OpsCenter 6.xの既知の問題点と解決済みの問題点
OpsCenterとLifecycle Managerの6.0以降のバージョンの既知の問題点、回避策、および解決済みの問題点。
既知の問題点
以下は、OpsCenter 6.xバージョンに存在する既知の問題点です。各項目の回避策がある場合は、その詳細情報へのリンクが含まれています。これらの問題点は可能な限り、今後のリリースで対処される予定です。ご不明な点がある場合は、DataStaxサポートにご連絡ください。
- ステージング・ディレクトリーに既存のコミット・ログが多数存在する場合、/pit-cleanupへの要求に関する多くのログ・メッセージが表示される場合があります。(OPSC-8349)
- ステージング・ディレクトリーへのパーミッションが不十分な場合、時間の経過に伴いエージェントがシステムのinotify監視対象を使い果たす可能性があります。(OPSC-10732)
- 既に存在しないUI/APIからクラスターにアクセスすると、opscenterd.logに不適切なエラーとスタック・トレースが記録されます。エラー・メッセージは「ERROR: Unhandled error in Deferred: There are no clusters with name or ID...」という内容です。このエラー・メッセージは無害です。(OPSC-8819)
- SNMPアラートを有効にすると、一部の低速の環境では起動時にopscenterdがハングする場合があります。(OPSC-9314:詳細を参照)
- Ubuntu 16.04にOpsCenter 6.0をインストールする前にOracle Java SE Runtime Environment 8(JREまたはJDK)をインストールする必要前提条件の指示に従わないと、OpenJDK 9がインストールされますが、これは現時点でサポートされていません。(OPSC-10778)
- 5.0.7より前のDSEバージョンでは、エージェントはJMX統計のみを使用してリペア対象のノードまたはキースペースごとのパーティションのサイズと数を推定します。DSEバージョン5.0.7以降では、エージェントはシステム
size_estimates
テーブルにクエリーを実行して、範囲ごとのパーティションのサイズと数をより正確に推定できます。(OPSC-11417、OPSC-11590) - DSEバージョン5.0以降では、オブジェクト・パーミッションは現在OpsCenterバックアップで保持されないため、バックアップが復元されたときに再適用されません。その結果、OpsCenterを使用して外部から手動でオブジェクト・パーミッションを管理する必要があります。詳細については(現時点で有効な回避策はありません)、ナレッジ・ベース・サポート記事を参照してください。(OPSC-11015)
- (OpsCenterバージョン6.1以降のみに該当)DSEバージョン5.1以降では、スロー・クエリー・データは、DataStaxエージェントを再起動しないと使用できません。詳細については(現時点で有効な回避策はありません)、ナレッジ・ベース・サポート記事を参照してください。(OPSC-11702)
- (OpsCenterバージョン6.1以降のみに該当)約75以上のキースペースが存在する場合、DataStaxエージェント
/tokenranges
API呼び出しによって、デフォルトのヒープ・サイズのメモリーが使い果たされます。一時的な回避策として、エージェントのヒープ・サイズを調整してください。(OPSC-11975) - (OpsCenterバージョン6.1以降のみに該当)OpsCenterを使用して複数のSASIインデックスを含んでいるバックアップを復元する場合、これらのインデックスの一部またはすべてが正確に復元されない場合があります。インデックスはテーブル・スキーマに表示されますが、正しく機能しない可能性があります。復元時にインデックスを検証し、エラーが見つかった場合はリビルドする必要があります。詳細については、CQLドキュメントの「カスタム・インデックスの作成(SASI)」を参照してください(OPSC-11746)注: SASIインデックスは、DSEでは試験段階です。DataStaxは、実稼働環境ではSASIインデックスをサポートしていません。
- (OpsCenterバージョン6.0.10、6.1.2、および6.1.3に該当)2つの異なるネットワーク・インターフェイスを使用してクライアント・トラフィックとインターノード・トラフィックを区別しているDSEノードを実行すると、OpsCenterエージェントは、STOMP接続の確立に失敗します。詳細については、ナレッジ・ベース・サポート記事を参照してください。(OPSC-13016)
- Lifecycle Manager(LCM)
- 一部の環境では、Lifecycle Managerは、使用中のOpsCenterバージョンが少なくとも6.0.xシリーズの6.0.11、または6.1.xシリーズの6.1.4でないと、Javaのインストールに失敗する場合があります。詳細については、ナレッジ・ベース・サポート記事を参照してください。(OPSC-13332)
- OPSC-8851により、6.0.2では、クラスター内のOpsCenterデーモンとノード間で高レイテンシーが存在する状況において、Lifecycle Managerの回復性が改善されました。このリリースでは問題が改善されていますが、高レイテンシーにおける既知の問題点は依然として存在し、これらは今後のリリースで対処される予定です。(OPSC-9853)
- 現在、Lifecycle ManagerにはDSE構成の暗号化との互換性はありません。(OPSC-7529)
- DSE Graphプロパティ(DSE 5.0.1以降のみ):LCMの[Config Profile]で構成可能なdse.yamlのDSE Graph構成。dse.yaml内のすべてのGraphプロパティは、
