DataStaxインストーラーによるコマンドラインまたはプロパティ・ファイルのコマンドを使用したインストール
DataStaxインストーラーによってコマンドラインまたはプロパティ・ファイルのコマンドを使用してDataStax Enterprise 5.1をインストールする手順。
DataStaxインストーラーによってコマンドラインまたはプロパティ・ファイルのコマンドを使用してDataStax Enterprise 5.1をインストールする手順。
始める前に
- サポートされているプラットフォーム。
- DataStax Academyの登録電子メール・アドレスとパスワード。
- rootまたはsudoアクセス。
- Oracle Java SE Runtime Environment 8(JDK)(最低1.8.0_40)またはOpenJDK 8。これより前およびこれ以降のバージョンはサポートされていません。
- Python 2.7.x(以前のRHELディストリビューションについては、「以前のRHELベースのパッケージ・インストールへのPython 2.7のインストール」を参照してください。)
要件 | 最低 | 実稼働 |
---|---|---|
CPU | 2 | 16 |
メモリー | 8 GB | 24 GB |
データ・ディレクトリー | 20 GB | 200 GB |
コミット・ログ・ディレクトリー | 20 GB | 200 GB |
保存されるキャッシュのディレクトリー | 20 GB | 200 GB |
ログ・ディレクトリー | 20 GB | 200 GB |
インストーラーについて
インストーラーは、DataStax EnterpriseとDataStax Agentをインストールします。developer_install
を指定した場合は、インストーラーによってDataStax Studioがインストールされます。OpsCenterまたはDevCenterはインストールされません。
- cassandra_yaml_template
- dse_yaml_template
DataStax Enterpriseのダウンロード・ページで、sample_install_5.1.propファイルが提供されています。
手順
ターミナル・ウィンドウで:
-
ご使用のコンピューター用のインストーラーをDataStaxダウンロード・ページからダウンロードするか、次のコマンドを使用します。
curl --user dsa_email_address:password -O https://downloads.datastax.com/enterprise/DataStaxEnterprise-5.1.6-linux-x64-installer.run
注: 以前のバージョンをインストールするには、上記のコマンドでバージョン番号を置き換えます。使用可能なバージョンを表示するには、『リリース・ノート』を参照してください。 -
インストール・ファイルをダウンロードしたディレクトリーで、パーミッションを実行可能に変更します。
chmod +x DataStaxEnterprise-5.1.6-linux-x64-installer.run
-
コマンドラインまたはプロパティ・ファイルを使用できます。
-
コマンドライン:
$ sudo ./DataStaxEnterprise-5.1.6-linux-x64-installer.run --option argument --option argument ...--option argument --mode unattended
使用可能なオプションについては、以下の表を参照してください。オプションには必ず「--」を追加してください。例を次に示します。$ sudo ./DataStaxEnterprise-5.1.6-linux-x64-installer.run --enable_vnodes 0 --mode unattended
オプションが指定されていない場合、インストーラーはデフォルト値を使用します。
-
プロパティ・ファイル:
$ sudo ./DataStaxEnterprise-5.1.6-linux-x64-installer.run --optionfile option_file_name --mode unattended
ここで、option_file_nameは、インストールのオプションが含まれているファイル名です。例を次に示します。$ sudo ./DataStaxEnterprise-5.1.6-linux-x64-installer.run --optionfile ../datastax/DC4-analytics.prop --mode unattended
プロパティ・ファイル形式:option=argument.例を次に示します。install_type=simple update_system=1
プロパティ・ファイルのオプションは、コマンドラインのオプションと同じです("--"なし)。
カスタム・インストールの場所の例:sudo ./DataStaxEnterprise-5.1.6-linux-x64-installer.run --optionfile ../datastax/custom_location.prop --mode unattended
system_install=no_services prefix=/home/dse
表 2. 無人インストールのオプション オプション 引数 説明 Install options prefix(No Servicesインストールのみ)
installation_location インストール場所を設定します。No Servicesインストールのみで使用できます。
アップグレード・インストールの場合、No Servicesインストールでは以前のインストール場所が使用されます。
cassandra_yaml_template file_name cassandra.yamlファイルのテンプレート。 dse_yaml_template file_name dse.yamlファイルのテンプレート。 logs_dir log_location データベースとSparkデータのログ・ディレクトリーを設定します。 developer_install developer_install デモおよびJavadocをインストールします。 do_drain 0(no)または1(yes) インストール前にノードをドレーンします。デフォルト:1 start_services 0(no)または1(yes) インストール後にサービスを起動します。デフォルト:1 update_system 0(no)または1(yes) 一部のシステム・パッケージと依存関係を更新します。Javaなどのメジャー・コンポーネントはアップグレードまたはインストールされません。デフォルト:1(rootユーザー)、0(その他)。 ノード・タイプのオプションの設定 install_type simpleまたはadvanced インストール・タイプを設定します。 - simple - デフォルトのパス名とオプションを使用してDataStax Enterpriseをインストールします。
- advanced - パス名とオプションを構成できます。「インストール・タイプ」を参照してください。
system_install 以下のいずれかを使用します。 - no_services
- services_and_utilities
DataStax Enterpriseをサービスまたはスタンドアローン・プロセスとして設定します。サービスとしてインストールした場合、DataStax Enterpriseはシステムの場所にインストールされます。デフォルト:services_and_utilities(rootユーザー)、no_services(その他)。 Servicesインストールの場合、DataStax Enterpriseはシステムの場所と/usr/share/dseにインストールされます。
