OpsCenter 6.1.1リリース・ノート

OpsCenterバージョン6.1.1リリースのリリース・ノートです。

ハイライト

  • カスタマー・エクスペリエンスの向上に加え、トラブルシューティングを強化するため、診断tarボールに多くの有益な内容が追加されました。
  • HTTP Strict Transport Security(HSTS)がサポートされました。
  • エージェントのSSLトラストストア構成オプションが追加されました。
  • サービスとクラスターの健全性に関する[Summary]パネルが[Nodes]ページに追加され、ステータスをすばやく確認し、各[Services]セクションに簡単にアクセスできるようになりました。

アップグレード情報

重要:DataStax OpsCenterアップグレード・ガイド』に記載されているリリースに関する6.1の変更点を必ずご確認ください。構成とその他の注目すべき変更点について詳細に説明されています。

互換性

OpsCenter 6.xでサポートされているDataStax Enterpriseのバージョンについては、OpsCenterの互換性のチャートを参照してください。

既知の問題点

重要: 実稼働環境のDSEクラスターで新しいOpsCenterバージョンを実行する前に、既知の問題点のリストを必ずご確認ください。

Core

  • いくつかのファイルが診断tarボールの内容に追加されました(/opscenterdおよび/dselogback.xmlファイルを追加、/agentlog4j.propertiesを追加、/cassandraおよび/etc/hostsjvm.optionsおよびcommitlog_archiving.propertiesを追加)。また、/agentサブフォルダーではなく/confフォルダーのすぐ下にエージェント診断ファイルが直接格納される原因となる末尾のスラッシュの欠落の問題も修正されました。(OPSC-11611)
  • エージェントのステータス情報が診断tarボールに含まれるようになりました。(OPSC-7277)
  • 使用可能なディスク領域の不足により診断tarボールを生成できない障害を報告する際に、必要な領域の量、使用可能な領域の量、および診断tarボールを生成するための作業ディレクトリーが明確にログに記録されるようになりました。(OPSC-5959)
  • ノードの診断tarボールをダウンロードできなかった場合、診断tarボールにより、ディレクトリーではなくエラー・メッセージを含むファイルが作成されることはなくなりました。各ノードからの診断tarボールの取得の成功と失敗を示すファイル名agent_requests.jsonが含まれるようになりました。(OPSC-6258)
  • Best Practice Service(ベスト・プラクティス・サービス)から取得した最新情報は可能な限り、診断tarボールに含まれるようになりました。(OPSC-4956)
  • エージェントは、追加のcqlshプロセスを分岐するのではなく、一部の診断tarボール出力を収集する際にDSEへの既存の接続を再使用するようになりました。(OPSC-7081)
  • エージェントは、停止しているDSEノードへの接続をリトライするようになりました。(OPSC-11935)
  • ステータスとサービスのリンクを含む[Summary]パネルが[Nodes]ページに追加されました。(OPSC-12138)
  • ノードのクリーンアップ、コンパクション、またはフラッシュ操作を実行する際に、キースペースの選択は任意になりました。この機能は、6.1.1より前のエージェント・バージョンに対して後方互換性がありません。(OPSC-510)
  • 監視対象のクラスターとストレージ・クラスターの両方のエージェント構成にトラストストア設定が追加されました。(OPSC-8003)
  • opscenterdシャットダウン時のロギングがクリーンアップされました。(OPSC-8278)
  • OpsCenterの[Data]セクションでキースペースを編集する際にNetworkTopologyStrategyを選択すると、クラスター・トポロジーのデータ・センターがデータ・センター・レプリケーション係数パラメーターに挿入されるようになりました。指定されたデータ・センター・パラメーターに事前に指定されていたレプリケーション係数値が再使用されます。データ・センター・パラメーターにレプリケーション係数0を割り当てると、そのデータ・センターのレプリケーションが除外されます。(OPSC-10680)
  • ロール・パーミッションの更新について、変更の詳細がオーディット・ログ・メッセージに含まれるようになりました。(OPSC-10929)
  • クラスターのランディング・ページにサービスの実行に関するサマリー情報が追加されました。(OPSC-11247)
  • ログ・メッセージ「INFO: Node 172.31.11.1 has multiple tokens (vnodes).Only one picked for display.(MainThread)」の繰り返しが削除されました。vnodeクラスターにのみ影響します。(OPSC-11557)
  • サポートされているさまざまなブラウザーでXSSオーディターを有効にするためコンテンツ応答にX-XSS-Protectionが追加されました。(OPSC-11845)
  • 構成暗号化が有効かどうかにかかわらず、システム・キーが存在しているとopscenterdによりその構成の値が自動的に暗号化されるバグが修正されました。(OPSC-7152)
  • 構成されているクラスターが1つのみで、OpsCenterがそのクラスターに接続できない場合、LCMを含む左側のナビゲーションにアクセスできるようになりました。(OPSC-11101)
  • Thriftの削除によりcassandra-cliも使用できなくなったDSE 5.0以降を使用している場合、診断tarボールでわかりやすいメッセージが表示されるようになりました。(OPSC-11239)
  • LDAPを使用してログインしている場合、タイムアウトが近いことを示すメッセージングが改善されました。(OPSC-11396)
  • 新しいOpsCenterロールはデフォルトでクラスターのパーミッションを持たないようになりました。(OPSC-11685)
  • DataStaxエージェントで、キーストアとトラストストアに別々のパスワードを使用できるようになりました。(OPSC-11767)
  • ローリング再起動後に監視を再開するときのバグが修正されました。(OPSC-12095)
  • サービスの詳細ページを表示中のサービス・ステータスの要求が最適化されました。(OPSC-12136)
  • エージェントへのHTTP呼び出しに関するエラー処理のロギングが改善されました。(OPSC-12143)
  • 個々のストレージ・クラスターの処理が改善されました。(OPSC-8235)
  • ユーザー名を指定せずにログインしようとすると、500エラー応答ではなく、HTTP権限なしの適切な応答が返されるようになりました。(OPSC-9469)
  • OpsCenter認証が有効な場合、割り当てられたロールにスキーマ表示パーミッションが含まれていない場合、OpsCenter Monitoring(OpsCenterモニタリング)の[Data]領域でスキーマ・データを表示できません。アクセス権についてOpsCenter管理者に問い合わせるよう指示する情報メッセージがOpsCenterに表示されます。(OPSC-11319)
  • WrappedDriverでデバッグ・ログ文のパスワードが編集されました。(OPSC-11448)
  • イベントが報告されなかったときにトリガーされるエージェントのインストール時のバグが修正されました。(OPSC-11640)
  • 断続的なエラーに対処するためエージェントのSolrコアおよび範囲リストのルートが更新されました。(OPSC-11674)
  • アラートのKMIPエラーのエージェント処理が修正されました。これがエージェントのログ・スパムの原因であり、その他のリアルタイム情報がOpsCenterに報告されるのを妨げていました。(OPSC-11972)
  • 非ASCII文字がユーザー名に含まれている場合にダッシュボードに表示されないバグが修正されました。(OPSC-12064)
  • SSLとAD 2012を使用している場合に要求がタイムアウトする問題が修正されました。(OPSC-11995)

