バックアップからの復元

OpsCenterで以前行ったバックアップからデータを復元します。

OpsCenterで実行したローカル・バックアップまたはAmazon S3バックアップからデータを復元します。nodetoolを使用して実行されたスナップショットから、OpsCenter Backup Service(OpsCenter バックアップ・サービス)を使用して復元することはできません。スナップショットに含まれているテーブルのサブセットを復元対象として選択できます。

注: DataStax Enterprise 4.0.4より前と4.5.2で作成された暗号化テーブルがバックアップに含まれている場合、スナップショットを復元することはできません。Cassandraのバグにより、バージョン4.0.4より前と4.5.2の暗号化テーブル・データを含むバックアップには、バックアップの復元に必要なキーが含まれていません。

始める前に

  • 暗号化バックアップを復元するには、DataStax Enterpriseノードでパスワード不要のsudoアクセス権をエージェントに付与する必要があります。OpsCenterを使用してエージェントをインストールした場合、このアクセス権は既に付与されています。エージェントをDataStax Enterpriseユーザーとは別のユーザーとして実行していて、暗号化テーブルを復元する場合は、system_keyテーブルを手動で復元する必要があります。
  • Backup Service(バックアップ・サービス)の復元機能では、sstableloaderユーティリティを使用しています。このユーティリティでは、現在、復元する前にすべてのノードでThriftサーバーを有効にする必要があります。復元する前にすべてのノードでThriftサーバーが有効になっていることを確認してください。
  • Solrコアであるテーブルを復元する際に、テーブルがまだ存在しない場合は、CQLテーブルとして自動的に再作成されます。これをThriftベースのテーブルにする必要がある場合は、復元する前にテーブルを手動で再作成します。現在存在しないThriftテーブルのデータを復元する場合は、復元する前にテーブルを作成する作業はユーザーが行う必要があります。
重要: Backup Service(バックアップ・サービス)は、デスティネーションの場所のデータと構造を制御する必要があります。AWS S3バケットとローカル・ファイル・システムのデスティネーションは、OpsCenterのみの専用とする必要があります。これらのデスティネーションに他のディレクトリーやファイルを追加すると、Backup Service(バックアップ・サービス)がバックアップ操作または復元操作を適切に実行できなくなる可能性があります。

手順

  1. クラスター名 > [Services]をクリックします。
  2. Backup Service(バックアップ・サービス)の[Details]リンクをクリックします。
  3. [Activity]タブで、[Restore Backup]をクリックします。

    [Restore from Backup]ダイアログが表示されます。

  4. 復元するバックアップをバックアップのリストから選択し、[Next]をクリックします。
    1. [Backup]タブに、スケジュール・バックアップと手動バックアップの両方を含む、使用可能なキースペース・バックアップがリストされます。
    2. [Backup]タブにリストされていない場所から復元する場合は、[Other Location]を選択します。

      [Other Location]からのバックアップの選択は、一般的にクラスターを複製する場合によく使用されますが、このOpsCenterインスタンスがバックアップ場所を認識していない場合にも使用できます。

  5. バックアップに含まれている、復元するテーブルを選択します。キースペースのすべてのテーブルを含めるには、キースペース名をクリックします。すべてのキースペースを復元するには、[All Keyspaces]をクリックします。


    特定のテーブルのみを選択するには、キースペース名を展開してテーブルを選択します。

    注: バックアップの作成と復元を行う場合、以下の点に注意してください。
    • システム・キースペースのみを含むスナップショットを復元することはできません。復元するスナップショットには、システムと非システム・キースペースの両方が含まれているか、非システム・キースペースのみが含まれている必要があります。
    • テーブル定義を含まないスナップショットを復元することはできません。
    • スナップショットを十分なディスク領域がない場所に復元すると失敗します。復元レポートには、十分な領域がないノードと、復元を正常に行うために必要な領域が表示されます。予防措置の詳細とヒントについては、「バックアップを復元するための十分なディスク領域の監視」を参照してください。
  6. [Location]で、復元するデータのターゲット・クラスターを選択します。
    • [Location]リストは、複数のクラスターがあり、両方のクラスターが同じOpsCenterインスタンスで管理されている場合にのみ表示されます。
    • バックアップしたクラスターとは異なるクラスターを選択すると、選択したクラスターにデータが複製されます。「クラスター・データの複製」を参照してください。
    注: 暗号化キーが同一でない限り(通常は同一ではない)、暗号化されたテーブルを別のクラスターに復元しても正しく動作しません。
  7. オプション: データを復元する前に既存のキースペース・データを削除するには、[Truncate/delete existing data before restore]を選択します。これによって、復元するキースペースに対し、クラスター内の更新データが完全に削除されます。
  8. ネットワークの過負荷を防ぐには、復元の最大転送速度を設定します。[Throttle stream throughput at ____ MB]を選択し、1秒あたりの最大メガバイト数を設定します。
  9. 必要に応じてaddress.yamlbackup_staging_directory構成オプションを設定して、ステージング・ディレクトリーを変更します。
  10. [Restore Backup]をクリックします。
    [Confirm Restore]ダイアログが表示されます。
    [Confirm restore operation]ダイアログ
    警告: 8でストリーム出力をスロットルするための値を設定していない場合、スロットルされていない復元の影響を示す警告メッセージが表示されます。スロットル警告は、4.8.7以降のバージョンのDSEでのみ表示されます。[Cancel]をクリックして[Restore from Backup]ダイアログでスロットル値を設定するか、cassandra.yamlstream_throughput_outbound_megabits_per_secおよびinter_dc_stream_throughput_outbound_megabits_per_sec)の値を設定するか、ネットワークのボトルネックのリスクを承知した上で続行します。
    ヒント: LCMを使用してDSEクラスター構成を管理している場合は、そのクラスターの構成プロファイルcassandra.yamlのクラスター通信設定を更新して、構成ジョブを実行します。ストリーム・スループット(データ・センター間ではない)は、LCMのデフォルトで既に200に設定されています。

    LCMのスロットル・オプションの更新

  11. [Start Restore]をクリックして復元を確認します。
    復元前のチェックにより、自動的に検証できないスキーマの相違が検出された場合は、[Restore Schema Validation]ダイアログが表示されます。考えられる問題がリストされ、バックアップ・スキーマと現在のスキーマの比較が並んで表示されます。

  12. 情報を確認して、現在のスキーマに行う必要がある調整を必要に応じて判断します。
    • スキーマの問題を解決してから再び復元を試すには、[Cancel]をクリックします。
    • スキーマに不一致があっても続行するには、[Continue Restore]をクリックします。
      警告: 互換性のないスキーマを使用してバックアップを復元しようとすると、データが破損したり、アクセスできなくなる場合があります。復元を強制する前に、現在のデータをバックアップすることを推奨します。

タスクの結果

復元を開始すると、[Restore Report]に復元の進行状況とステータスに関する詳細情報が表示されます。[Restore Report]ダイアログは、復元プロセスに影響を与えることなく、いつでも閉じることができます。レポートを再び開くには、[Activity]タブで「進行中」の復元をクリックします。完了した復元の[Restore Report]を表示するには、[Activity]タブで目的の復元をクリックします。

バックアップを復元するためのディスク領域が不足している場合、復元は失敗します。「バックアップを復元するための十分なディスク領域の監視」を参照してください。