読み取りに関する保留タスク・メトリクス
保留中の読み取りおよびコンパクション・タスクがある場合、I/O競合を示し、読み取りパフォーマンスの低下として現れる可能性があります。
保留中の読み取りおよびコンパクション・タスクがある場合、I/O競合を示し、読み取りパフォーマンスの低下として現れる可能性があります。
- Read Requests Pending
- クラスターには到着したが、処理待ちの状態にある読み取り要求の数。読み取り負荷が低いか中程度の間は、保留中の読み取り操作の数は0(または非常に小さい値)が表示されます。保留中の読み取り数が大きい値のままである場合は、クラスター内の容量を増やす必要があるか、ディスクI/O競合を調査する必要があることを示しています。また、保留中の読み取りがある場合、そのアプリケーションでデータへのアクセス方法が最も効率のよい方法で設計されていないことを示している可能性もあります。
- Read Repair Tasks Pending
- キューに登録され、実行に必要なシステム・リソースの処理待ちの状態にある読み取りリペア操作の数。保留中の読み取りリペアの最適な数は0(または非常に小さい値)です。0より大きい場合は、読み取りリペア操作が他の操作とのI/O競合状態にあることを示しています。このグラフで保留中のタスク数の値が大きい場合、ノード・リペアを実行して、ノードの整合性を保つ必要があることを示している可能性があります。また、テーブルの要件である程度古いデータを許容できる場合、テーブル・パラメーター
read_repair_chance
の値を小さくすることができます。 - Compactions Pending
- キューに登録され、実行に必要なシステム・リソースの処理待ちの状態にあるコンパクションの数の上限。これは最悪の場合の推定値です。Compactions Pendingメトリクスは判断を誤る原因となる場合が多く、実際の状況とは異なる高い値が表示されることがあります。保留中のコンパクションの最適な数は0(または非常に小さい値)です。0より大きい場合は、読み取り操作がコンパクション操作とのI/O競合状態にあることを示しています。この場合は通常、読み取りパフォーマンスの低下として現れます。この状況は通常、アプリケーションで一定の読み取りストリーミングが行われている状態で小さい書き込み操作を頻繁に実行していることが原因で発生します。ノードまたはクラスターで保留中のコンパクションが頻繁に表示される場合は、クラスターにノードを追加してI/O容量を増やす必要があることを示しています。また、挿入/更新要求の数を減らしてI/O競合を低減するか(たとえば、アプリケーション・バッチ書き込みを使用するなど)、テーブルのmemtableサイズとフラッシュの頻度を増やして作成されるSSTableの数を減らすこともできます。