nodetool proxyhistograms

ネットワーク操作統計のヒストグラムを表示します。

コマンド実行時のネットワーク操作統計のヒストグラムを表示します。

このコマンドの出力は、コーディネーターが記録した要求のレイテンシーをすべて示します。出力には、ノード間通信の読み取りと書き込みのレイテンシー値のパーセンタイル・ランクが含まれます。通常はこのコマンドを使用して、処理の遅いノードに要求が届いているかどうかを確認します。

構文

nodetool [connection_options] proxyhistograms
1. 凡例
構文規則 説明
大文字 リテラル・キーワード。
小文字 リテラル以外。
Italics 変数値。有効なオプションまたはユーザー定義値と置き換えます。
[ ] 任意。角かっこ( [] )で任意のコマンド引数を囲みます。角かっこは入力しないでください。
( ) グループ。丸かっこ(( ))は、選択肢を含むグループを示します。丸かっこは入力しないでください。
| または。縦棒(|)で代替要素を区切ります。要素のいずれかを入力してください。縦棒は入力しないでください。
... 繰り返し可能。省略記号(...)は、構文要素を必要な回数だけ繰り返すことができることを示します。
'Literal string' 単一引用符( ' )でCQL文内のリテラル文字を囲みます。大文字を維持するには、単一引用符を使用します。
{ key:value } マップ・コレクション。中かっこ( { } )でマップ・コレクションまたはキーと値のペアを囲みます。コロンでキーと値を区切ります。
<datatype1,datatype2> セット、リスト、マップ、またはタプル。山かっこ(< >)で、セット、リスト、マップまたはタプル内のデータ型を囲みます。データ型をカンマで区切ります。
cql_statement; CQL文の終了。セミコロン( ; )ですべてのCQL文を終了します。
[ -- ] コマンドライン・オプションとコマンド引数は、2つのハイフン(--)で区切ります。この構文は、引数がコマンドライン・オプションと間違われる可能性がある場合に役立ちます。
' <schema> ...</schema> ' 検索CQLのみ:単一引用符( ' )でXMLスキーマ宣言全体を囲みます。
@xml_entity='xml_entity_type' 検索CQLのみ:スキーマ・ファイルおよびsolrconfigファイル内のXML要素を上書きする実体とリテラル値を示します。

定義

短い形式と長い形式のパラメーターはカンマで区切られています。

接続オプション

-h, --host hostname
リモート・ノードのホスト名またはIPアドレス。省略した場合、デフォルトはローカル・マシンです。
-p, --port jmx_port
JMXポート番号。
-pw, --password jmxpassword
セキュアなJMXで認証するためのJMXパスワード。パスワードを入力しないと、入力するように求められます。
-pwf, --password-file jmx_password_filepath
JMX認証用の資格情報を格納するファイルへのファイルパス。
-u, --username jmx_username
セキュアなJMXで認証するためのユーザー名。

コマンド引数

このコマンドには引数がありません。

ネットワーク統計のヒストグラムを取得します

以下の例は、ローカル・コンピューター上にccmで作成した3ノードのクラスターを対象に4,500のINSERT文と45,000のSELECT文を実行した後のnodetool proxyhistogramsの出力を示しています。

nodetool proxyhistograms
proxy histograms
                Percentile      Read Latency     Write Latency     Range Latency
                (micros)          (micros)          (micros)
                50%                  1502.50            375.00            446.00
                75%                  1714.75            420.00            498.00
                95%                 31210.25            507.00            800.20
                98%                 36365.00            577.36            948.40
                99%                 36365.00            740.60           1024.39
                Min                   616.00            230.00            311.00
                Max                 36365.00          55726.00          59247.00
出力に含まれる役立つメトリックは次のとおりです。
  • CAS Read Latency
  • CAS Write Latency
  • View Write Latency
CAS Read LatencyおよびCAS Write Latencyは比較して設定する(compare-and-set)操作のデータを提供するのに対して、View Write Latencyはマテリアライズド・ビュー書き込み操作のデータを提供します。
proxy histograms 
                    Percentile       Read Latency      Write Latency      Range Latency   CAS Read Latency  CAS Write Latency View Write Latency
                    (micros)           (micros)           (micros)           (micros)           (micros)           (micros)
                    50%                    454.83             379.02            1955.67               0.00               0.00               0.00
                    75%                   1358.10             943.13            4055.27               0.00               0.00               0.00
                    95%                   3379.39           12108.97           20924.30               0.00               0.00               0.00
                    98%                   7007.51          155469.30           89970.66               0.00               0.00               0.00
                    99%                   8409.01          155469.30          155469.30               0.00               0.00               0.00
                    Min                     73.46             126.94             126.94               0.00               0.00               0.00
                    Max                  14530.76          155469.30          155469.30               0.00               0.00               0.00