ユーザー・アクティビティー用に収集される統計

DataStax Enterprise Performance Service(DataStax Enterpriseパフォーマンス・サービス)でユーザー・アクティビティーに関して収集される統計についての情報。

ユーザー・アクティビティー・データは、以下の2つの方法で格納されます。システム内のホット・スポットを素早く特定するためのレイテンシー順と特定のクライアント接続に関する統計を取得するためのユーザー順です。

指定されたノードでの平均レイテンシーが現在最大のユーザーを特定するには、以下のテーブルをクエリーできます。
  • user_read_io_snapshot
  • user_write_io_snapshot

これらのテーブルは、各ノードの読み取り/書き込みの平均レイテンシーとユーザーあたりの合計読み取り/書き込みカウントを記録します。これらは、指定されたノードでの平均レイテンシーが最大のユーザーを素早く特定できるように、平均レイテンシーの値順に並べられています。ノードで平均レイテンシーが最大のユーザーを特定したら、それらのクライアントのホット・スポットを特定するためにドリル・ダウンできます。

そのためには、user_object_read_io_snapshotテーブルとuser_object_write_io_snapshotテーブルをクエリーします。これらのテーブルには、指定されたユーザーの読み取り/書き込みの平均レイテンシーとテーブル別の合計読み取り/書き込みカウントが格納されています。平均レイテンシーの値順に並んでいるため、指定されたユーザーに関して、レイテンシーが大きくさせているテーブルを素早く特定することができます。

これらのテーブルのデータは、定期的に更新される(デフォルトは10秒おき)ため、これらのテーブルのクエリー結果は、常に、指定されたノードでの平均レイテンシーが最大のデータ・オブジェクトの最新のビューになります。これは時間が重視されるデータであるため、ユーザーに一定時間、アクティビティーがないと、これらのテーブルにデータは記録されません。

また、user_object_ioテーブルは、ノードのユーザー・アクティビティーをキースペース/テーブル別に細分化して報告し、より長い期間(デフォルトは4時間)保持します。これにより、Performance Service(パフォーマンス・サービス)は、クエリーを実行してノードとユーザー別にすべてのテーブルからレイテンシー・メトリクスを表示したり、1つのキースペースまたはテーブルに限定してレイテンシー・メトリクスを表示したりすることができます。このテーブルのデータは、定期的(デフォルトは10秒おき)に更新されます。

user_ioテーブルは、1つのノード上のユーザーのレイテンシー・メトリクス集計を報告します。このテーブルを使用することで、すべてのキースペースを対象にして、ノードおよびユーザー別に高レベルのレイテンシー統計をクエリーできます。