し続けます。

  1. OpsCenter Repair Serviceが構成されている場合は、Repair Serviceをオフにします。
  2. アップグレードの順序は重要です。ノードは以下の順序でアップグレードします。
    • 複数データ・センター・クラスターでは、1つのデータ・センター内のすべてのノードをアップグレードしてから、別のデータ・センターをアップグレードします。
    • データ・センター内のシード・ノードを最初にアップグレードします。
    • ノードは以下の順序でアップグレードします。
      1. DSE Analyticsデータ・センター
      2. トランザクション/DSE Graphデータ・センター
      3. DSE Searchデータ・センター
  3. 次のようにnodetool drainを実行し、古いインストールのコミット・ログをフラッシュします。
    nodetool -h hostname drain

    この手順により、アップグレード後のノードの起動時に時間が節約されるほか、DSE Searchノードでデータに再度インデックス付けする手間を省くことができます。

  4. ノードを停止します
  5. 適切な方法を使用して新しい製品バージョンをインストールします。
  6. 新しい製品バージョンを構成するには:
    1. バックアップ 構成 ファイルを新しい構成ファイルと比較します。
      • 廃止予定、削除済み、または変更済みの設定を探します。
      • 新しいリリースのApache CassandraおよびDataStax Enterpriseの変更点や機能について、よく理解しておいてください。
      • 変更した可能性のある構成ファイルが他にないか確認します。デフォルトのファイルの場所を参照してください。
    2. 該当する変更を新しいバージョンにマージします。
  7. ノードを起動します
  8. アップグレード後のデータ・センター名がキースペース・スキーマ定義内のデータ・センター名と一致することを確認します。
    nodetool status
  9. 警告、エラー、および例外がないか、ログを確認します。

    多くの場合、警告、エラー、および例外は、アップグレードしたノードの起動時にログに表示されます。これらのログ・エントリーの一部は、固有のアップグレード関連の手順を実行するときに役立ちます。予想しなかった警告、エラー、または例外が表示された場合は、DataStaxサポートまでお問い合わせください。

  10. 2で説明しているように、推奨されるアップグレード順序に従って、クラスター内の各ノード(ローリングの再起動)でのアップグレードを繰り返して再起動します。
  11. 各ノードに新しいバージョンがインストールされたら、各ノードのSSTableをアップグレードすることをお勧めします。

    SSTableのアップグレードは、最適なパフォーマンス実現のために推奨されますが、パッチ・リリースでは必須ではありません。

    nodetool upgradesstables

    SSTableが既に現在のバージョンになっている場合、このコマンドは即座に終了し、アクションは発生しません。

    同時にアップグレードするSSTableの数を設定するには、--jobsオプションを使用します。デフォルト設定は2です。この設定にすると、クラスターへの影響を最小限に抑えられます。利用可能なすべてのコンパクション・スレッドを使用するには、0に設定します。高速化の方法など、nodetool upgradesstablesの詳細については、DataStaxサポートのナレッジ・ベース記事「Nodetool upgradesstables FAQ」を参照してください。

  12. OpsCenter Repair Serviceを使用する場合は、Repair Serviceをオンにします。