データ・センターの使用廃止

情報を失うことのないようデータ・センターを適切に取り除く手順。

情報を失うことのないようデータ・センターを適切に取り除く手順。

DataStax OpsCenterでは、接続とアクティビティーの監視が行われ、フル・リペアを実行できます。

手順

  1. データ・センター内のノードにまだ書き込み中のクライアントがないことを確認します。
    OpsCenterを使用しない場合、以下のJMX MBeanによって、クライアントの接続と保留中の要求に関する詳細が提供されます。
    • アクティブな接続:org.apache.cassandra.metrics/Client/connectedNativeClientsおよびorg.apache.cassandra.metrics/Client/connectedThriftClients
    • 保留中の要求:org.apache.cassandra.metrics/ClientRequests/viewPendingMutations、またはnodetool tpstatsを使用します。
  2. nodetool repair --fullを使用してフル・リペアを実行するか、リペア・サービスを開始してOpsCenterを使用します。

    これにより、使用廃止するデータ・センターからすべてのデータが確実に伝搬されます。

    注: OpsCenterを使用する場合は、リペアが完了したことを確認してください。「リペアの進行状況の確認」を参照してください。
  3. 削除されたデータ・センターを参照しないよう、すべてのキースペースを変更します。
  4. 削除されたデータ・センターの各ノードでnodetool decommissionを実行します。
    nodetool decommission
    キースペースのRF(レプリケーション係数)が適切に更新されていない場合:
    1. 更新する必要があるキースペースの名前を書き留めます。
    2. キースペースRFからデータ・センターを削除します(ALTER KEYSPACEを使用します)。
    3. キースペースにRF単純ストラテジが含まれている場合は、キースペースに対してもフル・リペアを実行します。
      nodetool repair --full keyspace_name
    4. nodetool decommissionを再実行します。
  5. 使用廃止によってノードはシャットダウンされないため、使用廃止の完了後にノードをシャットダウンしてください。
  6. nodetool statusを実行して、データ・センターのノードが削除されたことを確認してください。

クラスターからDC3を削除する場合:
  1. クラスターのステータスを確認します。
    nodetool status
    ステータスには、それぞれが1ノードの3つのデータ・センターが存在することが示されます。
    Datacenter: DC1
    ===============
    Status=Up/Down
    |/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
    --  Address         Load       Owns    Host ID                               Token                                    Rack
    UN  10.200.175.11   474.23 KiB  ?       7297d21e-a04e-4bb1-91d9-8149b03fb60a  -9223372036854775808                     rack1
    Datacenter: DC2
    ===============
    Status=Up/Down
    |/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
    --  Address         Load       Owns    Host ID                               Token                                    Rack
    UN  10.200.175.113  518.36 KiB  ?       2ff7d46c-f084-477e-aa53-0f4791c71dbc  -9223372036854775798                     rack1
    Datacenter: DC3
    ===============
    Status=Up/Down
    |/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
    --  Address         Load       Owns    Host ID                               Token                                    Rack
    UN  10.200.175.111  461.56 KiB  ?       ac43e602-ef09-4d0d-a455-3311f444198c  -9223372036854775788                     rack1
  2. フル・リペアを実行します。
    nodetool repair --full
  3. 削除対象のノードごとに保留中の書き込み要求がないことを確認します。
    nodetool tpstats
  4. cqlshを起動します。
    cqlsh
  5. すべてのキースペース構成からDC3を削除します。DC3にRFが設定されているキースペースごとに手順を繰り返します。
    alter keyspace cycling WITH replication = {'class': 'NetworkTopologyStrategy', 'DC1':1,'DC2':2};
  6. DC3の各ノードで使用廃止を実行します。
    nodetool decommission
  7. 残りのデータ・センターで、DC3が削除されたことを確認します。
    nodetool status
    Datacenter: DC1
    ===============
    Status=Up/Down
    |/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
    --  Address         Load       Owns    Host ID                               Token                                    Rack
    UN  10.200.175.11   503.54 KiB  ?       7297d21e-a04e-4bb1-91d9-8149b03fb60a  -9223372036854775808                     rack1
    Datacenter: DC2
    ===============
    Status=Up/Down
    |/ State=Normal/Leaving/Joining/Moving
    --  Address         Load       Owns    Host ID                               Token                                    Rack
    UN  10.200.175.113  522.47 KiB  ?       2ff7d46c-f084-477e-aa53-0f4791c71dbc  -9223372036854775798                     rack1