重要な構成データのバックアップ

OpsCenterおよびLifecycle Managerの重要な構成データのバックアップ。

メインのOpsCenter構成ディレクトリーには、重要なデータ(opscenterd.conf 構成ファイルなど)が含まれます。Lifecycle Manager(LCM)のクラスター・トポロジー、構成プロファイル、認証情報、リポジトリ、ジョブ履歴は、 lcm.dbデータベースに格納されます。この手順で概要が説明されている重要な構成データに加えて、これらのファイルをバックアップすることは組織の責任です。

重要: DataStaxでは、OpsCenterプライマリ・インスタンスから指定されたOpsCenterバックアップ・インスタンスへの自動フェイルオーバーを有効化することを強くお勧めします。

以下の手順は、OpsCenterプライマリ・インスタンスとOpsCenterバックアップ・インスタンス間のデータのミラーリングを示しています。

lcm.db

Lifecycle Managerデータベースlcm.dbの場所は、インストールのタイプによって異なります。
  • パッケージ・インストール:/var/lib/opscenter/lcm.db
  • tarボール・インストール:install_location/lcm.db

opscenterd.conf

opscenterd.confファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
  • パッケージ・インストール:/etc/opscenter/opscenterd.conf
  • tarボール・インストール:install_location/conf/opscenterd.conf

lcm.key

Lifecycle Managerデータベースの暗号化キーlcm.keyの場所は、インストールのタイプによって異なります。
  • パッケージ・インストール:/etc/opscenter/lcm.key
  • tarボール・インストール:install_location/keys/lcm.key

passwd.db

OpsCenter認証のパスワード・データベースpasswd.dbのデフォルトの場所は、インストールのタイプによって異なります。
  • パッケージ・インストール:/etc/opscenter/passwd.db
  • tarボール・インストール:install_location/passwd.db

手順

  1. OpsCenterプライマリ・インスタンス上のメイン構成ディレクトリーの内容をOpsCenterバックアップ・インスタンスにミラーリングします。
    • /etc/opscenter(パッケージ・インストール)
    • install_location/conf(tarボール・インストール)
    scp /etc/opscenter/* secondary:/etc/opscenter
    注: OpsCenterでフェイルオーバーをサポートするように構成する場合、failover_configuration_directoryをOpsCenterインストール全体にはミラーリングしないでください。
  2. Repair Service(リペア・サービス)の現在のステータスを示すpersist_directoryの内容をミラーリングします。Repair Service(リペア・サービス)の永続ディレクトリーの場所は、インストールのタイプによって異なります。
    • /var/lib/opscenter/repair_service(パッケージ・インストール)
    • install_location/repair_service(tarボール・インストール)
    scp /var/lib/opscenter/repair_service/* secondary:/var/lib/opscenter/repair_service
    Repair Service(リペア・サービス)の進行状況はファイル・システムに格納されます。ミラーリングにNFSマウントを使用している場合、Repair Service(リペア・サービス)は、フェイルオーバーの後、中断された時点とほぼ同じ箇所から起動します。手動でディレクトリーをコピーした場合やrysncを使用している場合、Repair Service(リペア・サービス)は、Repair Service(リペア・サービス)のディレクトリーが最後に同期された時点から再開されます。それ以外の場合、Repair Service(リペア・サービス)は中断した時点から再開されるのではなく、単に再起動します。
    注: diagnostic tarballには、リペア持続ファイルが含まれます。repair_service_incremental.json filerepair_service_subrange.json fileを参照してください。
  3. Lifecycle Managerデータベース、暗号化キー、およびセキュリティ証明書をバックアップします。
    1. Lifecycle Managerデータベースlcm.dbのSSLトラストストア・パスワードなど、構成ファイルの新しい値と置き換えます。
      • /var/lib/opscenter/lcm.db(パッケージ・インストール)
      • install_location/lcm.db(tarボール・インストール)
      scp /var/lib/opscenter/lcm.db secondary:/var/lib/opscenter/lcm.db
    2. Lifecycle Managerデータベース暗号化キーlcm.keyのSSLトラストストア・パスワードなど、構成ファイルの新しい値と置き換えます。
      • /etc/opscenter/lcm.key(パッケージ・インストール)
      • install_location/keys/lcm.key(tarボール・インストール)
      scp /etc/opscenter/lcm.key secondary:/etc/opscenter/lcm.key
    3. Lifecycle Managerが、ノード間またはクライアントとノード間の暗号化を使用するように構成されたクラスター用の証明書を生成した場合、Lifecycle Manager認証局をミラーリングします。
      • /var/lib/opscenter/ssl/lcm(パッケージ・インストール)
      • install_location/ssl/lcm/cacerts(tarボール・インストール)
      scp -r /var/lib/opscenter/ssl/lcm secondary:/var/lib/opscenter/ssl/
  4. SSLが有効な場合、OpsCenterプライマリ・インスタンス上のSSL構成ディレクトリーの内容をOpsCenterバックアップ・インスタンスにミラーリングします。
    • /var/lib/opscenter/ssl(パッケージ・インストール)
    • install_location/ssl(tarボール・インストール)
    scp /var/lib/opscenter/ssl/* secondary:/var/lib/opscenter/ssl
  5. OpsCenterのロールベースのセキュリティが有効になっている場合、ロールとパスワード・データベースpasswd.dbのSSLトラストストア・パスワードなど、構成ファイルの新しい値と置き換えます。
    • /etc/opscenter/passwd.db(パッケージ・インストール)
    • install_location/passwd.db(tarボール・インストール)
    scp /etc/opscenter/passwd.db secondary:/etc/opscenter/passwd.db