DataStax Enterprise 5.1の主な機能
DataStax Enterpriseとその主な機能、および統合ツールに関する簡単な説明。
優れたApache Cassandra™ディストリビューションを基盤とするDataStax Enterpriseでは、コードがシームレスに統合されるため、アプリケーションでさまざまなテクニックを用いてモバイル・アプリやオンライン・アプリケーションを作成することが可能です。DSEを使用すると、データを複数のデータ・センターやクラウド・リージョンに簡単に分散し、アプリケーションを常時オンの状態にして、スケーリングに備え、直ちに知見を深め、体験することができます。DataStax Enterpriseにより、オンプレミス、クラウド・インフラストラクチャ、またはハイブリッド・クラウドに柔軟にデプロイするほか、運用パフォーマンスを低下させることなく、分析や検索など複数の運用ワークロードを使用できます。
データベース
DataStax Enterpriseでは、拡張セキュリティ、階層化ストレージ、行レベル・アクセス制御など、Apache Cassandraデータベースに強力な新機能が追加されています。そのため、DataStax Enterprise 5.1のドキュメントでは、Cassandraデータベースとそれに関連した商用限定機能を文脈に応じて「DataStax Enterpriseデータベース」、「データベース」、または「DataStax Enterprise」と総称しています。
DSEデータベースは、パーティション分割された行ストア・データベースですDSEデータベースは、クラスター内のすべてのノードに自動的にデータを分散する、非常にスケーラブルなNoSQLデータベースです。クラスターにデータを分散するために開発者や管理者が実施するプログラム操作もコードもありません。
データベースにはカスタマイズ可能なレプリケーション機能が組み込まれていて、クラスター全体で横断的にデータの冗長コピーを格納します。つまり、クラスター内のあるノードが停止した場合でも、そのノードのデータのコピーが他のノードに1つまたは複数あり、そのデータを利用できます。レプリケーションは、1つのデータ・センター、複数のデータ・センター、および複数のクラウド・アベイラビリティー・ゾーンで機能するように構成できます。
DataStax Enterpriseの高度な機能
- DSE Analytics
- 分散型の並列データ処理エンジン、Apache Spark™ 2.0の機能強化バージョンを使用して、ストリーミングとバッチ処理に対応したリアルタイムの運用分析を実行できます。
- DSE Graph
- 高度にスケーラブルなグラフ・データベースを使用して、依存関係の多い大規模で複雑なデータ・セットを処理します。このデータベースは、スケールアウトが可能な常時オンのデータ・プラットフォームにおけるトランザクション・ワークロードと分析ワークロードの両方の実行に対応しています。
- Apache Solr™ 6.0との連携により、検索機能を継続的に使用できます。インデックス管理CQLおよびcqlshコマンドにより、操作と開発が効率化されます。
- DSE Advanced Security(DSE拡張セキュリティ)
- エンタープライズ環境でデータを保護する機能スイート。これには、認証と権限管理、転送中のデータと保存されたデータの暗号化、データ監査、行レベル・アクセス制御(RLAC)に対応した高度なメカニズムが含まれます。
- DSE Advanced Replication(DSE拡張レプリケーション)
- ソース・クラスターからデスティネーション・クラスターまで双方向に構成可能な分散型データ・レプリケーションをサポートします。これは、小売環境でよく使用されるマイクロサービス分析をサポートし、石油・ガス業界の遠隔地やクルーズ船などの制約された環境で発生する不安定な接続状態に耐えるように設計されています。
- DSE Tiered Storage(DSE階層化ストレージ)
- パフォーマンスとコストの目標を最適化するために、DataStax Enterpriseで提供されている複数のストレージ・オプションの一部。これにより、データを異なるタイプのストレージ・メディアに効率よく自動的に移動し、パフォーマンスの向上、コストの低下、手動プロセスの軽減を実現します。
- DSE Multi-Instance(DSEマルチインスタンス)
- 大規模なサーバー機能を活用するために、マルチテナントにより複数のDataStax Enterpriseノードを単一のホスト・マシンで実行します。これによって、今日のハードウェア市場における価格性能比のスイート・スポットを活用し、パフォーマンスと可用性を低下させずにコスト削減目標を達成できます。
- DSE In-Memory(DSEインメモリー)
- パフォーマンスとコストの目標を最適化するために、DataStax Enterpriseで提供されている複数のストレージ・オプションの一部。これにより、データベースのどの部分(一部または全部)をRAM内に完全に常駐させるかを設定できます。DSE In-Memory(DSEインメモリー)は、読み取りが多い状況で非常に高速なパフォーマンスを実現します。
その他のDataStax Enterpriseドキュメント
- DataStax Enterpriseデプロイの計画とテスト
- デプロイする前に行うハードウェアの選定、容量計画、ディスク容量の推定、アンチパターン、クラウドの計画、クラスターのテストに関する情報。
- DataStax Enterpriseのトラブルシューティング
- DSE、Linux設定、セキュリティ、DSE Graph、DSE Analytics、DSE Search、DataStax Studioなどのインストールと起動に関するトラブルシューティング。
開発ツールと実稼働ツール
- DataStax統合製品
- cqlsh、Gremlin Console
- 開発者向けツール
- DataStax DevCenter、Javadoc、デモ、DataStax Studio
- 実稼働ツール
- OpsCenterとLifecycle Manager、nodetool、dsetool、DSE Graph Loader
DataStaxドライバー
DataStaxドライバーには次の2つのタイプがあります。DataStax Enterprise 5.0以降用のDataStaxドライバーとApache Cassandra™用のDataStaxドライバー。
DataStax Academyからドライバーをダウンロードします。バージョンの互換性については、DataStaxドライバーに関するページを参照してください。
- DSE 5.0以降用のドライバー
- 以下のドライバーはDataStax Enterpriseにのみ対応し、DataStax Enterprise 5.1の高度な機能をサポートしています。
- Apache Cassandra用DataStaxドライバー
- 以下のドライバーはDataStax Enterpriseで使用できますが、高度な機能をサポートしていません。