Monitoring

  • OpsCenter Monitoring(OpsCenterモニタリング)にSpeculative Retriesメトリクスが追加されました。(OPSC-11503)
  • Coordinator Read Latencyテーブル・メトリクスが追加されました。(OPSC-11509)
  • いくつかの「TP: Dropped X」メトリクスの単位が明確に示されました。(OPSC-11714)

Backup Service(バックアップ・サービス)

  • [Restore Status]ダイアログで更新情報を表示する際のパフォーマンスが強化されました。(OPSC-1498)
  • バックアップと復元に使用されるAmazon S3バケットについてフォルダーとサブフォルダーがサポートされました。(OPSC-6845)
  • エージェント構成で、backup_staging_dirが絶対パスに設定されていることが検証されるようになりました。(OPSC-9393)
  • スケジュール・バックアップのソート機能が修正されました。(OPSC-11007)
  • ブラウザー・ウィンドウが小さい場合にOpsCenterの[Services]セクションに水平方向のスクロールが追加されました。(OPSC-11144)
  • 一部のバックアップ失敗時のエラー・メッセージが改善されました。(OPSC-11733)
  • バックアップ場所を追加した後に表示されるバックアップのリストの表示が修正されました。(OPSC-11933)
  • エラーのロギングなしでS3へのバックアップが停止する問題が修正されました。(OPSC-12188)
  • S3アドホック・バックアップから復元する場合に[Destination]ダイアログが複数回表示される問題が修正されました。(OPSC-11569)
  • メジャー・バージョンでバックアップの復元を妨げるチェックが削除されました。この制限は、Cassandraの初期のバージョン(現在はサポート対象外)で許可されていなかったために実施されていました。アップグレードについて互換性があるCassandraのすべてのバージョンからバックアップを復元できるようになりました。(OPSC-11766)

Repair Service

  • Repair Serviceのジョブのスループットを計算する際の精度が向上しました。(OPSC-11171)
  • Repair Serviceが実行され、クラスターのバランスが調整されたエージェントのNullPointerExceptionが修正されました。(OPSC-11668)
  • Repair Serviceの設定に、設定の入力フィールドとは別に、完了までの時間の計算値が示されるようになりました。(OPSC-11985)
  • リペア・ステータス・ページのリペア試行総数の表示がわかりやすくなりました。(OPSC-12004)
  • 並列処理で実行可能なリペアの最大数を計算する際にignored_keyspaceプロパティのキースペースを使用しないようにリペアが修正されました。(OPSC-12045)
  • OpsCenterを再起動するとRepair Service(リペア・サービス)が無効になる問題が修正されました。(OPSC-12237)

Performance Service(パフォーマンス・サービス)

  • Performance Service(パフォーマンス・サービス)の[Slow Queries]ページのカラムのソートが修正されました。(OPSC-11704)
  • 少なくとも1つのエージェントが接続されている場合にOpsCenterのPerformance Service(パフォーマンス・サービス)を構成できるようになりました。エージェントが接続されていない場合、OpsCenter APIは/perf/configの空のオブジェクトの代わりに空の配列を返すようになりました。(OPSC-11267)

Best Practice Service(ベスト・プラクティス・サービス)

  • セカンダリ・インデックス・カーディナリティのベスト・プラクティス・ルールがシステムのキースペースについて失敗することがなくなりました。(OPSC-6913)
  • Performance Service(パフォーマンス・サービス)の[Slow Queries]ページのカラムのソートが修正されました。(OPSC-11704)

Lifecycle Manager(LCM)プロビジョニング

  • config-encryptionがサポートされていない場合、LCMに警告が表示されるようになりました。(OPSC-7616)
  • LCMはラックごとに1つのシードを割り当て、データ・センターごとに2つのシードを割り当て、クラスターごとに3つのシードを割り当てるようになりました。(OPSC-11160)
  • LCMは、誤解を招くmeld-not-startedエラーを生成せずに、ターゲットがsudoパスワードの入力を求めない場合でも、become-passwordがmachine-credentialに設定されているときはジョブの処理を続行します。(OPSC-11216)
  • LCMのJavaダウンロードUIが更新されて、新しいOracle URL構造が反映されました。また、ユーザーが構成プロファイルのJavaセットアップ・フィールドを指定できるよう支援するツールヒントが追加されました。(OPSC-11418)