クラスターのバランス調整の概要

クラスターのバランス調整を行うと、DataStax Enterpriseクラスター内のそれぞれの非仮想ノードで管理するデータ量が均一になります。

クラスターのバランス調整を行うと、DataStax Enterpriseクラスター内のそれぞれの非仮想ノードで管理するデータ量が均一になります。現在、OpsCenterは、ランダム・パーティショナーまたはmurmur 3パーティショナーを使用したクラスターのバランス調整のみをサポートしています。順序指定パーティショナーはサポートされていません。通常、バランス調整は、ノードの追加や削除、レプリカ配置ストラテジの変更など、クラスター・トポロジーが何らかの方法で変更された場合にのみ必要です。クラスターのバランス調整が必要なときに通知を受け取るようアラートを構成してくださいロールベースのセキュリティを使用する場合は、[Role]ダイアログの[Cluster Topology]セクションでクラスターのバランス調整を行うためのパーミッションを設定します。

各ノードが同等の範囲のデータを担当している場合は、クラスターのバランスが取れていると見なされます。OpsCenterは、各ノードに割り当てられたパーティショナー・トークンを評価することで、各ノードが担当するデータ範囲が均等に分散されるようにクラスターのバランスを決定します。クラスターのバランスが取れていると見なされていても、一部のノードが他のノードよりも多くのデータを担当している可能性があります。これは、各ノードで管理する行数(行のサイズではない)のみが考慮されているためです。

およそ100以下のノードを含むクラスターのバランス調整を行う最適経路は、必要な移動の数と、それらの移動にどのくらいのストリーミング・データを伴うかを計算して決定されます。クラスターに含まれるノードが100を超える場合、最適経路は、バランス調整プロセスを迅速に行うために必要な移動の数のみに基づいて計算されます。

クラスターのバランス調整を行うとき、OpsCenterは以下のアクションを実行します。
  • ノードごとに適切なトークン範囲を計算し、移動する必要があるノードを特定します。
  • バランス調整を行うのに十分な空き領域があることを確認します。
  • クラスターのワークロードに与える影響を軽減するために、一度に1ノードずつ移動します。移動操作は、ノードのパーティショナー・トークンの割り当ての変更を伴うため、ノードが担当するデータ範囲が変更されます。移動により、他のノードからデータがストリーミングされます。
  • ノードの移動が完了したら、クリーンアップを実行します。クリーンアップ操作により、ノードが関与していない行が削除されます。