インストール・ジョブの実行
クラスター、データ・センター、ノードで実行するDataStax Enterpriseインストール・ジョブを送信します。
クラスター、データ・センター、ノードで実行するDataStax Enterpriseインストール・ジョブを送信します。インストール・ジョブには、構成ジョブの実行に加え、強度無制限の暗号化を有効にするために必要なJavaとJCEポリシー・ファイルのインストールもデフォルトで含まれています。
Lifecycle Managerでは、さまざまなクラスターのジョブが同時に実行されます。ただし、同じクラスターのジョブはシーケンシャルに実行され、他のインストール・ジョブや構成ジョブの実行中は「保留中」状態になります。
Lifecycle Managerは、一度に1つのノードに構成ジョブをプッシュし、そのノードでDataStax Enterpriseを再起動します。新しく追加したクラスターの場合、最初のインストール・ジョブだけが複数のノードで同時に実行されます。同時に実行することで最初のインストール・プロセスにかかる時間が短縮され、さらに新しいクラスターは最初にインストールされるまでクライアントにサービスを提供できないので安全です。その後、インストール・ジョブと構成ジョブは一度に1つのノードで実行され、クラスターが使用できるようになります。ジョブは、現在のノードが正常に再起動するまで(つまり、ノードがnative_transport_port
で応答するまで)次のノードに進みません。デフォルトでは、ジョブはあるノードで失敗すると途中で停止します。ノードで既に実行されているジョブは最後まで実行されますが、そのジョブの残りのノードでの実行は継続されません。この動作により、潜在的な構成の問題が複数のノードやクラスター全体に影響するのを防いでいます。必要に応じて、このデフォルトの動作を[Continue on error]オプションでオーバーライドしてください。これにより、失敗してもすべてのノードでジョブが実行されます。
既存のクラスターを拡張するインストール・ジョブは、大量のデータが同時にストリーミングされるのを防ぐため、一度に1ノードずつに調整されます。
始める前に
- Lifecycle Managerでインストール・ジョブを実行する前に、すべての認証情報(SSHとリポジトリ)が作成され、構成プロファイルが定義され、クラスター・トポロジー・モデルが構築またはインポートされている必要があります。
- LCMでは、データ・ディレクトリーの作成とそのパーミッションの管理は自動的に行われません。カスタムのデータ・ディレクトリーを使用する場合は、そのディレクトリーが存在し、Cassandraユーザーによって所有されていることを確認してください。
- ターゲット・ノードにPythonバージョン2.6~2.7がインストールされている必要があります。LCMではPythonのインストールは自動化されません。Pythonがインストールされていない場合、インストール・ジョブは失敗します。
- LCMによってTLS証明書が生成されるのを妨げる可能性のあるクロック・ドリフトが生じていないことを確認します。先に進む前に、Best Practice Service(ベスト・プラクティス・サービス)でクロック・ドリフト・ルールをチェックして、クロックが同期されていることを確認します。
手順
- Lifecycle Managerのナビゲーション・メニューから[Clusters]をクリックします。
- インストールを実行するクラスター、データ・センター、ノードを選択します。
-
ドロップ・メニューから[Install]をクリックします。
[Install Job]ダイアログが表示されます。
- 特定のノードでエラーが発生すると、その他のノードでもジョブの実行が中止されます。既に実行中のノードは完了するまで続行されます。このデフォルトの動作をオーバーライドするには、[Continue on error]を選択します。これにより、すべてのジョブが終了するまで、後続のノードのジョブが続行されます。
- オプション: ジョブの説明を入力します。
- Cassandraユーザーのデフォルト・パスワードと置き換えるパスワードを、[New DSE password]ボックスに入力します。
- LDAP認証がDSEクラスターに構成されている場合は、そのクラスターでインストール・ジョブを初めて実行するときに、LDAPユーザー名とLDAPパスワードの入力を求められます。LDAP認証情報の入力は、OpsCenterが監視対象のクラスターに接続するために必要です。
-
cassandra.yamlで
auto_bootstrap
オプションを選択します。LCMスマート・デフォルトをオーバーライドするには、[True]または[False]を必要に応じて選択します。- LCMデフォルト:ジョブ内のアクションに応じてオプションが設定されます。クラスターまたはデータ・センターを追加する場合は、
auto_bootstrap
がFalseに設定されます。既存のデータ・センターにノードを追加する場合は、auto_bootstrap
がTrueに設定されます。警告: 既にLCMで結合されている(つまりインストール・ジョブが実行されている)ノードを既存のデータ・センターに追加すると、ツールヒントに次の警告が表示されます。「新しく追加したノードがシードとしてリストされている場合、ブートストラップは失敗し、そのノードで直ちにリペアを実行する必要があります。クラスターに対してノードをブートストラップしてから、ノードをシードに指定することをお勧めします。」 - True:
auto_bootstrap
が明示的にTrueに設定されます。 - False:
auto_bootstrap
が明示的にFalseに設定されます。
- LCMデフォルト:ジョブ内のアクションに応じてオプションが設定されます。クラスターまたはデータ・センターを追加する場合は、
-
[Submit]をクリックします。
ジョブが送信されます。ジョブが実行キューに登録されたことを示すダイアログが表示されます。
- [Jobs]ページにすぐに移動してジョブの進行状況を監視するには、[View Job Summary]をクリックします。ジョブをすぐ監視せず、[Clusters]ワークスペースにとどまる場合は、[Close]をクリックします。