アップグレード・インストールの場合、No Servicesインストールでは以前のインストール場所が使用されます。Servicesインストールの場合、DataStax Enterpriseはシステムの場所と/usr/share/dseにインストールされます。
enable_analytics 0(no)または1(yes) DSE Analyticsを有効または無効にします。デフォルト:0 enable_search 0(no)または1(yes) DSE SearchにはApache Solr™の統合が含まれます。デフォルト:0 enable_graph 0(no)または1(yes) DSE Graphは、高度に接続されたデータを管理、分析、および検索するためのグラフ・データベースです。デフォルト:0 enable_advrepl 0(no)または1(yes) DSE Advanced Replication(DSE拡張レプリケーション)では、断続的な接続が発生する可能性があるソース・クラスターからデスティネーション・クラスターへの双方向で、構成可能な分散型データ・レプリケーションをサポートします。デフォルト:0 opscenter_address opscenter_address 任意。OpsCenterのサーバー名またはIPアドレス。 プリフライト・チェック・オプション run_pfc(Servicesインストールのみ)
0(no)または1(yes) プリフライト・ツールとは、構成を検知して修正するためにノードで実行できるテストのコレクションです。このツールを使用すれば、多くの無効な構成設定や最適化されていない構成設定を検知して修正できます。No Servicesインストールでは使用できません。 pfc_fix_issues(Servicesインストールのみ)
0(no)または1(yes) 無効な構成設定や最適化されていない構成設定を修正します。No Servicesインストールでは使用できません。 pfc_ssd(Servicesインストールのみ)
paths_to_SSDs ソリッド・ステート・ドライブのパス。複数のドライブはコンマで区切ります。No Servicesインストールでは使用できません。 pfc_devices(Servicesインストールのみ)
paths_to_hard_drives ハード・ドライブのパス。複数のドライブはコンマで区切ります。No Servicesインストールでは使用できません。 pfc_disk_duration(Servicesインストールのみ)
定格負荷をシミュレーションするよう設定します。No Servicesインストールでは使用できません。 pfc_disk_threads(Servicesインストールのみ)
定格負荷をシミュレーションするよう設定します。No Servicesインストールでは使用できません。 ユーザーおよびユーザー・グループのオプション cassandra_user
user_name サービスを実行するためのユーザー名。DataStax Agentはユーザーcassandraに依存するため、DataStaxではデフォルトを変更することを推奨していません。デフォルトを変更した場合、DataStax Agentを手動でインストール、更新、および構成する必要があります。 cassandra_group group_name サービスを実行するためのグループ名。上記を参照してください。 cassandra.yamlのオプション これらの値は、cassandra_yaml_templateに設定されているオプションをオーバーライドします。 cassandra_commitlog_dir ディレクトリー commitlog_dir cassandra_data_dir ディレクトリー data_file_directories cassandra_hints_dir ディレクトリー hints_directory cassandra_saved_caches_dir ディレクトリー saved_caches_directory enable_vnodes 0(no)または1(yes) 仮想ノード(vnode)を有効または無効にします。デフォルト:1(Transactionalノード)、0(その他)。 interface IP_address すべてのサービスのリッスンに使用するためのデフォルトのインターフェイス。 listen_address IP_address listen_address num_tokens number_of_tokens num_token ring_name name リング名。 rpc_address IP_address rpc_address rpc_port port_number rpc_port seeds シードのIPアドレスのコンマ区切りリスト このノードのシード・リスト。 すべてのノードをシード・ノードにしないでください。「ノード間のコミュニケーション(ゴシップ)」を参照してください。
ssl_storage_port port_number ssl_storage_port storage_port port_number storage_port dse.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール
/etc/dse/dse.yaml tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール
installation_location/resources/dse/conf/dse.yaml cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール
/etc/dse/cassandra/cassandra.yaml tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール
installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml -
タスクの結果
DataStax Enterpriseは、追加の構成を開始できる状態です。
次のタスク
- DataStax Enterpriseの構成 - DSE Advanced Security(DSE拡張セキュリティ)、DSE In-Memory(DSEインメモリー)、DSE Advanced Replication(DSE拡張レプリケーション)、DSE Multi-Instance(DSEマルチインスタンス)、DSE Tiered Storage(DSE階層化ストレージ)などの設定。
- 構成およびログ・ファイルの場所 - サービスとパッケージのインストール。
- 構成およびログ・ファイルの場所 - No Servicesインストールとtarボール・インストール。
- ロギングの場所の変更 (インストール後)。
- DataStax Enterpriseの起動と停止。
- 実稼働環境へのDataStax Enterpriseの準備。
- 実稼働環境での推奨設定。
- DSEデプロイの計画とテスト。
- ヒープ・ダンプ・ディレクトリーの構成 (サーバーのクラッシュを防ぐため)。
- DataStax StudioおよびDataStax DevCenterのドキュメント。
パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール |
/etc/dse/cassandra/cassandra.yaml |
tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール |
installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml |
パッケージ・インストールInstaller-Servicesインストール |
/etc/dse/dse.yaml |
tarボール・インストールInstaller-No Servicesインストール |
installation_location/resources/dse/conf/dse.yaml |