dsetool perf

CQL Performance Service(CQLパフォーマンス・サービス)の実行中のパラメーターを一時的に変更します。

dse.yaml

dse.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール /etc/dse/dse.yaml
tarボール・インストール installation_location/resources/dse/conf/dse.yaml

CQL Performance Service(CQLパフォーマンス・サービス)の実行中のパラメーターを一時的に変更します。ヒストグラム・テーブルには、CQLでクエリー可能なDSEの統計が表示されます。

パフォーマンス・オブジェクト・サブコマンドによる変更は、再起動すると元に戻り、短期間の診断にのみ有効です。
注: これらを恒久的な変更にするには、dse.yamlCQL Performance Service(CQLパフォーマンス・サービス)オプションを変更します。

DSE Performance Service(DSEパフォーマンス・サービス)診断テーブル・リファレンス」と「ヒストグラム診断情報の収集」を参照してください。

構文

dsetool perf subcommand values
1. 凡例
構文規則 説明
大文字 リテラル・キーワード。
小文字 リテラル以外。
Italics 変数値。有効なオプションまたはユーザー定義値と置き換えます。
[ ] 任意。角かっこ( [] )で任意のコマンド引数を囲みます。角かっこは入力しないでください。
( ) グループ。丸かっこ(( ))は、選択肢を含むグループを示します。丸かっこは入力しないでください。
| または。縦棒(|)で代替要素を区切ります。要素のいずれかを入力してください。縦棒は入力しないでください。
... 繰り返し可能。省略記号(...)は、構文要素を必要な回数だけ繰り返すことができることを示します。
'Literal string' 単一引用符( ' )でCQL文内のリテラル文字を囲みます。大文字を維持するには、単一引用符を使用します。
{ key:value } マップ・コレクション。中かっこ( { } )でマップ・コレクションまたはキーと値のペアを囲みます。コロンでキーと値を区切ります。
<datatype1,datatype2> セット、リスト、マップ、またはタプル。山かっこ(< >)で、セット、リスト、マップまたはタプル内のデータ型を囲みます。データ型をカンマで区切ります。
cql_statement; CQL文の終了。セミコロン( ; )ですべてのCQL文を終了します。
[ -- ] コマンドライン・オプションとコマンド引数は、2つのハイフン(--)で区切ります。この構文は、引数がコマンドライン・オプションと間違われる可能性がある場合に役立ちます。
' <schema> ...</schema> ' 検索CQLのみ:単一引用符( ' )でXMLスキーマ宣言全体を囲みます。
@xml_entity='xml_entity_type' 検索CQLのみ:スキーマ・ファイルおよびsolrconfigファイル内のXML要素を上書きする実体とリテラル値を示します。
clustersummary enable|disable
クラスターのデータベース・レベル統計のコレクションを有効にするかどうかを指定します。
cqlslowlog enable|disable
指定した時間のしきい値を超えたCQLクエリーのコレクションを有効にするかどうかを指定します。
cqlslowlog threshold
実際の要求時間のパーセンタイルとしてのCQLのスロー・ログしきい値:
  • [0,1]はパーセンタイルしきい値です
  • >1は絶対しきい値です(ミリ秒単位)
  • 1.0は、クエリーをログに記録しません
  • 99.9は、クエリーのうち最も遅い0.1%をログに記録します
  • 95.0は、クエリーのうち最も遅い5%をログに記録します
  • 50.0は、クエリーのうち最も遅い50%をログに記録します
  • 0.0は、すべてのクエリーをログに記録します
cqlslowlog skip_writing_to_db
スロー・クエリーをインメモリーでのみ維持します。
cqlslowlog write_to_db
データベースにデータを書き込みます。データがデータベースに書き込まれるとき、データベースで高い負荷が発生しないようにするには、しきい値を>= 2000 msにする必要があります。

一時的にdse.yamlのcql_slow_log_options.skip_writing_to_db: false設定と同等。

cqlslowlog set_num_slowest_queries
インメモリーで維持するスロー・クエリーの数。
cqlslowlog recent_slowest_queries
取得する直近のスロー・クエリーの指定した数。
cqlsysteminfo enable|disable
CQLシステム・パフォーマンス情報の統計を収集するかどうかを指定します。
dbsummary enable|disable
データベース・サマリー統計を収集するかどうかを指定します。
histograms enable|disable
データのストリームにおける値の分散を測定するテーブル・ヒストグラムを収集するかどうかを指定します。ヒストグラム・テーブルには、CQLでクエリー可能なDSEの統計が表示されます。診断ヒストグラム・テーブルのデータは、DSEサーバーの起動以降、累積します。
resourcelatencytracking enable|disable
リソースのレイテンシー・トラッキング統計を収集するかどうかを指定します。
solrcachestats enable|disable
Solrキャッシュ統計を収集するかどうかを指定します。
solrindexingerrorlog enable|disable
Solrインデックス作成エラーをログに記録するかどうかを指定します。
solrindexstats enable|disable
Solrインデックス作成統計を収集するかどうかを指定します。
solrlatencysnapshots enable|disable
Solrレイテンシー・スナップショットを収集するかどうかを指定します。
solrrequesthandlerstats enable|disable
Solr要求ハンドラー統計を収集するかどうかを指定します。
solrslowlog threshold enable|disable
Solrスロー・サブクエリー・ログをログに記録し、Solrスロー・ログしきい値(ミリ秒単位)を設定するかどうかを指定します。
solrupdatehandlerstats enable|disable
Solr更新ハンドラー統計を収集するかどうかを指定します。
userlatencytracking enable|disable
ユーザー・レイテンシー・トラッキングを有効にするかどうかを指定します。

これらのコマンド例では、一時的な変更のみが実行されます。パフォーマンス・オブジェクト・サブコマンドによる変更は、再起動すると元に戻り、短期間の診断にのみ有効です。

データベース・サマリー診断情報の収集」を参照してください。

データベース・レベル統計データのコレクションを有効にするには:

dsetool perf clustersummary enable

データベース・レベル統計データのコレクションを無効にするには:

dsetool perf clustersummary disable

スロー・クエリーの収集」を参照してください。

スロー・クエリーをインメモリーでのみ維持するには:

dsetool perf cqlslowlog skip_writing_to_db

インメモリーで維持するスロー・クエリーの数を設定するには:

dsetool perf cqlslowlog set_num_slowest_queries 5

スロー・クエリーをデータベースに書き込むには:

dsetool perf cqlslowlog write_to_db

スロー・クエリーでの情報の収集を無効にするには:

dsetool perf cqlslowlog disable

スロー・クエリーの5%に関する情報を収集するようにしきい値を変更するには:

dsetool perf cqlslowlog 95.0

スロー検索クエリーを特定するように情報の収集を有効にするには:

dsetool perf solrslowlog enable

サブクエリーが遅いために報告対象となるしきい値(ミリ秒単位)を変更するには:

dsetool perf solrslowlog 200