gremlin_server.serializers
とgremlin_server.scriptEngines
を除き、LCM UIで管理できます。LCMを使用している場合にこれらのプロパティをカスタマイズするには、LCM APIを利用して変更してください。その後でLCM UIを使用して構成プロファイルを変更しても、APIで設定したプロパティが維持されます。 - 認証情報をリポジトリで構成するとき、#や$などの特殊文字はサポートされていますが、非ASCII Unicode文字はサポートされていません。(OPSC-8921)
OpsCenter 6.0.8で修正された既知の問題点
- Kerberos:エージェントのアドレス構成でkerberos_keytab_locationとkerberos_client_principalを設定すると、エージェントが適切に起動しなくなります。詳細と、6.0.8より前のバージョンのOpsCenterの回避策については、ナレッジ・ベース・サポート記事を参照してください(OPSC-10860)
- (OPSC-10860)
OpsCenter 6.0.6で修正された既知の問題点
- Lifecycle Managerで既存のクラスターの構成プロファイルを変更すると、構成ジョブの実行後にOpsCenterのクラスターの接続設定が自動的に更新されるようになりました。(OPSC-8544)
- SSLがOpsCenterとエージェントの間で有効な場合、OpsCenterがエージェントから診断tarボールを取得できない問題が修正されました。(OPSC-10701)
OpsCenter 6.0.5で修正された既知の問題点
- 認証情報に特殊文字が含まれている場合(ほとんどのDataStax Academyユーザー名が該当する)のLCMリポジトリの認証のバグが修正されました。(OPSC-10817)
OpsCenter 6.0.3で修正された既知の問題点
- Opscenter 6.0(および6.0.3の修正前)以降で生成される暗号化された構成値を再度暗号化する必要があります。(OPSC-10244)
- DSE 4.7または4.8でキースペース名が32文字を超えている場合、バックアップ/復元が機能しません。(OPSC-9563)
- ノードの使用廃止後、Repair Service(リペア・サービス)が自動再起動に失敗します。この問題は、Repair Service(リペア・サービス)を手動で起動することで解決します。(OPSC-9244)
- Lifecycle Manager UIの一部の項目は、APIディレクトリーや別のUIセッションなど現在のUIセッションの外で変更された場合、自動的に更新されない場合があります。複数のユーザーが同じクラスターを同時に変更する可能性がある場合は、変更する前にUIを更新するようにしてください。(OPSC-9306)
OpsCenter 6.0.2で修正された既知の問題点
- cassandra-env.shのg1-gc-optsは、デフォルトのG1ガーベージ・コレクションを使用すると直ちに編集できません。この問題を回避するには、ガーベージ・コレクターをG1以外に変更してから作業を行います。(OPSC-9556)
- cassandra-env.shの最大ヒープサイズを、LCM UIを使用して編集できません。この問題を回避するには、[Config Properties]ページのcassandra-env.shセクションでadditional-jvm-optsを使用して-Xmxおよび-Xms JVMプロパティを直接設定します。(OPSC-9546)
- 現在、電子メール・アラートの
use_tls
設定が予想どおりに機能しません。ただし、use_ssl=1
およびuse_tls=0
を設定して、TLSが有効なサーバーで機能するように電子メール・アラートを構成できます。問題がある場合は、DataStaxサポートにご連絡ください。(OPSC-9451) - DSEの新しいバージョンで、自動定義ファイルの更新が動的に再読み込みされません。UIに「DSEのバージョンがサポートされていないか、無効なバージョンです」というエラーが表示されたら、opscenterdの再起動を試してください。(OPSC-9468)
- 断続的なジョブ障害が発生し、IncompleteReadエラーが表示される場合があります。(OPSC-8851:詳細を参照)
- Safariの古いバージョン(8以前)を使用するとLCM UIでレンダリングの問題がいくつか発生します。回避策として、Safariの新しいバージョンを使用するか、別のサポートされているブラウザーを使用してください。(OPSC-9123)
OpsCenter 6.0.1で修正された既知の問題点
- opscenterdでJavaへの相対パスのsymlinkを適切に解決できません。(OPSC-9344:詳細を参照)
- エージェントを初めてノードにインストールする場合、address.yamlはルート・ユーザーによって所有されます。OpsCenterの機能のうち、自動フェイルオーバーのみがこの影響を直接受けて、所有権またはパーミッションが更新されるまで機能しません。エージェントがノードに事前にインストールされている場合、所有権は影響を受けません。(OPSC-9336:詳細を参照)
- DSE 5.0の新しいマテリアライズド・ビュー機能を使用するキースペースで、S3およびローカル・ファイル・システムのバックアップが失敗します。サーバー内バックアップは影響を受けません。(OPSC-9328:詳細を参照)
- 復元を実行する前に、DSE 5.0の新しいユーザー定義集計機能とユーザー定義関数機能を使用しているテーブルがあるかどうかを確認する必要があります。OpsCenterは、これらのテーブルを自動的に再作成できませんが、データを既存のテーブルに正常に復元できます。(OPSC-9261:詳細を参照)